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#1 - 2019-8-8 18:41
(我们的夏天还没有结束)
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『おおきく振りかぶって』水島努監督インタビュー
《王牌投手 振臂高挥》水岛努监督访谈

第1回 普通に、きちんと作ろうと思っていました
第1回  我想普通地、仔细地做这部作品

ひぐちアサの人気マンガを原作に、野球の面白さにのめり込んでいく高校球児たちの姿を活写したTVシリーズ『おおきく振りかぶって』。原作のテイストを見事にとらえつつ、アニメならではの見応えにも溢れた秀作に仕上げたのは、『xxxHOLiC』『くじびきアンバランス』の水島努監督。魅力的なキャラクター描写、リアリティに富んだ野球シーンの演出は、原作ファンのみならず多くの視聴者の心を掴んだ。また、今作は新会社A-1 Picturesが初めて手がける本格的TVシリーズであり、その安定したクオリティの高さも見どころのひとつだった。今回は『おお振り』アニメ化を成功に導いた水島努監督に、演出・作画・制作面での裏話など、いろいろとお話をうかがってみよう。
以樋口朝的人气漫画为原作,描绘了沉迷于棒球趣味的高中球儿们身影的TV系列《王牌投手 振臂高挥》。完美地捕捉到原作的风味、制作出这部充满动画独有魅力的优秀作品的,是做出过《xxxHOLiC》和《不平衡抽签》的水岛努监督。充满魅力的角色描写、富有真实感的棒球场面的演出,抓住了包括原作粉丝在内的众多观众的心。另外,本作是由新公司A-1 Pictures首次独立制作的正式TV系列,其稳定的高质量也是看点之一。此次,我们来听听成功动画化了《大振》的水岛努监督谈谈关于包括演出、作画、制作方面的内幕等各种各样的事情吧。



●PROFILE
水島努(Mizushima Tsutomu)
1965年12月6日生まれ。長野県出身。1986年に制作進行としてシンエイ動画に入社し、『美味しんぼ』で初演出。その後『クレヨンしんちゃん』TVシリーズ&劇場版などに参加し、初監督作品『ジャングルはいつも ハレのちグゥ』で注目を集める。映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード』『嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ』を監督した後、フリーに。『xxxHOLiC』劇場版&TVシリーズ、OVA『撲殺天使 ドクロちゃん』『大魔法峠』、TVシリーズ『くじびき(ハートマーク)アンバランス』など、多彩な作品を手がけている。
水岛努(Mizushima Tsutomu)
生于1965年12月6日。长野县出身。1986年作为制作进行进入SHIN-EI动画公司,在《美味大挑战》中首次担任演出。之后,他参加了《蜡笔小新》TV系列和剧场版的制作,首次监督的作品《热带雨林的的爆笑生活》引人注目。在做完电影《蜡笔小新 呼风唤雨!光荣的烤肉之路》、《蜡笔小新 呼风唤雨!夕阳下的春日部男孩》后恢复自由身。后来相继制作了《xxxHOLiC》剧场版和TV系列、OVA《扑杀天使朵库萝》、《大魔法峠》、TV系列《不公正抽签》等丰富多彩的作品。
        
●2007年10月31日
取材場所/A-1 Pictures
取材/岡本敦史、小黒祐一郎
構成/岡本敦史



── まず、水島監督が参加したきっかけからうかがえますか。
── 首先,水岛监督您能说说自己参加这部作品的契机吗?

水島 数年前に「アニメーション神戸」というイベントで、アニプレックスの人達と知り合ったのが最初ですね。TVアニメ部門でアニプレックス製作の『ハガレン(鋼の錬金術師)』が賞をとって、OVA部門で『ハレグゥ(ジャングルはいつもハレのちグゥ)』が賞をいただいた時に、たまたまお会いしまして。そこでいろいろ話をして、月日が経ち、突然「やらないか」という電話をいただいたという感じです。
水岛 最初我是在几年前一个叫“动画神户赏”的活动中认识了Aniplex的人。那年TV动画部门得奖的是Aniplex制作的钢炼(《钢之炼金术师》),OVA部门得奖的则是我的《热带雨林的的爆笑生活》,就这样偶然相遇了。我们当时谈了很多,然后过了一段时间就突然接到了那边打来的电话,对我说“来做这个吧”。

── その時、『おおきく振りかぶって』の原作マンガは読まれていたんですか?
── 那时候您已经读过《王牌投手 振臂高挥》的原作漫画了吗?

水島 はい。「アフタヌーン」が毎月家に届いていたので、それを読んでいました。
水岛 嗯。我订的《afternoon》每个月都寄到家里,所以我是读过的。

── 普通に一読者として楽しみにしていた感じですか。
── 您作为一名普通读者也是很期待的对吗?

水島 そうですね。これはいろんなところで喋っているんですけれど、やっぱり野球マンガとしては、今までとは違ったところからきたという感じがしました。主人公(三橋)の性格も今風なところがありますし。絵柄に関して言えば、ちょっと少女マンガ的な雰囲気もありつつ、実は隠れ熱血なところもあったりして。そういうところも面白いなと思いながら読んでいました。「きっといろんなところで、アニメ化の話が動いてるんだろうなー」とか思ってましたね。
水岛 是的。虽然我之前在很多地也方都说过了,果然还是觉得这部作品作为棒球漫画来说,跟以往的作品都不太一样的感觉。主人公(三桥)的性格按现在来说还是很少见的。要说画风呢,虽然有点少女漫的感觉,实际上也有隐藏着热血的地方。我在读的时候一直觉得这些地方都很有趣,也不由得想过“要动画化的话,肯定有不少地方都得动起来吧~”。

── まさか自分に来るとは、という感じでした?
── "没想到会由自己会来做",是吗?

水島 来たかー! みたいな(笑)。大物が来た、という感じが凄くしましたね。
水岛 "居然来了啊——!"类似这样(笑)。来了个大工程,我真的这么觉得的。

── よっしゃやったるぜ、と。
── 于是就回答好啊我来干了。

水島 いや、そういう気負いはないです。気負うと失敗するので。そこは冷静に「さて、どうするか」というふうに考えていました。
水岛 不,才没有那种气势。其实是担心会做失败的感觉。当时我只好冷静地思考着“那么,该怎么办呢?”

── 企画が来た時点で、原作はどこまで進んでたんですか。
── 动画化企划发来的时候,原作进展到了什么地步?

水島 アニメでいう25話までは、もうできていましたね。単行本にはなっていなかったけど。1回戦が終わって、次の試合が始まるあたりですかね。
水岛 到动画的25集为止的内容已经有了,虽然这一部分内容对应的单行本还没有出。1回战结束了,刚到下一场比赛开始为止的时候吧。

── ご自身にも野球経験はあるんですか。
── 您自己也有过棒球经验吗?

水島 いや、小学校の時にやってたとか、そのぐらいです。自分達の世代って、大体みんな野球やってませんでした? 今の子ってあまりやらないんですよね。あの頃はみんな、サッカーよりは野球でしたから。あと、マンガの「ドカベン」世代なんですよ。そこはかなりストレートにハマッてました。
水岛 啊我也就是小学的时候打过一点那种程度的。我感觉在我那一代,大家基本上都会打棒球不是吗?现在的孩子倒不怎么玩吧。那时候大家比起足球更喜欢棒球呢。而且那时候也是漫画《大饭桶》流行的时代啊,其中描绘的直球的魅力非常吸引人。

── 『おおきく振りかぶって』をアニメ化するにあたって、監督にとっていちばんの目標は何だったんですか?
── 在动画化《王牌投手 振臂高挥》时,作为监督而放在第一位的目标是什么?

