元禄13年の暮れ、東北のある小藩に仕える武士の青江又八郎は藩主毒殺の陰謀に巻き込まれ、それに関係していた許嫁の父親を斬ってしまう。藩を抜け出し江戸へ出てきた又八郎は裏長屋に住み、藩から放たれた刺客と対決しながら、口入れ屋の相模屋から割のいい仕事である用心棒を引き受け日々を暮らしている。用心棒稼業の仲間である細谷源太夫は腕は立つが子沢山で、これも近くの長屋で貧しい生活を送っている。用心棒の仕事でいろいろな事件に巻き込まれていくうちに、赤穂の浪人たちと知り合い、討ち入りが近いことを感じ取っていく。また、許嫁の由亀が敵討ちのため弟と一緒に江戸にやってくるが、又八郎は何とかして真実を打ち明けたいと悩む。そして由亀との和解の後、大石内蔵助ら赤穂の浪人とその仇敵である吉良家の志士たちとの関わりを経て、江戸に戻った又八郎は、藩主毒殺の元凶である家老・大冨丹後との決着を付けるべく、最後の戦いに挑む…。
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