不小心搜出来一篇不得了的同人文
#1 - 2016-2-4 13:01
ζ*'ヮ')ζ 讀者諸孃へ (愛讀者諸孃は御賛成下さいまし)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~inug ... 0%95w%90l%95%94.htm
楼下#8有大大翻译了
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「祐巳ちゃんから電話よ」
由乃は、弾かれたようにベッドから飛び起きると、母から受話器を受け取った。
「もしもしっ」
「ひさしぶりー」
親友の、変わらない声に、由乃はうれしくなった。
別々の大学に進んでから、もう一年半は会っていなかった。
一緒にリリアンに行こう、一度は約束したにも関わらず、祐巳は別の大学に進学してしまった。
祐巳の父が、強く勧めたからだという。
以来、由乃は、裏切られたような気がして、連絡をとらずにいたのだ。
だけど、そんな暗い気持ちは、祐巳の声を聞いた途端に吹き飛んでいた。
由乃は、祐巳のことが好きだったからだ。
「そうね、本当にひさしぶり。そっちの学校の方はどう?」
「うん、いいところだよ。家も近いし」
「そうなんだ」
そこでようやく、由乃は、祐巳がどこに通っているのか知らないことに気づいた。
「裏切られた」という想いだけが先行し、それからろくに口を利いていなかっ たのだ。
「創価大学だよ」
「へ~、ずいぶんいいところじゃない」
祐巳の学力なんて、自分とどっこいどっこいだったはずだ。
偏差値で見れば、リリアン女子大より断然上だ。
「推薦、うまい具合に通っちゃってね」
「よかったね」
由乃は素直に感心した。
それからふたりは、大学生活の現状を報告し合った。
サークル活動を始めたことや、高等部までと大学との相違点など。かつての親友と一年以上も会ってなかったのだから、話題が尽きることはなかった。
しかし、一時間も話し込むと、なんとなく一段落し、間が空くことがある。
祐巳が切り出したのは、そんな瞬間だった。
「でさ」
「うん、なに?」
「今度の選挙だけど」
「……選挙?」
確かに、もう二十歳だ。
ふたりとも、選挙権があった。
「衆院選。どの候補者に投票する?」
「んー、一番人気なさそうな人に」
たいていの若者と同様、政治になんて興味がなかったから、投票することで話のネタにできそうな人間に投票するつもりだった。
「公明党のKさんって人に投票して欲しいんだ」
「は?」
由乃は、我が耳を疑った。
「……なんでかな?」
「この前、Kさんに、直にお会いしたの。そうしたら、とても立派な方だったから、由乃さんと一緒に応援したいな、って思って」
心臓が早鐘を打ち始める。
「このままだと、日本はダメになると思うの。自民党政権は、年金問題で国民にずっと嘘をついてきたし、社会保険庁の汚職が次々と明るみに出てるでしょ。それにアメリカにべったりで、憲法改悪をすることしか考えてない。こんな党が政権を握っていて、いいわけないよ」
祐巳は、長広舌を終え、由乃の反応を待った。
しかし、由乃の頭は真っ白で、反応なんてできそうになかった。
創価大学。
公明党。
創価大学。
公明党。
由乃の頭の中は、このふたつの単語に支配されていた。
「もしもし? 由乃さん、大丈夫? 苦しいの?」
祐巳の、昔と変わらない、自分を心配する声。
受話器の向こうには、イタリアへの修学旅行の時に、自分を介抱してくれた親友と同一の人物がいることを、改めて気づかされた。
頬を、涙が伝った。
「……そうよ、苦しいの」
なぜ自分は泣いているのか。
由乃は自問した。
「ごめんね、こんなに長電話しちゃって。大変だった? ごめんね」
体調のことなど、案じて欲しくなかった。
謝ることは別にあるだろう、そう言ってやりたかった。
学会や、公明党に恨みがあるわけではなかった。
ただ、「創価大学に入って『洗脳』された」という構造の短絡が、気に食わないだけなのだ。
祐巳さん。あなたは、ワイドショーでカテゴライズされる程度の人間なのよ。
山百合会を通して、あなたはなにを学んできたの?
かつての『紅薔薇』は、力 なくしおれてしまったとでも?