水島 えーと……原作ファンに嫌われない事。
水岛 呃……希望不会被原作粉嫌弃这件事。

── (笑)

水島 あと、高校球児に観てもらいたい、というのがありましたね。今、実際に高校で野球をやっている人達にバカにされないものを作りたい、と思いました。基本的には、スポーツアニメってそんなにはやりたくないんですよ(苦笑)、大変だから。でも、野球は別。いちばん緩急が醍醐味として出せるスポーツだと思うんですよね。だから野球アニメの話がきたところで「ぜひやらせてください!」と。それに『おおきく振りかぶって』という作品は、リアルにちゃんと高校野球を描いているので、そういうところもアニメできっちり描きたいと思いました。
水岛 还有我希望高中球员们也能看这个作品呢。我想做的是不会被现在正在高中打棒球的孩子们看不起的东西。基本上,运动题材的动画并不是那么流行的(苦笑),因为是很辛苦的。不过棒球题材例外。我认为棒球是最能够在节奏快慢变化之间体现出趣味的体育运动吧。所以听说要我来做棒球动画的时候,我还是回答了"请一定让我做吧!"。而且,《王牌投手 振臂高挥》这部作品是在很真实地描绘着高中棒球的,我想将这种地方在动画中也好好地描绘出来。

── 原作を重視するというのは、元々の意図としてあったんですか。
── 重视原作是一开始就有的意图吗?

水島 ありました。それって、自分にとっての演出意図という事ですよね?
水岛 有的。是想问关于我的演出意图的事情对吗?

── いや、プロデュース側からのオーダーとして。
── 不,我意思是这是不是制片人那边发出的指令。

水島 オーダーにはなかったですけれど、でも人気のある原作を持ってきている。そして当然、ファンの人達がそれを観る事を考えると、原作を壊すべきではないでしょうね。
水岛 虽然并没有这样的命令,但毕竟是有人气的原作嘛。所以当然的,考虑到漫画的粉丝们要观看的话,我们就不会做粉碎原作的事情。

── なるほど。原作重視でもいける、という勝算があったんですね。
── 原来如此。也就是带着"只要重视原作就能行"这样的胜算对吧?

水島 むしろ俺の中では、原作重視でいくしか選択肢はなかったです。オリジナルで架空の大会とか作っても、しょうがないと思うんですよね。かと言って止め画ばっかりで見せると、マンガをただそのままトレスしているだけの紙芝居なので、それはそれでつまらない。だからやっぱり、原作重視である以上「動く」という事も大事だったと思います。
水岛 倒不如说在我心中,只有重视原作才有选择存在。如果做的是原创的虚构大赛什么的,倒也没什么好说的。还有,如果一看几乎全是静止画面的话,就只是把漫画原封不动地投影下来的连环画而已,这样就太没意思了。所以,我认为既然重视原作,就要记着“动起来”也很重要。

── シリーズ構成が黒田洋介さんというのは、どなたのアイディアだったんですか。
── 系列构成选择了黑田洋介先生,是谁的主意?

水島 アニプレックスからです。名前はもちろん知っていたんですけれど、「ちょっと黒田さんにオファーしてみます」「マジっすか!?」みたいな感じですね。
水岛 是Aniplex那边决定的。虽说我当然是知道他名字的,但忽然被说“要不去请黑田先生来做吧”,“真的吗!?”,我还是惊到了。

── 黒田さんが『おお振り』に参加すると聞いた時は、ちょっと意外な気もしました。
── 听说黑田先生要参加《大振》的时候,我觉得有些意外。

水島 とにかく変なものを入れてほしくなかったんですよ。「俺はこう思う」的な、原作のテイストにないものを入れられるのがいちばん嫌だったんです。そこを忠実にやってもらうには、いろんな作品の経験がある方にお願いするのが、やっぱりいちばん正しい選択だったと思いますね。「ハチクロ」なんかもう、完璧。
水岛 总之我可不想搞出些奇怪的东西啊。这只是我个人看法,把原作中没有的东西放进去是最令人讨厌的。为了忠实地做到这一点,就要去拜托有过各种各样作品经验的人,这样一想果然黑田先生是最正确的选择吧。《蜂四》(注:ハチクロ,指黑田洋介担任脚本和系列构成的《蜂蜜与四叶草》)这样的作品真是只能说是……完美。

── 黒田さんとのお仕事はいかがでしたか。
── 和黑田先生的共事进行的怎么样?

水島 もうスムーズに、サクサク進みました。去年の内にシナリオは全部終わってました、俺の以外は(苦笑)。
水岛 已经很顺利地进展了。他去年内就把他负责的所有的脚本都完成了,只有我的部分还没(苦笑)。

── 23話ですか。
── 23话吗?

水島 そうです。初稿はちゃんと出したんだけど、第2稿は半年後ぐらいになっちゃった。
水岛 是的。初稿早就写好了,但是第2稿在已经是半年后才完成。

── 監督作業と平行していたせいで遅くなったとか?
── 是因为和监督的工作平行所以才延迟的吗?

水島 いや、やれば多分1時間とかで終わっていましたけどね。ただなんとなく「それより前にやる事があるでしょ?」っていう感じで進んでいたもんですから。
水岛  不,真要做的话大概一个小时就结束了。只是不知怎么的,我总觉得"在写这个之前也有别的事情可以做对吧",就这样不知不觉地拖下去了。

── シリーズを通して、原作の要素を驚くほど切っていないですよね。
── 整部作品中其实并没有对原作的情节进行很大胆的删减呢。

水島 そうですね。それはやっぱり大事にしてあげないと。
水岛 是的。我觉得还是要好好珍惜这些内容才行。

── 目立って削られた部分というと、プロテイン争奪戦のくだりぐらいですよね。
── 要说比较明显的被删减的部分,也就是蛋白质争夺战的段子吧。

水島 本当はプロテインのところも入れたかったんですけれどね。あそこは巣山の面白い性格が表れていたところだったんですけれど。どうしても分量を考えると、やっぱり削らざるを得ないんですよ。切りたくて切ったわけじゃなくて、泣く泣く削ったという感じですね。細かく言えば、他にもいっぱいあります。三橋の誕生会とかも、ホントは長くやりたかったし。残念ながらそのあたりは駆け足でいっちゃったかなと思います。
水岛 本来是想把蛋白质那段也放进去的。虽说那里表现了巢山的有趣的性格,但无论我如何反复考虑动画限制的内容量,还是不得不删减啊。并不是为了剪切而剪切,而是含泪删减啊。详细说来的话,还有很多其他的地方也是这样。比如三桥的生日会,其实我也想做得更长一些,不过很遗憾那一段还是很赶。

── それでも、まだ原作でも描かれていない今後の試合でぶつかりそうなキャラとかも、ちゃんと出していますよね。双子の葵と涼とか。
── 不过动画里有在原作中还未描写到的今后的比赛中或许会出场的角色,他们也被认真地展现了呢,像双胞胎的葵和凉这样的。

水島 ああ、その先も想定しながらやっていましたね。だってここで終わっちゃったら、ホントに高校1年の大会の途中じゃないですか。続くか続かないかはともかくとして、やっぱりそこはきちんとやっておきたいと思いました。多少端折りましたけどね。
水岛 啊,那之后的事情也是一边设想着一边做的。因为在这里就结束的话,不就正好卡在高中一年级的大赛的中途了嘛。暂且不论他们是否有后续故事,还是想把这里有的部分好好地做出来,虽说多少还是有半途中断的感觉。


▲第3話「練習試合」より。主人公の三橋と阿部
▲第3话「练习比赛」中。主人公三桥与阿部

── 最初からA-1 Picturesで制作するという話だったんですか?
── 从一开始就决定在A-1 Pictures制作的吗?

