黒羽伽藍

天狗。 本名は羽黒山金光坊伽藍丸（はぐろさんこんこうぼうがらんまる）。
本地は羽黒山。 開祖の蜂子皇子の最後の直弟子で、実年齢は相当いっている筈だが外見的には青年の姿のまま。
天狗といっても赫ら顔で鼻が長く突き出していて験者の衣で……といったアレではなく、姿形は人間の青年と変わらない。
故郷の山奥を一世紀ほど前に出奔して以来、世界を遍歴していたが、思うところがあって帝都に帰還。してみたはいいものの、近年帝都を見舞う怪事件が天狗の仕業ということにされているせいで憤激している。
性格はドSでいじめっ子。 女子供にはわりと寛容だが、フェミニストでも弱きを助けるタイプでもなんでもなく、相手を下位、弱者と見なしてのぞんざいな優しさである。
そして縁故が深まっていけばいくほど、ドSとしての顔が顕著になって手加減がなくなっていく。