文化祭。そして卒業式。 金色の長い髪をなびかせて現れた冬貴を、一秀は夢見心地で迎えた。 世界で誰よりも幸せな一瞬を――― 『君は自分のことが良くわかってないだけなんだ。もっと自信を持っていいんだよ』 「―――冬貴! これが終わったら……デートしよう!」“胸さわぎの八月”「今日こそは絶対、大好きな憧れの葉月先輩に―――! ここで終わったとしても、オレは後悔しないぜっ!」 天堂高校1年松本慎平。 真夏の太陽の下、自転車に乗って。 誕生日プレゼントの花束を手に、いざ大好きな葉月先輩のもとへ―――!!
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