水島 そうです。
水岛 是的。

── まだほとんど実績のない新会社でTVシリーズを作るという事については、いかがでしたか。
── 关于在尚未取得实际成果的新公司制作TV系列,您感觉如何?

水島 いや、新しいところで作るのって、楽しみじゃないですか。そういう面でちょっとワクワクしていましたね。
水岛 哎呀,在新的地方工作,不是会很期待嘛。在这方面我甚至有点兴奋。

── スタッフ編成に関して、監督から意見を出したりはしたんですか?
── 关于工作人员的编成,监督您这边有没有提出过意见呢?

水島 全然言ってないです。「アクション作画監督は谷口(淳一郎)さんにやってほしい」という話だけはしましたけど、それ以外はノータッチに近いかもしれない。それよりは「こういう画を描く人がいるんですよ」というのをいろいろ見せていただいて、なるほどそうですか、という感じでしたかね。
水岛 完全没有。我只是说过“动作作画监督希望让谷口(淳一郎)先生来做”这样的话,但那是因为这里其他(适合做作监的)人我差不多都没接触过。所以不如说是我带着“可以画出这种画的人这不是有嘛”的想法,也想要看到他更多的表现,然后就明白了不如干脆去找他这样。

── 谷口さんをアクション作監に指名されたのはどうして?
── 那么指定谷口先生为动作作监有什么理由吗?

水島 まずアクションが描けるという事。それから野球経験があるという事。あとは、やりやすいという事ですかね。その3点。
水岛 首先他画动作画面画得好,其次他有棒球经验,最后他是个好相处的人,这三点。

── やりやすいというのは、今まで一緒に仕事をしてきて気心が知れているから?
── 所谓好相处,是因为曾经一起工作过所以知道他的性情吗?

水島 そうです。
水岛 是的。

── 実際、谷口さんは全編の野球シーンを監修されているんですか。
── 实际上,谷口先生负责监修全篇的棒球画面吗?

水島 ええ、全編です。相当大変だったと思いますよ。
水岛 嗯,全篇。我想这真的够辛苦的。

── 野球シーンが毎回のように続く時も、全て谷口さんが見ているんですか。
── 每次有持续的棒球场面的时候,也全部都是由谷口先生看过的吗?

水島 大体そうですね。厳密には谷口さんともう1人、アクション作監補の満仲(勤)さんという方がいて、その2人で全部回していました。
水岛 基本是这样。严格来说是谷口先生和另一个人,动作作监助手的满仲(劝)先生(注:满仲劝,后来担任了《排球少年》监督。此人名日文应为満仲勧,原文网址上就打错字了),那两个人一起把关了全部的棒球画面。

── 細かいところまで、相当リアルに描かれていますよね。
── 即使是细微之处都非常真实地描绘着呢。

水島 そうですねえ。「俺の知らないところまで!」という感じ。さりげないポーズって、なかなか分からなかったりするんですよ。例えば、ピッチャーが投げるモーションの前に、外野はどんな事をやっているか、とか。自分が草野球でセカンドを守ったりする時は、ただ突っ立っているだけなんですけれど、高校野球とかプロ野球では絶対にそんな事はありえないですから。そういうところのポーズまで、こだわっていただきました。
水岛 是呀。“甚至连我都不知道的地方!”这种感觉。那种看着就很若无其事的人物姿势,只有不了解棒球的人才会这么画。比如在投手投球的动作之前,外野在做什么之类的问题。我自己在业余地打棒球的经历中守二垒的时候只是站着而已,但在高中棒球或者职业棒球中这是绝对不可能的。他对这种程度的姿势都很做了一番讲究。

── スタッフで見学に行かれたりとかは?
── staff们有没有去参观学习过如何打棒球呢?

水島 高校野球は観に行きましたよ。甲子園ではないですけれど。
水岛 去看了高中棒球哦,虽然不是甲子园。

── 映像的に野球をどう見せるかという事については、どのように考えていましたか?
── 关于该如何将打棒球制作成影像,您是怎么考虑的呢?

水島 「普通に、ちゃんと作ろう」と思っていました。変に止めず、変にハッタリのアングルを使わず、きちんと野球を見せていこうというのがスタートですね。つまり、マンガでいうコマとコマとの間を、きちんと映像で見せてあげるという事。
水岛 我想"普通地,仔细地"去做棒球。不让画面奇怪地停止,不用故弄玄虚的方式摄影,首先要做能让人认真地关注棒球的场面。换句话说,漫画中每一格之间未画出的画面我都要仔细地用影像展示出来。

── 今まで水島監督が作られてきた作品とは、かなり系統が違いますよね。
── 这部与至今为止由水岛监督制作的其他作品相比,有系统性的很大差别呢。

水島 ……そうですか?
水岛 ……有吗?

── そんな事はないですか?
── 难道没有吗?

水島 ええ。あまり意識的に分けてはいないんですけれどね。ただ、この原作をいただいた時に、そういう見せ方がいちばんいいのかなと思ったんです。この作品に関しては、『巨人の星』みたいにハッタリのきいたアングルを使うのは、あんまり似合わないような気がしたんですよ。求められてない気もしたし。それよりは「ああ、原作のキャラがちゃんと動いている!」というのがやりたかったのかな、と思います。マンガがアニメになった時の感動って、まずはそこじゃないですか。
水岛 嗯。虽然我并不是有意识地在做区分,只是我读原作的时候就觉得动画用这样的方法展现最好。对这个作品来说,使用像《巨人之星》那样夸张又极端的表现手法总感觉不会合适。况且我又没被要求这样做。比起这种,我更想做出会让人觉得“啊,原作的角色动起来了!"的作品。漫画被动画化时给人带来的感动,首先不就是这样的嘛。

── その点でいえば、吉田隆彦さん(キャラクターデザイン・総作画監督)の仕事も相当なものですよね。普段のクオリティ維持も凄いですけど、原作の細かいデフォルメ顔まで、ちゃんとそのまま描いてあるという。
── 从这一点来说,吉田隆彦先生(角色设计·总作画监督)的工作也相当不错呢。据说他不仅很厉害地保持了平时的品质,原作中表情的细微变形也依照原样画了出来。

水島 そうですね。吉田さんには原作の崩し顔もきちんと押さえるという意識を持っていただいたので、いろいろ表情豊かになったと思います。そういうデフォルメの顔って、アニメーターさんも怖がってあんまりやってくれないんですよね。キャラデの人が指示を与えたりしないと。もっとやっていいのにね。
水岛 是啊。我认为吉田先生有连原作中崩坏的脸都能好好压制住的意识,所以可以做到画出各种丰富的表情。那种有点变形的脸,我们的动画人也觉得会害怕所以不怎么想这样画,假如负责人设的人不给指示的话。其实明明可以画得更夸张一些的。

── 谷口さんと吉田さん以外で、特に活躍の目立ったスタッフの方というと?
── 除了谷口先生和吉田先生之外,能讲讲其他特别活跃的工作人员吗?

