吉田太郎 吉田太郎

ヨシュア / 吉田 太郎（よしだ たろう）
声 - 梅津秀行
シャミ子の父。物語開始時点では何らかの不本意な事情により、千代田桜によってミカン箱に封印されており[103]、意思疎通ができない。封印される前は角の生えた小柄な少年のような容姿のまぞくであった[10]。清子いわく「とんでもない若作り」とされ[93]、実年齢は不詳。本名のヨシュアはメソポタミアではありふれた名前だったとされ、本名をもじった「吉田太郎」というコードネームを書類上の名義として用いていた[10]。
シャミ子自身は幼い頃からほとんど父と会った記憶がなく[93]、母の清子からは「出稼ぎのため家を留守にしている」と教えられており[104]、第25話で真相を明かされるまでは、幼少の頃に病弱だったシャミ子の治療のために背負った借金を返済するため、どこかの異郷の地で働いていると思われていた[105]。良は母の清子が隠し事をしていること自体は察していたものの、理由あって遠くの刑務所に服役しているのだと早合点されていた[99]。
お父さんボックス
原作第1巻第4話から（テレビアニメ版では第1話から）背景に登場するようになり、原作第2巻第24話で正体が明かされる。ヨシュアが封印されているとされるミカン箱。箱自体は普通のダンボール箱で、かつて陽夏木ミカンの実家が経営していた工場で流通用として使われていたものだが[106]、魔法でコーティングされているためきわめて耐熱、耐油、耐衝撃性が高く、汚れても自動的に浄化されるため、吉田家では踏み台や机、食卓として活用されている[107]。ミカン箱の側面には「אוצר（オツァール、ヘブライ語で宝）」という文字が書かれている[108][94]。
ナレーション
声 - 梅津秀行
主に各エピソードの締め括りなどに登場し、二重枠四角形のふきだしの台詞で表現される、局外の語り手。シャミ子が心優しく立派なまぞくとなり、魔法少女との戦いに勝利することを願って応援の言葉を送り続ける。このナレーションが何者であるかははっきりとは明言されていないものの、シャミ子の父であるヨシュアの言葉を引き継いで代弁したり[109]、ヨシュアが封印されているとされるダンボール箱のことを自分自身のことのように表現したりする描写がある[106]。テレビアニメ版最終話のエンドクレジットでは、ナレーションの正体はヨシュアであったという体裁になっている。