ep.3 一人を取るか、不特定多数を取るか。 それが問題だ。
时长: / 首播:2019-04-18
リアルを侵食する物語生配信!
今宵ナマハゲチョップついにバズる
篝(かがり)家の長女・あかり(内田理央)の動画がバズってから数日経ち、SNSでのあかりのフォロワーはすでに1万人を超えていた。一方、“裏の顔”であるナマハゲチョップの動画再生数はたった数十回。しかし、ナマハゲチョップは知る人ぞ知る存在で良いのだ。万が一ナマハゲチョップがあかりだと世間に知られてしまったりしたら、皆イメージのギャップに幻滅しあかりの元を離れてしまう。それどころか皆戸涼太(白洲迅)にだって嫌われてしまう。あかりは「ナマハゲチョップの人気はこれくらいがちょうどいい」と自分に言い聞かせる……
あかりのSNSには「付き合いたい」などの告白のようなコメントが寄せられるようになっていた。『有名人』と言われることがまんざらでもない一方で、イメージが一人歩きしていると憂いているあかりは、桃(小川紗良)に生配信を勧められる。そうすればもっと生のあかりのことを知ってもらえると。ボロを出したくもないあかりは生配信をすることに否定的だが……
同じ頃、弟・薪人(那智)は就職活動の面接をしていた。SNSの話題になり、「世界のどこかで踏み出された小さな足音を、観客席で同時に共有できる可能性を持っている」と答える薪人。さらに「SNSは正義の剣、ジャスティスの剣と呼んでいる」と、薪人は続ける。
そんな中、涼太がカフェにやってくる。すると、あかりの前に穂村真斗(黒羽麻璃央)が現れる。あかりに話しかける穂村を見て嫉妬に燃える涼太は、再びあかりを食事に誘う。
その夜、涼太の店であかりは涼太から告白される。あかりが有名人になってしまったような気がして焦っていたと話す涼太。告白を素直に喜ぶあかりだが、バズりが落ち着くまで返事を待って欲しいと涼太に伝える。涼太にも迷惑がかかるし、こそこそ隠れて付き合うのは嫌だと。涼太は「ずっと待っています」とあかりの思いを汲み取るが……
そんな時、桃から着信を受けたあかりは、急いでカフェに戻る。桃は穂村真斗がカフェに来たとの内容を自身のSNSアカウントに投稿してしまっていたのだ。投稿はすぐに削除したが、フォロワーが見たかもしれない。投稿を削除してもスクリーンショットなどで拡散され炎上することだってある。有名人気分で舞い上がっていたことを自覚したあかりは、桃と伊勢谷(永野宗典)に「一晩考えてみる」と帰路につく。
あかりが帰宅すると自宅には祖父・清史(小野武彦)が遊びに来ていた。あかりは清史を駅へ送り届けながら、“友達が”告白され悩んでいると清史に相談する。大勢からの人気とたった一人からの愛情と。ちやほやされたい気持ちを捨てきれないあかりを肯定する清史は「けじめをつける時は必ずやってくる。その時に、自分に嘘をつかないことだ」、とあかりに告げる。
再び帰宅したあかりに、母・緋奈子(高岡早紀)は日中に生配信をしてフォロワーさんにより私のことを知ってもらえたと楽しげに話す。生配信を勧めてくる緋奈子に「やらないよ」と言ってはみたものの、あかりも1万人のフォロワーにもっとちゃんと自分のことを知ってもらいたい。涼太のことを公言したい、こそこそと隠れずちゃんと付き合いたい。清史の「けじめをつけるときは必ずやってくる」という言葉が脳裏を駆け巡り、ついに覚悟を決めるあかり。あかりは桃や伊勢谷、涼太、そして1万人を超えるあかりのフォロワーに、「1時間後、ライブ配信をします」と知らせる。あかりは生配信で自分の気持ちをはっきりと言葉にするつもりだ。
カウントダウンのように時計の針が24時を告げると、緊張とともにあかりの生配信が始まる。すでに視聴者数は5000人を超えている。今まさに、SNSの向こうにいる不特定多数の人たちが自分の配信を見て、自分の声に耳を傾けている。あかりはまるでホールの壇上に置かれたセンターマイクの前に立っているかのような気分だ。あかりの脳内、客席からの大観衆の視線を一手に受け、壇上のあかりはセンターマイクに喋り始める。
カメラの前で桃の投稿のことを謝罪したあかりは、もっと自分のことを知ってもらいたいと視聴者から質問を募る。「彼氏いるの?」「付き合ってください」などのコメントを避けながら質問に答えるあかり。桃や伊勢谷、涼太、穂村、あかりのバズった動画をアップした張本人・油谷(小松利昌)、そして全国のあかりのフォロワーがあかりに注目している。
視聴者数はあっという間に1万人を超えた。「1万人超えおめでとう!」などのコメントが届くと、ホールの観衆からは大歓声が響く。1万人以上もの人からの愛情を一手に受ける感覚に、あかりは高揚する。
配信も終わりに近づき、「私には今好きな人がいます」と決意の表情で話し出すあかり。予定通り、流れは順調である。あかりの脳内では、大歓声の渦の中、ステージ袖にスタンバイしている涼太の元に歩み出すあかり。
--しかしその瞬間、あかりは涼太の奥に立つ人影に気がつく。あかりのとった思わぬ行動とは……。
リアルを侵食する物語生配信!