水島 いやあ、キリがないですけどね。やっぱり満仲さん、それに総作監補で入ってもらった高田(晃)さん。あと、撮影監督の老平(英)さんや美術監督の渋谷(幸弘)さん、動検さんや音響さん。そして社内の各スタッフ。それに、各原画スタッフの人達ですね。女性が多いんですけど、みんな泊まりでしたから。俺も、基本的に自分の仕事のスタンスとして「絶対に泊まらない」という方向でやっているんですけど、こんなに泊まった作品は初めてです(笑)。
水岛 这感觉多的讲不完啊。不过要说起来那就是满仲先生,然后总作监助手的高田(晃)先生。还有,摄影监督老平(英)先生,美术监督涉谷(幸弘)先生,负责动检的人员和音响人员。然后是公司内部人员。还有各位画原画的工作人员们。虽然女性很多,但是这段时间大家都住在公司里了。我也是,虽说基本上我在工作的时候有一条“绝不在公司过夜”的个人准则,这样搞到在公司住下了的作品还是第一次(笑)。

── そうなんですか。それは監督になってから?
── 这样啊。这是在您成为监督之后的第一次?

水島 いや、演出から監督まで全てにおいて。こんなに泊まり込んだのは、制作進行の時以来かな。週1、2回は必ず泊まりがありましたね。
水岛 不,是算从我做演出开始到做监督这段时间里。以前像这样住在公司里的日子是我还在做制作进行的时候吧。那时候每周有一两次我肯定得住下。

── 毎回、高いクオリティがきっちり維持されているので、監督ご自身がかなり制作に踏み込んでシリーズを回していっているのかな? と、オンエアを観ながら思っていたんですが。
── 作品每次都能保持着很高的质量,是不是因为监督您自身总会高度参与进现场制作的缘故呢?我经常一边看着电视放送一边这样想。

水島 いや、僕はただただ、わがままにしていただけかも(苦笑)。「とにかく動かしたい」と言うだけ言って。だから枚数も相当かかっていますからね。それに今のアニメ界は「リアルにする」「ちゃんとする」のって、もの凄く大変な状況じゃないですか。普通なら無理だと思うんですけど、最後まで付き合ってやってもらえた。それは凄くよかったです。だって、平均5500枚ですからね。
水岛 不,我可能只是在任性而已(苦笑)。随便说出“总之就是想让画面动起来”这种话,于是作画张数也多了起来。况且在现在的动画业界想要“做得有真实感”“认真细致地做”,不就会搞成非常困难的状况嘛。我觉得一般来说是很艰难的,但是制作人员们却一直陪我到最后。真是太好了。因为每集的作画张数平均下来有5500张。

── おおー、凄い。
── 哇,好厉害。

水島 つい最近知ったんですけど(笑)。最初は「1話あたり4000枚で」と言われていたので、それよりはちょっと増えたかな? と思っていたんだけれども、実際は5500枚だった。
水岛 虽说我也是最近才知道的(笑)。因为最初跟我讲好的是“每集4000张”,我就想要不还是稍微增加一点吧?结果实际上就5500张了。

── 制作的には、週に何度も泊まり込むほど、ギリギリまで頑張るという感じだったんですか。
── 在制作方面到了每周要留宿公司好几次的地步,是一直努力工作到最后一刻为止吗?

水島 そうです。そういう意味でも「A-1で助かった」というところがあってですね。その状況って、普通なら間違いなく、どういう方向で作るかの決断を迫られるはずなんですよ。つまり、動かしてキャラを崩すか、動きを止めてキャラを活かすか。
水岛 是的。在这个意义上也有“A-1帮了大忙”的地方。那种状况下,一般来说监督是毫无疑问地、不得不立刻做出接下来往什么方向制作的决定呢。也就是说,决定是让角色崩坏地动起来,还是保持形象地静止呢。

── どっちかを諦めなくてはいけない。
── 不得不放弃其中一方。

水島 ええ。そのどれかを強制的にやられるぐらいのスケジュールだったんですよね。だけど、やらなかったんです。まあもちろん、ちょっとアマアマな話数もあるんですけれどもね。だけどトータルとして考えると、そういう苦渋の決断をせずに最後まで行けたというのは、やっぱり素晴らしい事だと思います。
水岛 嗯。从那个日程表看来我像是会被强迫作出这种决断呢。但是,我还是没有做。当然嘛,也有一些集数就质量一般了。但是总的来说,能够不用做出这种苦涩的决断就能走到最后,果然是件很棒的事情。

── 後半、作監が凄く大勢いる回がありますよね。22話でしたっけ。
── 动画的后半部分也有的集数上了很多作监来救场呢。是二十二集来着?

水島 あれはいちばん状況的につらい回ですかね(苦笑)。もう、どうやっても無理だった。できただけでもびっくりですよ。
水岛 那是状况最痛苦的一集(苦笑)。当时感觉已经完全没办法了,光是最后能做完都大吃一惊了。

── そうだったんですか?
── 是这样吗?

水島 DVDで多少は直しますけれどね。キツさで言えば、あの時がピークだったのかな。そういう状況になると、みんなが作監で入ってくれたりして、少しでもよくしようという体制にしてもらえた。そういう意味では、ホントにこの会社と組んでよかったと思います。
水岛 不过DVD会多少修正一些的。说到困难的地方,那段时间是高峰期吧。到了这种状况下,大家都会到作监那里去尽可能地主动要求分担一些事,以这种体制坚持下来。从这个意义上来说,能和这家公司合作真的是太好了。

── A-1 Picturesにとっては『おお振り』が初めての30分シリーズなんですよね。それだけに気合が感じられたというか。
── 对A-1 Pictures来说《大振》是第一次的30分钟系列吧。正因如此而感觉到了气势吧。

水島 そうですね。まあ、そういう意気込みを社風にしていただけると、今後も非常にやりやすい。
水岛 是啊。如果能把这种干劲变成公司风格的话,今后的发展也会非常顺利。

── ああ、今回だけじゃなくて、今後も(笑)。
── 啊,不光是这次,今后也(笑)。

A-1 Pictures制作スタッフの方 頑張ります。
A-1 Pictures制作人员代表 我们会努力的。

水島 いやあ、凄く体力がありますよ。
水岛 呀,大家非常有体力呢。

── 不思議ですよね。できたばかりの会社なのに。
── 真是不可思议啊。明明是刚成立的公司。

水島 なんでですかね。そこは俺も不思議なんですよ。
水岛 到底为什么呢,我也觉得这一点很不可思议。

A-1 スタッフの皆さんそれぞれが、他の会社などで経験を積んでる方ばかりなんです。それぞれ経験豊富な方々にいろいろと助けていただいて。
A-1 我们的工作人员其实很多都是在其他公司积累过经验的人。所以是在多方经验丰富的人士帮助下完成的。

── なるほど。新人のスタッフが大半だとか、他の業界から来た人が多いとか、そういう感じではなかったんですね。
── 原来如此。还以为工作人员中大半是新人什么的,很多从其他行业来的人什么的,不是那种感觉啊。

A-1 そうですね。ある意味、みんな経験者だったので。
A-1 是的。从某种意义上来说,大家都是有经验的。

水島 新人は3分の1以下でしたかね。
水岛 新人占三分之一以下吧。

── ずっと野球のシーンをやっていると、普通に参加している原画マンの方が、投球フォームとかを巧く描けるようになったりしました?
── 一直做棒球的场景的话,普通加入的原画人也能巧妙地画出投球姿势什么的吗?

