小説 英雄伝説〈3〉白き魔女 小说

  • 中文名: 英雄传说3 白发魔女
  • 出版社: 宙出版
  • 价格: ¥ 788
  • 发售日: 2005-07
  • 页数: 271
  • ISBN: 4776792141
  • 作者: 堀慎二郎
  • 挿絵: ギンカ

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 ファルコム作品でイースやソーサリアンのノベライズはずいぶん古くからそれなりの数が出版されてきました。一方でストーリー面に関してはそれらの作品に決して引けをとらないはずだったのですが、英雄伝説の小説というのはそれまでありそうでありませんでした。しかしガガーブ三部作がPSP移植されて人気が急上昇している(もしくはそうであればいいという希望的観測)この時期にやらない手はないという判断だったのでしょう、オリジナル版の発売から11年の時を経てついに白き魔女が小説化されるに至りました。アンソロジーコミックの発売から間髪入れずのリリース、さらにこの後は朱紅い雫のアンソロということでこの時期のガガーブ関連のメディアミックス攻勢はなかなかすごいものでした。
 さて、肝心の小説の中身は原作のストーリーを忠実に追いつつ随所を新しく加えたり端折ったりアレンジしたりと、要するにごくありふれたゲームノベライズとなっています。全体的なノリは原作より若干シリアス度が高めです。正直なところ著者の文章は可もなく不可もなく、読みづらいことはないけど特段惹かれるものもないといった感じなのですが、ありがたいことに原作をかなりやりこんでいる方らしくゲームの世界の雰囲気の再現は申し分ないものになっています。
 アレンジとしては物語の節々で敵方のイザベル王妃やレバスサイドの描写を挟み込んでいるのが特徴的です。原作では終盤でようやく登場した黒幕たちの、そこに至までのやり取りが多く描かれているので、メインのストーリーと合わせて展開に深みが生まれたと思います。そしてこれまたファンには嬉しい要素として海の檻歌とのリンクがあちこちに散りばめられています。原作で両作のつながりを詳しく知る人物といえばラップ爺さんくらいしかいなかったわけですが、この小説ではメインキャラの一人が意外な形で海の檻歌で明かされた全ての核心に近づくことに……。この小説が刊行された時点ではPSP版の海の檻歌はまだ発売されていなかったのでPSPで初めて触れた人にはわけのわからん描写だったと思いますが。
 全体的に見てファンなら必読、という程のものではないのですが、今までにない形で白き魔女の物語を振り返ってみたい、物語の世界をさらに広げてみたいという方は手にとって見て損はないものだと思います。なんかもう絶版になったみたいですが。強いて欲を言えばせっかくだから上下巻に分けてもっとボリュームがあれば読み応えのあるものになっていたんじゃないかなぁ。
 ところで、本来であればこの流れに沿って朱紅い雫、海の檻歌もノベライズされて然るべきだと思うのですが、結局刊行されたのはこの一冊のみとなっています。恐らく作り手サイドとしてはそのつもりだったのでしょうが、何かが色々とダメだったみたいです。
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