今宵ナマハゲチョップついにバズる
篝(かがり)家の長女・あかり(内田理央)の動画がバズってから数日経ち、SNSでのあかりのフォロワーはすでに1万人を超えていた。一方、“裏の顔”であるナマハゲチョップの動画再生数はたった数十回。しかし、ナマハゲチョップは知る人ぞ知る存在で良いのだ。万が一ナマハゲチョップがあかりだと世間に知られてしまったりしたら、皆イメージのギャップに幻滅しあかりの元を離れてしまう。それどころか皆戸涼太(白洲迅)にだって嫌われてしまう。あかりは「ナマハゲチョップの人気はこれくらいがちょうどいい」と自分に言い聞かせる……
あかりのSNSには「付き合いたい」などの告白のようなコメントが寄せられるようになっていた。『有名人』と言われることがまんざらでもない一方で、イメージが一人歩きしていると憂いているあかりは、桃(小川紗良)に生配信を勧められる。そうすればもっと生のあかりのことを知ってもらえると。ボロを出したくもないあかりは生配信をすることに否定的だが……
同じ頃、弟・薪人(那智)は就職活動の面接をしていた。SNSの話題になり、「世界のどこかで踏み出された小さな足音を、観客席で同時に共有できる可能性を持っている」と答える薪人。さらに「SNSは正義の剣、ジャスティスの剣と呼んでいる」と、薪人は続ける。
そんな中、涼太がカフェにやってくる。すると、あかりの前に穂村真斗(黒羽麻璃央)が現れる。あかりに話しかける穂村を見て嫉妬に燃える涼太は、再びあかりを食事に誘う。
その夜、涼太の店であかりは涼太から告白される。あかりが有名人になってしまったような気がして焦っていたと話す涼太。告白を素直に喜ぶあかりだが、バズりが落ち着くまで返事を待って欲しいと涼太に伝える。涼太にも迷惑がかかるし、こそこそ隠れて付き合うのは嫌だと。涼太は「ずっと待っています」とあかりの思いを汲み取るが……
そんな時、桃から着信を受けたあかりは、急いでカフェに戻る。桃は穂村真斗がカフェに来たとの内容を自身のSNSアカウントに投稿してしまっていたのだ。投稿はすぐに削除したが、フォロワーが見たかもしれない。投稿を削除してもスクリーンショットなどで拡散され炎上することだってある。有名人気分で舞い上がっていたことを自覚したあかりは、桃と伊勢谷(永野宗典)に「一晩考えてみる」と帰路につく。
あかりが帰宅すると自宅には祖父・清史(小野武彦)が遊びに来ていた。あかりは清史を駅へ送り届けながら、“友達が”告白され悩んでいると清史に相談する。大勢からの人気とたった一人からの愛情と。ちやほやされたい気持ちを捨てきれないあかりを肯定する清史は「けじめをつける時は必ずやってくる。その時に、自分に嘘をつかないことだ」、とあかりに告げる。
再び帰宅したあかりに、母・緋奈子(高岡早紀)は日中に生配信をしてフォロワーさんにより私のことを知ってもらえたと楽しげに話す。生配信を勧めてくる緋奈子に「やらないよ」と言ってはみたものの、あかりも1万人のフォロワーにもっとちゃんと自分のことを知ってもらいたい。涼太のことを公言したい、こそこそと隠れずちゃんと付き合いたい。清史の「けじめをつけるときは必ずやってくる」という言葉が脳裏を駆け巡り、ついに覚悟を決めるあかり。あかりは桃や伊勢谷、涼太、そして1万人を超えるあかりのフォロワーに、「1時間後、ライブ配信をします」と知らせる。あかりは生配信で自分の気持ちをはっきりと言葉にするつもりだ。
カウントダウンのように時計の針が24時を告げると、緊張とともにあかりの生配信が始まる。すでに視聴者数は5000人を超えている。今まさに、SNSの向こうにいる不特定多数の人たちが自分の配信を見て、自分の声に耳を傾けている。あかりはまるでホールの壇上に置かれたセンターマイクの前に立っているかのような気分だ。あかりの脳内、客席からの大観衆の視線を一手に受け、壇上のあかりはセンターマイクに喋り始める。
カメラの前で桃の投稿のことを謝罪したあかりは、もっと自分のことを知ってもらいたいと視聴者から質問を募る。「彼氏いるの?」「付き合ってください」などのコメントを避けながら質問に答えるあかり。桃や伊勢谷、涼太、穂村、あかりのバズった動画をアップした張本人・油谷(小松利昌)、そして全国のあかりのフォロワーがあかりに注目している。
視聴者数はあっという間に1万人を超えた。「1万人超えおめでとう!」などのコメントが届くと、ホールの観衆からは大歓声が響く。1万人以上もの人からの愛情を一手に受ける感覚に、あかりは高揚する。
配信も終わりに近づき、「私には今好きな人がいます」と決意の表情で話し出すあかり。予定通り、流れは順調である。あかりの脳内では、大歓声の渦の中、ステージ袖にスタンバイしている涼太の元に歩み出すあかり。
--しかしその瞬間、あかりは涼太の奥に立つ人影に気がつく。あかりのとった思わぬ行動とは……。