水島 そうですね。野球については大分覚えてもらえたと思います。
水岛 是的。关于棒球我想大家应该都学到了不少。

── でも、それも個々の選手なりの芝居にしないといけないんですよね。
── 不过,做不到将各个选手的不同表现都灵活描绘也不行的对吧。

水島 ええ。それと、プロ野球選手っぽく描いてもいけないので、そこら辺も塩梅が難しいんです。
水岛 嗯。还有,像职业棒球选手那样程度水平的动作也画不出,只是想要接近也很难。
#2 - 2019-8-8 18:45
(我们的夏天还没有结束)
『おおきく振りかぶって』水島努監督インタビュー
第2回 自分の中では、どれも本物なんです
第二回 在我看来,每一个都是自己真实的风格



▲第10話「ちゃくちゃくと」より。西浦ナインの面々
▲第10话「稳步前进」中。西浦棒球队的各位。


── コンテのフォーマットなどは監督が作ったりされたんですか?
── 分镜的格式什么的是由监督规定的吗?

水島 いえいえ、全然。
水岛 不不,完全没有。

── 「こういうカットはなしで」とか。
── 说“这样的镜头不该有”什么的。

水島 言葉ではちょっと説明しましたけど、途中でやめました。最初は「TVで観るプロ野球中継のカメラアングルは一切使わない」というルールだったんですよ。
水岛 这个我刚刚本来是想口头稍微解释一下的,想想还是算了。其实最初是有“电视上看的职业棒球转播中使用的摄影角度一概不用”的规则。

── 例えば?
── 比如呢?

水島 いちばんよくあるのは、望遠レンズでピッチャーが手前にいて、奥にキャッチャーとバッターがいるっていう画ですね。あれだと遠近感が全くなくて、見ていて迫力がないんですよ。あのアングルで見る限り、フォークボールを投げていても、なんかクソボールを空振りしているようにしか見えない。それと真俯瞰ですね。東京ドーム真俯瞰のカメラから見たクロスプレーみたいな、ああいう画もやめようと。
水岛 最常见的是,投手在跟前,往远处有捕手和击球员的望远镜头。那样完全没有远近感,看着没有魄力啊。从那个角度来看,即使投指叉球,我们也分辨不出来,搞的像打者在空挥不知道是怎么回事的坏球一样。还有就是俯瞰镜头,像从东京巨蛋上方俯瞰的摄影机视角的close play那样,还是不要使用那样的画面为好吧。

── なるほど。
── 原来如此。

水島 あとは極端なアオリ、極端な俯瞰といった、ハッタリで逃げるようなカットも使わない。なるべく地面に三脚を立てて、普通にカメラを置いて撮っている画でやっていこうと。最初の頃はそういうルールを逐一説明してたんですけど、それだとスタンドの観客が見えちゃうんですよね。
水岛 还有极端的仰视、极端的俯视、逃避似的虚张声势的镜头都不能用。应该尽量用把三脚架立在地面上、普通地用摄像机拍摄的画面感来制作。在刚开始制作的时候就逐一说明这些规则,这样做的话应该是连看台上的观众也能看到的。

── ああ、画面の奥に。
── 啊,在画面的深处。

水島 そうです。グラウンドで普通にカメラを置いて撮ると、観客が全部映っちゃったり、外野手が全部映っちゃったりして、とてつもなく大変な事になってしまう。だから、そこらへんのルールは途中から少しぬるめにしました。「理想だけど、無理なら構わない」ぐらいのレベルになっていきましたかね。6話か7話あたりから、そんな事を言い出したような覚えがあります。
水岛 是的。不过如果在球场上普通地放置摄影机拍摄的话,将观众全都拍摄到、外野手全都拍摄到,就会变成一件很辛苦的事情。所以关于这部分的规则从中途开始稍微变化了。变成了“能做到是很理想的,不行的话也没关系”的水平了。我记得我是从第六集或第七集开始这么说的。

── 球場の空間演出みたいなところで、レンズ選びがとても的確だった印象があります。わりと被写界深度の浅いレンズ(で撮っている表現)を多用されていたと思うんですが。
── 在球场上的空间演出中,镜头的选择给人留下了非常准确的印象。我觉得您应该经常使用被摄景深度较浅的镜头(从所拍摄的表现来看)是吧?

水島 そうでしたかね?
水岛 是吗?

── 例えばマウンドにピッチャーがいて、バックの客席や外野はアウトフォーカスでぼやけていたり。球場の奥行きとか、人物を際立たせる感じで。
── 比如投手在投手丘上时,后卫的观众席那边和外野都因失焦而模糊。这样使球场的深度啊、人物啊都能得到突出的感觉。

水島 ああ、そういう意味では、今までの作品の中でマルチ効果がいちばん多かったかもしれない。どうしても望遠気味のアングルが多くなっていたので、そういうところでは工夫していました。「レンズが変わったんだよ」というのも、観ている人に教えてあげなきゃいけないし。
水岛 啊,从这个意义上来说,大振或许是我在至今为止的作品中特殊处理最多的一部。增加了很多有望远感的摄影角度,在这种地方很下功夫了。“镜头变了”这种事情,还是要告诉观众的。

── アニメってそのまま演出抜きで撮影するとパンフォーカス(全てにピントが合った状態)にしかならないですけど、今回の作品ではそのあたりの映像演出がしっかりしていた気がします。球場の空間設計についてはいかがですか?
── 动画如果什么都不做地直接摄影的话,就只能成为全焦点(全部焦点吻合的状态)的样子,不过感觉这次的作品在这方面的影像演出很稳重。能谈谈关于球场的空间设计吗?