しおれてしまった薔薇にも、棘はあるのだろうか。
「祐巳さん」
「なに?」
「大作先生マンセー」
「大作先生は、立派な方よね」
「……二度と、電話してこないで」
由乃は一方的に電話を切った。
くたばればいいのに。
楼下#8有大大翻译了
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「祐巳ちゃんから電話よ」
由乃は、弾かれたようにベッドから飛び起きると、母から受話器を受け取った。
「もしもしっ」
「ひさしぶりー」
親友の、変わらない声に、由乃はうれしくなった。
別々の大学に進んでから、もう一年半は会っていなかった。
一緒にリリアンに行こう、一度は約束したにも関わらず、祐巳は別の大学に進学してしまった。
祐巳の父が、強く勧めたからだという。
以来、由乃は、裏切られたような気がして、連絡をとらずにいたのだ。
だけど、そんな暗い気持ちは、祐巳の声を聞いた途端に吹き飛んでいた。
由乃は、祐巳のことが好きだったからだ。
「そうね、本当にひさしぶり。そっちの学校の方はどう?」
「うん、いいところだよ。家も近いし」
「そうなんだ」
そこでようやく、由乃は、祐巳がどこに通っているのか知らないことに気づいた。
「裏切られた」という想いだけが先行し、それからろくに口を利いていなかっ たのだ。
「創価大学だよ」
「へ~、ずいぶんいいところじゃない」
祐巳の学力なんて、自分とどっこいどっこいだったはずだ。
偏差値で見れば、リリアン女子大より断然上だ。
「推薦、うまい具合に通っちゃってね」
「よかったね」
由乃は素直に感心した。
それからふたりは、大学生活の現状を報告し合った。
サークル活動を始めたことや、高等部までと大学との相違点など。かつての親友と一年以上も会ってなかったのだから、話題が尽きることはなかった。
しかし、一時間も話し込むと、なんとなく一段落し、間が空くことがある。
祐巳が切り出したのは、そんな瞬間だった。
「でさ」
「うん、なに?」
「今度の選挙だけど」
「……選挙?」
確かに、もう二十歳だ。
ふたりとも、選挙権があった。
「衆院選。どの候補者に投票する?」
「んー、一番人気なさそうな人に」
たいていの若者と同様、政治になんて興味がなかったから、投票することで話のネタにできそうな人間に投票するつもりだった。
「公明党のKさんって人に投票して欲しいんだ」
「は?」
由乃は、我が耳を疑った。
「……なんでかな?」
「この前、Kさんに、直にお会いしたの。そうしたら、とても立派な方だったから、由乃さんと一緒に応援したいな、って思って」
心臓が早鐘を打ち始める。
「このままだと、日本はダメになると思うの。自民党政権は、年金問題で国民にずっと嘘をついてきたし、社会保険庁の汚職が次々と明るみに出てるでしょ。それにアメリカにべったりで、憲法改悪をすることしか考えてない。こんな党が政権を握っていて、いいわけないよ」
祐巳は、長広舌を終え、由乃の反応を待った。
しかし、由乃の頭は真っ白で、反応なんてできそうになかった。
創価大学。
公明党。
創価大学。
公明党。
由乃の頭の中は、このふたつの単語に支配されていた。
「もしもし? 由乃さん、大丈夫? 苦しいの?」
祐巳の、昔と変わらない、自分を心配する声。
受話器の向こうには、イタリアへの修学旅行の時に、自分を介抱してくれた親友と同一の人物がいることを、改めて気づかされた。
頬を、涙が伝った。
「……そうよ、苦しいの」
なぜ自分は泣いているのか。
由乃は自問した。
「ごめんね、こんなに長電話しちゃって。大変だった? ごめんね」
体調のことなど、案じて欲しくなかった。
謝ることは別にあるだろう、そう言ってやりたかった。
学会や、公明党に恨みがあるわけではなかった。
ただ、「創価大学に入って『洗脳』された」という構造の短絡が、気に食わないだけなのだ。
祐巳さん。あなたは、ワイドショーでカテゴライズされる程度の人間なのよ。
山百合会を通して、あなたはなにを学んできたの?
かつての『紅薔薇』は、力 なくしおれてしまったとでも?
しおれてしまった薔薇にも、棘はあるのだろうか。
「祐巳さん」
「なに?」
「大作先生マンセー」
「大作先生は、立派な方よね」
「……二度と、電話してこないで」
由乃は一方的に電話を切った。
くたばればいいのに。
只是想知道这篇同文是不是完全是宅宅的刻板印象。