きつね


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    妖狐とは、主に中国や日本に伝承として伝わっている狐の妖怪のこと。
    特に有名な白面金毛九尾の狐、玉藻前については【四天王】たまもを参照。日中どちらの国においても美女に化けて時の権力者をたぶらかして国を崩壊させようとする妖怪として登場している。

    一方、悪辣な妖怪というよりも聖なる生き物としての扱いも多く、特に徳の高いものを「天狐」と呼んでいる。
    稲荷神などはまさにそういった聖なる存在の典型的な例であり、日本では狐は豊穣を司る稲荷神の使いとしても見られている。
    これは農業が主流であった古代日本において、ネズミの食害と言うのはかなり切実な問題であり、そのネズミを捕食する狐を崇めていたという背景もある。
    また、ふさふさの尻尾を豊かに実った稲穂に見立てて、豊穣の象徴とした説もある。

    日本では妖狐の好物は油揚げであるとされ、そこから「油揚げを乗せたうどん」のことを「きつねうどん」と言うように、油揚げの別名も「きつね」と呼ばれている。
    なお、元々は益獣の狐への感謝として捕らえたネズミを油で揚げたものを捧げていたのだが、殺生を嫌う仏教思想によって、代用品の大豆製品の油揚げに変じたものだという。

    人間に化けた妖狐と恋仲など良好な関係を築く説話も多く残っている。
    「葛の葉」は、狩人から助けた白狐が美女に化けて妻となり、やがて彼女との間にもうけた子が稀代の陰陽師、安倍晴明になる伝説で知られている。
    「玉水物語」も、キツネが一目ぼれした姫の傍にいるため少女に化けて仕え、姫が帝に見初められるのに貢献するも、叶わぬ恋を悲しんで身をくらますというもの。
    神聖なだけでなく、身近で人に近しくも、異質な存在として見ていたようだ。

    一方で、狐は墓や墳墓を住処にし、肉食のため人の死体を食べることもあったことなどから、死のイメージを持つこともあった。
    ここから死神のような仏様であるダキニ天*1の使いであるともされている。
    なお、狐を使役するイメージの重なりから、後にダキニ天と稲荷神が同一視されることとなった。

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