水島 3Dでレイアウトを起こしてみて初めて分かったんですけれど、3Dで起こしたものは、なんかパースが違っているように見えるんですよ。絶対に間違いないはずなのに、「なんか変だぞ?」って。つまり、人間の目ってそこまでいい加減にできているんだな、という事がよく分かりました。レンズを変えただけで、もう全然違っちゃう。なんかあんまり「本物はこうなっているから」という意識をしすぎない方がいいんだな、とは思いましたね。
水岛 用3D做了layout(注:术语Layout,根据分镜表画出来的“设计图”,描绘了角色和背景的配置,原画要根据Layout来画)后才知道,用3D做出来的东西看起来就是会觉得好像透视有问题呢。明明肯定没有错的,但就是“感觉不太对劲?”。也就是说,我明白了人类的眼睛只能做到那种程度啊。只是换了镜头,感受就完全不一样了。所以我觉得还是不要太过有“实际就完全是这样”的意识比较好吧。

── 今回も『xxxHOLiC』のTVシリーズと同様、地上波とBSでは画面サイズが違うという放映形式でしたが。
── 这次也和《xxxHOLiC》的TV系列一样,采用了地上波和BS的不同画面尺寸这种播放形式。

水島 そうなんですよね。いやあ、面倒くさいですよ。特に今回は集団ものなので、画面から弾かれているキャラがたくさんいます(苦笑)。大体、あんまり目立たない子達が弾かれちゃうんですよね。沖とか巣山とか西広とか、そのあたりになっちゃうんですけど。
水岛 是这样的。哎呀,真麻烦。特别这次是集体的故事,有很多难以一并放入画面中的角色(苦笑)。再说本来那些不太引人注目的孩子们就容易被无视的,冲啊,巢山啊,西广啊,这些孩子就很可惜了。

── 4:3だと、地味なキャラがますます目立たなくなっていく、みたいな。
── 4:3的话,朴素的角色越来越不显眼了。

水島 ええ。24話で、最後にみんなが「応援ありがとうございました!」って言う芝居なんかも、実際には全員いて、控えの子もいるし、隅っこにマネージャーまでいるんですけど、4:3だと多分7人ぐらいしか見えていない。それは16:9のDVDで観てもらえれば「全部いるぞ」と。地味なキャラだけど必ず描いているんだよ、というのが分かってもらえると思います。
水岛 嗯。在24话中有最后大家说“非常感谢大家的应援!”这样的剧情,实际上全员都在,包括候补的孩子,角落还有经理,不过4:3的画面的话就只能看见大概7人。如果能在16:9的DVD上观看的话,就是“全员都在”了。即使是朴素的角色我们也肯定会画出来的,我希望大家都能明白。

── モノローグの非常に多い作品でもあったと思うんですけど、そのあたりをどう処理するか、迷われた事はありましたか?
── 我想这是部独白作品非常多的作品,这方面如何处理,有迷惑过吗?

水島 完全に成功したとは言えないんですけれど……モノローグって、(人物の)アップにしなきゃいけないんですよ。ロングでモノローグをスタートすると、何の事だか分からないんですよね。その辺は気をつけていたんですけど、どうしてもアップから入るカットが多くなっちゃう。だからところどころで、仕方なくオフから始まったり、ロングから始まったりしたところもありました。でも、そんなに難しく考えていないです。
水岛 虽然不能说我的做法一定是成功的……独白呢,必须从(人物的)特写镜头(注:术语アップ,up,指把照相机靠近拍摄对象)开始才行。如果独白从远景(注:术语ロング,long,指从远处进行拍摄的视角)开始的话,观众就会不知道发生了什么事吧?虽然关于这一点我已经很小心了,但是无论如何非要从特写镜头开始的话,镜头数就会随之变多。所以有些地方真的是无可奈何地从人不在画面里的时候(注:术语オフ,off,指角色不在画面里,只有声音的情况)开始的,也有从远景开始的。不过,实际上没有我想的那么难。

── 水島監督といえば、わりと毒のあるユーモアも持ち味だと思うんですが、今回はそういった部分は意識して出さないようにしたんですか? というか、出すところがなかった?
── 说起水岛监督,我觉得很特别的是那种仿佛有毒般的幽默感,但是这次好像并没有刻意表现出这些地方是吗?或者说,没有地方可供发挥?

水島 うーん、どうなんだろう。
水岛  嗯,怎么说呢。

── 『xxxHOLiC』『撲殺天使ドクロちゃん』『くじびきアンバランス』など、作品ごとの切り替えの鮮やかさは、今回特に感じられた気がします。
── 您能够在《xxxHOLiC》、《扑杀天使朵库萝》、《不平衡抽签》等作品中自如地切换导演风格的能力,这次我特别感受到了。

水島 自分の中では、どれも本物なんですけれどね。
水岛 在我看来,每一个都是自己真实的风格。

── そうなんですか。
── 是这样啊。

水島 ええ。どれひとつ無理をしているつもりはないし、何かをひた隠しているつもりも全然ないんです。『ドクロちゃん』の場合も、ああいう作り方がいちばんいいのかなと思って。まあ、あっち系のスキルはいっぱい持ってるし、みたいな感じですかね(笑)。
水岛 嗯。我并没有勉强去做的意思,也完全没有隐瞒什么的打算。做《扑杀天使朵库萝》的时候,我想那样的做法就是最好的吧。嘛,做那种类型的作品技巧也有很多,类似这种感觉(笑)。

── だから今回の作品を観ながら、水島監督はもっと違ったものも作れるのかな、と思いました。
── 所以我一边看这次的作品,一边想,水岛监督能做出更加不同的作品吗?

水島 ああ、そう言っていただけると嬉しいです。
水岛 啊,您能这么说我很高兴。

── 極端な事を言えば『機動戦士ガンダム』みたいなものもいけるんじゃないか、と。
── 说极端点,我觉得《机动战士高达》之类的作品您应该也行吧?

水島 『ガンダム』ねえ、(水島)精二兄貴の方に行ってしまいましたけれどね(笑)。こっちに話来ないかなあ。
水岛 《高达》啊,(水岛)精二大哥倒是去了(笑)。却不来这边聊聊啊。(注:水岛努与高达00的监督水岛精二并无亲戚关系,两人同期投入动画业界,关系很好所以互称大哥,实际上水岛努要大一个月)

── 実際、今回は今までにないくらいリアルものじゃないですか。
── 实际上,这次不就是前所未有的真实感嘛。

水島 そうですね。まあ、リアルものだけれどキャラものでもある。キャラの魅力を活かすとか、デフォルメとかはそれなりに得意とするところですから。
水岛 是啊。不过,再真实也是角色。要活用角色的魅力啦,夸张变形之类的东西都是我擅长的地方。

── ああ、なるほど。
── 啊,原来如此。

水島 そういうところでは今までの経験も結構使えたな、というのがありますね。それと、カット割りとかカメラ位置とかに関しては、もうホントに『ドクロちゃん』だろうが『xxxHOLiC』だろうが、自分では全く変えていないんです。
水岛 对于这样的地方都是在参考至今为止积累的经验。还有,关于切换镜头和摄影机的位置等等,真的无论《扑杀天使朵库萝》也好,《xxxHOLiC》也好,自己完全没变过。

── えっ、同じなんですか?
── 诶,是一样吗?

水島 ええ。FIXベースという意味では全く変わっていません。基本的にどの作品でもカメラはブン回してないですから。
水岛 嗯。在FIX(注:术语FIX,将摄影机固定进行拍摄的画面)基础的意义上完全没有变化。因为基本上我任何作品都不转动摄影机。

── それには何か理由があるんですか?
── 这有什么理由吗?

水島 いや、若い頃にいろいろやってきて、やっぱりFIXは見やすいという結論に落ち着いたんですよ(笑)。あと、アニメはアップが多いので、個人的にはちょっと引いた方が……これはホントに好みかもしれないですけれど、引いた画の方がいろんな空気を取り込んで、何かあるかもしれないと思わせられるかな、という感じはあります。
水岛 啊,年轻的时候做了很多尝试,最后还是得出了FIX方便看的结论(笑)。还有,动画里用特写镜头的比较多,对于我个人来说还是觉得拉远镜头好……可能是真的太喜欢了,我有这样一种感觉:拉远的画面可以吸收各种各样的空气,让人联想接下来可能会发生的故事。

── じゃあ、ご自身としては、『おお振り』は別に新境地でもなんでもないんですね?
── 那么,对于自己来说,《大振》也没寻求什么新境界吧?

