医龍 -Team Medical Dragon-

ep.1 神の手を持つ男

时长:00:57:50 / 首播:2006-04-13
 かつてMSAP(万人のための医師団)で世界最高レベルの救命医療チーム“チーム・メディカル・ドラゴン”(通称・医龍)を指揮した天才外科医・朝田龍太郎(坂口憲二)。彼は4年前、戦場での診療に当たっていた。その後、大学が撤退した後も教授命令に背いて現地に滞在。医局からは解雇された末、どこの病院からも雇われず、今は海辺の片田舎で借金まみれのヒモ生活を送っていた。
 そんな彼のもとを、明真大学付属病院胸部心臓外科の助教授・加藤晶(稲森いずみ)が訪ねる。晶は教授選の武器となる論文の実例のため、龍太郎に自分の病院で「バチスタ手術」をしないかと持ちかける。その手術は、心臓外科医にとって最高峰の技術を要すると言われるもの。晶は1年前、MSAPの一員として働く龍太郎の姿を見かけていたのだ。
 たまたまアパートに居合わせた里原ミキ(水川あさみ)もその時の龍太郎のチームの看護師だった。その手術の名を聞いた龍太郎は驚くが、彼女の申し出を了承する。
 明真大学付属病院では研修医の伊集院登(小池徹平)が植物状態の患者に向かって、悩みを告白していた。患者より教授の顔色を伺ったり、手術の腕より製薬会社の接待を受けたりすることを大切とする大学病院で自分がやっていけるのか苦悩していたのだ。彼の気持ちをよそに、胸部心臓外科の木原毅彦(池田鉄洋)は合コンや接待の毎日。そんな二人のやり取りを、いつの間にか部屋にいた龍太郎が聞いていた。
 やがて、龍太郎は大名行列、すなわち教授総回診中の野口賢雄教授(岸部一徳)ら一行に出くわす。その回診の列にいた晶は野口に彼を紹介。笑顔で挨拶する野口だったが、教授をものともしない彼の態度に、再び歩き出すや鋭い表情に変わる。
 その後、龍太郎は循環器内科医の藤吉圭介(佐々木蔵之介)が外科医ともめている現場に遭遇。藤吉はメスを入れることだけが治療だと思っている外科には、自分の担当患者は渡さないと激怒していた。さらに、龍太郎の前に呂律の回らない救急救命部の麻酔医、荒瀬門次(阿部サダヲ)がふらふらと現れる。龍太郎は一目でそれが麻酔薬で酔うという若い医師がよくやる遊びだと気付いた。そこへやってきた救急救命部教授の鬼頭笙子(夏木マリ)は龍太郎の名を聞いて、彼のかつての経歴に思い当たる。
 その夜、晶は野口とともに医師会の行われるホテルへ出かける。そこには北日本大学病院の医師たちも出席していた。その中の一人に、心臓外科の次期教授候補に目される霧島軍司(北村一輝)もいた。霧島と晶は恋人同士で、共に将来日本の心臓外科を背負って立とうと誓う仲。晶は、かつて北日本大学病院にいた朝田龍太郎を知らないかと訪ねるが、霧島は首を横に振る。だが、バチスタ手術をさせるために明真大学付属病院に呼んだことを知った霧島は、なぜかふと真顔になる…。
 同じ頃明真大学では、交通事故で胸部を強打した急患が運び込まれ…。

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