オクターブガールズ ～チップチューン 箱守八千代～

大人気ソシャゲ「カマラブ」のサントラを買うために普段は足を運ぶこともないCDショップへと足を運んだ、高校1年生の少女、箱守八千代(CV.門脇舞以)。

偶然見つけたフライヤーにより、八千代は『AKオーディション』――
1979年11月27日岡山県生まれの世界的な音楽家、音楽プロデューサー、作詞家、作曲家、編曲家、キーボーディスト、シンセサイザープログラマー、ミキシングエンジニア、レコーディングエンジニア、DJであるArai Kenjiによるボーカリスト募集の一大オーディションの開催を知る。

(ゲーマーになれるほどの腕前じゃないし、e-sports界隈はいい噂あんまり聞かないからちょっと怖い)
(けどおかあさんに進路のこと考えなさいっていわれてるし……どうしようかな)

そんな悩みを抱えていた八千代は、AKオーディションからのデビューで歌手になることを夢見てします。

(歌うのは好きだし……仕事が歌手でゲームが趣味なら、人生確定勝利じゃない?)
(けど……オーディションの募集要項……「完全オリジナル楽曲での歌唱」ってなってる――オリジナル曲なんて、そんなの私――っ!!)

八千代が不意に思い出すのは「キミ」の存在。

少しだけ……ほんの少しだけ気になってる人。
いきつけのゲーセンの常連な人。
スパゼロの大会のうちあげで、みんなでカラオケいったとき、わたしの歌声を褒めてくれた人。
「素敵な歌声を聞けたお礼に」――って、ピコピコキラキラすごくかわいい――あの人がつくったっていってた、『オリジナル曲』を聞かせてくれた人!!!!


いきつけのゲーセンに駆けつけて、目指すキミの姿を見つけた八千代は勇気を出して声をかけます。

「急にごめん、声かけて。えと――わたしのことわかる……よね?」


ゲーマーな八千代と、DTMerなキミが、オリジナル曲の音と同時に少しずつ、恋心をも積み重ねていくチップチューンなガールミーツボーイの恋物語!!