水島 ……そう言われるんだろうなとか、オンエア前にはみんな不安に思うだろうなとか(苦笑)、そういう事は思いましたけれどね。違うジャンルだからといって無理しているとか、そういう事は一切ないです。
水岛 ……虽说是这样,在开播前大家还是会不安吧(苦笑),我是这样觉得的。虽说这次是不同类型的作品,但也绝不会勉强自己。

── 今回この作品を手がけた事で、何か演出面などで新しく得たものはありましたか?
── 此次亲自动手这部作品,在演出方面有什么新得到的东西吗?

水島 演出的なスキルという面では、あまり変わらないですかね。それよりは、どちらかというと「野球は楽しいな」とか(笑)、野球の見方が変わったとか、あんまりアニメに関係ない事ではいろいろありました。
水岛 在演出的技能方面没有什么变化吧。比起这个,更重要的是要“打棒球真开心啊”的感觉(笑),以及看棒球的感受变了之类的,做了很多和动画没多大关系的事情。

── そういえば、後半の試合のシーンではBGMが少なかったですね。
── 说起来,在后半部分的比赛场景中背景音乐比较少啊。

水島 そうですかね?
水岛 是这样吗?

── 音楽というと、ブラスバンドの演奏の方が目立っていました。
── 说到音乐,吹奏乐团的演奏很引人注目。

水島 ああ、そうですね。ブラバンの音が入ると、それだけでBGM代わりになるんですよ。それと同時に、ブラバンの音を使っていると、状況とか心理的なものを表す音楽を入れるタイミングが難しくなるんですよね。そういうわけで、特に試合が始まってからはBGMは少なかったです。これはもう最初から仕方ないと思っていました。一応、ブラバンの音と区別できるように、BGMでは管楽器を使っていないんですよ。
水岛 啊,是的。有吹奏乐团的声音的话在就能代替BGM了。然而同时地,在使用吹奏乐团的声音时,把握将表示状况和心理的音乐插入的时机就变得困难了呢。因此,特别是比赛开始之后,BGM就很少使用了。一开始是觉得没办法才这样操作的。总之,为了与吹奏乐团的声音作区别,BGM不使用管乐器。

── ああ、そういえばそうですね。
── 啊,说来也是。

水島 はい。ストリングスとかの音がメインになっています。
水岛 嗯。主要使用弦乐之类的声音。


▲第14話「挑め!」より。桐青高校の応援団とブラスバンド
▲第14话「挑战!」中。桐青高中的应援团和吹奏乐团。

── ブラバンの選曲は、どなたがなさっていたんですか。
── 吹奏乐团的选曲,是谁选的呢?

水島 とりあえず、みんなで「高校野球といったらこれだよね」という候補曲をいっぱい出して、消去法で「これは使える、これは使えない」というやり方をしています。なかなか権利って面倒くさくて、使えない曲が多いじゃないですか。言わずもがなですけど、外国の曲は絶対に使えないから、よく聞く「ポパイ・ザ・セーラーマン」とか「バケーション」とかも使えないんですよね。「イノキボンバイエ」なんかも、元々は外国の曲らしくて。だから、外国の曲で唯一使えたのは、著作権のない「アルプス一万尺」だけ。
水岛 总之,大家根据“说到高中棒球就是这个吧”的印象提出了很多候选曲目,再以“这个能用,这个不能用”的排除法筛选。版权问题超麻烦的,于是不能使用的曲子就很多嘛。不用说,外国的曲子绝对不能用,所以经常听的像《Popeye the sailor man》(注:大力水手主题曲)和《Vocation》都不能使用呢。还有《INOKI BOM-BA-YE》这样的,好像本来是外国的曲子。所以在外国的曲子中唯一能使用的,是没有版权的《阿尔卑斯一万尺》。

── アニメ主題曲がかかったりすると、ちょっとメタ的な感じがして面白かったです。
── 加入动画主题曲的话会有点meta的感觉,非常有趣。

水島 ああ、「(宇宙戦艦)ヤマト」とか、「ルパン(三世のテーマ)」とか、「(海の)トリトン」ですね。
水岛 嗯,像《(宇宙战舰)大和号》、《鲁邦(三世的主题曲)》、《(海之)特里顿》这些呢。

── アニメの曲が流れる事で、逆に「ああ、このドラマは現実世界のものなんだ」と気づくみたいな。
── 因为播放了动画的曲子,反过来就会令人察觉到“啊,这个作品是现实世界基础的”。

水島 そうですね。ブラスバンドの演奏が流れる事によって、架空の存在がホントにいるかもしれないと思わせたいという効果は、凄く狙っていました。それにはやっぱり本物が欲しい。音楽に関しては相当わがままを聞いてもらいました。
水岛 是啊。由于这些曲子被吹奏乐团演奏出来,让人觉得虚构的世界可能真的存在,我正是认真瞄准了这样的效果。还是想要显得更真实。关于音乐我可是相当任性地听过很多了。

── これだけ既成曲がたくさん流れるのは快挙ですよね。DVDでは特定の曲が外されたりする事はないんですか?
── 能播放这么多既成曲,真是大快人心啊。DVD中有特定的曲子与原曲有区别的情况吗?

水島 DVDでも外れないです。海外だと外れる曲が少しあるのかな。「栄冠は君に輝く」とか。
水岛 DVD里也没有对应援曲作出修改。外国好像有一些改过的曲子吧。《荣誉将为你闪耀》之类的。

── 11話の抽選会の開会シーンで流れますね。高校野球といえば定番のメロディー。
── 11话的抽选会开幕场面也是固定流程呢。用了说到高中棒球就会有的经典旋律。

水島 でも、あれは海外の人が聴いても、日本人みたいに感無量にならないじゃないですか(笑)。だから、まあいいかなとは思うんですけどね。でも、11話のあの場面で「栄冠は君に輝く」が流れた時は、凄く嬉しかったですね。最初は劇中で使えるかどうかもよく分からなくて、「もし使えなかったら、このシーンってどうなっちゃうんだろう?」と思っていたんです。それで、いろいろ交渉していただいた結果、使えるようになったのでよかったなと。14話で「狙い撃ち」が流れた時も嬉しかったですね。
水岛 不过,那个即使外国人听,也不会像日本人那样无限感慨吧(笑),所以我觉得还行吧。但在11话的那一幕中响起《荣誉将为你闪耀》时,我真是非常高兴啊。因为起初连能否在剧中使用也不清楚,不由得想着“如果不能使用的话,这个场景会变成什么样呢?”。所以,经过各种交涉后终于能用上了,真的是太好了。第14话中《瞄准射击》被演奏出来时也很令人高兴。

── ブラスバンドが最初に演奏する応援曲が「狙い撃ち」でしたね。
── 吹奏乐团最初演奏的应援曲就是《瞄准射击》呢。

水島 『おお振り』のお話をいただいた時からの作戦として……まあ作戦ってほどでもないんですけど、やっぱりアニメは画と音のダブルでいかないとダメだと思っていましたから。ブラスバンドはもう、最初からやりたかった事ですね。
水岛 这是从收到《大振》的委托开始就制定的作战计划……嘛虽然也算不上作战,但我还是觉得动画必须兼顾画面和声音才行。吹奏乐团这部分的设计是我最开始就打算做的了。

── 24話の「夏祭り」は、とっておきという感じがしました。
── 第24话的《夏日祭典》就非常明显地表现出来了上述感觉。

水島 あれはムチャムチャとっておきました(笑)。「夏祭り」と「Runner」は、あの回のために誰にも渡さなかったですね。
水岛 我故意那样大力加强效果的(笑)。为了努力表现那一集演奏的《夏日祭典》和《Runner》,我没有把这份工作(分镜演出)交给任何人。

── 「手を出すなー!」って。
── “你们都别出手——!”这样是吧。

水島 監督権限を行使してね。
水岛 这是在行使我的监督权力呢。
#3 - 2019-8-8 18:46
(我们的夏天还没有结束)
『おおきく振りかぶって』水島努監督インタビュー
第3回 ここは大リーガーの空振りで!
第3回 “这是大联盟的空挥!”

