勇者になれなかった女の子の話

私は勇者に憧れていた。
誰よりも何よりもかっこいい、麗しの女性。私の女神。
あの人についていけたら、あの人に少しでも近づけたら…
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そんな時、あの人は私の村に現れた。なんでも、隣国の貴族の娘さんを探しているとか。
ああ、やっぱりあの人はかっこいい。着いて行きたい!!
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だから、私は追いかけたの。
あの人に、近づくために、勇者になるために。
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勇者になったら、きっと私のことをバカにする2つ上の幼馴染みも、村の男連中も私のことを認めるはずよ。
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私は、ナイフを懐に忍ばせて、いつものように家を出た。
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向かうは、あの人が向かっていったあの森の中――。
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勇者様の受難、番外編
完全バッドエンドになります。

※声はないけれどちょっとだけ過去作のキャラが出ますが
過去作を知らなくても全く問題ありません。

Cv:ysd.様
企画:parasiteGarden