── 水島監督の中で、特に印象的だった話数やシーンはありますか。
── 水岛监督有特别印象深刻的集数和场面吗?

水島 やっぱり、自分で演出した回なんですけれど、24話は凄く印象的ですね。試合が終わった後、利央っていう敵の控えのキャッチャーと、田島が球場の外で会話するシーンは、カメラを持って実際の場所へ行ってきたんですよ。「(原作と)全部同じアングルで使おう」とか言って、半日かけて写真を撮って。
水岛 果然还是自己演出的那集,也就是24话给我留下了非常深刻的印象呢。比赛结束后,利央这敌队的替补捕手和田岛在球场外聊天的场景,我们拿着相机去实际的场所取景了。说着“(要和原作)使用同一角度哦”,用了半天的时间拍照。

── へえー。
── 诶——

水島 ちょうど8月だったんですけど、とにかく暑かったんですよね。もう暑すぎて周りに誰もいないんです。あの場面にもベンチが出てくるんですけど、しばらくそのベンチでぐったりしてましたね。そうやって本物を使うと、レイアウトとして使いやすかったので、そういう意味ではうまくいったかな。あと、最後のラスト1カットに橋が出てくるんですけど、「(原作の)その橋はきっとここに違いない!」という事で、同じ日に車で行って撮ってきたりしました。でも、実は違う橋だったんですよね。
水岛 去的时候正好是8月,总之就是非常热。天太热了,周围一个人都没有。那个场景里也出现了长椅,我就在那个长椅上休息了一阵子。像这样使用真实场景的话,layout设计起来很方便,所以从这个意义上来说应该算很顺利的。还有,最后的一个镜头有桥在里面,我们觉得“(原作的)那座桥肯定是这里!”,就在同一天也开车去拍了。不过,其实不是同一座桥。

── そうなんですか(笑)。
── 是这样吗(笑)。

水島 原作者のひぐち(アサ)さんに訊いたら、別の橋だったんです。だけどまあ、せっかく撮ったのでこっちを使わせてもらいました。
水岛 我问了原作者樋口(朝)老师,才发现那是另一座桥。但是因为是好不容易才拍到的,所以我最终还是使用了这个素材。

── ひぐちさんの方から、具体的に「ここは違う」とか「ここはよかった」みたいなコメントはあったんですか?
── 樋口老师那边还会发来具体的“这里不一样”、“这里很好”之类的评论吗?

水島 いや、感想をもらうというよりは、大体事前に確認を取っていたんですよ。ここに元ネタはありますかとか、どういうものを使っているんですかとか。すぐにレスポンスが返ってくるので、助かりました。
水岛 不,与其说是得到感想,不如说是在做事先确认。“这里原来有参考的吗,应该用什么来着?”,这样的问题马上会收到回复,真是帮大忙了。

── 個人的な話ですけれども、24話は観る側としてもかなり印象的でした。それまでの話も普通に引き込まれて楽しんで観ていたんですけど、24話は始まってから最後まで「今までの話数とは演出が全然違う!」という感じで、圧倒されました。
── 虽然是个人感想,但24话对于我这一观众来说也留下了相当深刻的印象。虽然到现在为止的集数也有被普通地吸引着愉快地欣赏,但24话从开始到最后都给我“和以前的话数完全不一样!”的感觉,完全被这气氛压倒了。

水島 立場的に、ちょっとわがままがきくんですよ。例えば、ブラバンのモブを全部作り直したりしているんですよね。
水岛 从我的立场来说,还是有些任性了。比如说,要求把吹奏乐团的龙套角色全部重新制作出来。

── そうですよね。応援団のモブも新しくなっていて。
── 是啊。应援团的龙套也都是不一样的了。

水島 あんな大変な事やったら、普通怒りますよね(笑)。だけど「やりたかったんでどうしてもやらせてください!」みたいな。その分、みんなにもの凄く大変な思いをさせてしまったでしょうね。
水岛 做了那么大的决定,听到的人一般都会生气的吧(笑)。但是,我说了“我真的很想这样做所以无论如何求求大家支持我吧!”那样的话,也让大家都度过了非常艰难的一段时期呢。

── 細かいところで言うと、桐青の松永が空振って、膝からズドン! と落ちるところとか、本当にかっこよくて。
── 从细节上说,桐青的松永大力挥空了,膝盖咚地一声落下去的画面,真的很帅。

水島 ああ、はいはい! あれは満仲さんに描いてもらったやつだ。熱血度をどんどん上げていきたかったんですよ。あそこはやっぱり三振のカタルシスがほしかったので、まあ松永は2番だし、そんなに大振りするバッターじゃないんだけど、「ここは大リーガーの空振りで!」みたいな。で、このカットだけ嘘でもいいからちょっとカメラを下げたい、と。
水岛 啊,是的是的!那里是请满仲画的。我希望不断提高热血度啊。那里还是想要畅快地被三振的效果,虽说松永是2棒,不是会那么用力挥棒的击球手,但是我希望有“这是大联盟的空挥!”的感觉。所以,就算这个镜头不真实也行,我想把摄像机的角度放低。

── ローアングルで、かなり劇的なカットでしたよね。
── 是低角度的,相当戏剧性的镜头吧。

水島 普通のアングルより、気持ちハッタリ使っている感じですかね。一瞬だけ、ちょっとそんな事をやらせてもらいました。
水岛 比起普通的角度,我更像是在虚张声势呢。只有一瞬间,我做了一些这样的事。

── あと印象的なのは、マウンドに立つ三橋が、自分が攻略された事を知ってしまった時のロングショット。あのカットは泣けます。
── 还有一个令人印象深刻的是,站在投手丘上的三桥知道自己被攻克了的那一刻的远景镜头。那一幕让人简直想落泪。

水島 あそこは、「リアルじゃなくてファンタジーでいきましょう」というお願いをしました。今までずーっと「リアル、リアル」と言っておきながら、ここはどちらかというとファンタジックにしようと。「人はいっぱいいるのに、独りぼっちの三橋」みたいな、寓話的な感じがいいというふうにお願いしました。
水岛 那里我希望做出一种有“这不是真的,是在梦里吧”的祈愿感。虽然到现在为止我一直说着“现实,现实”,相比起来这里还是要做成梦幻的比较好。“明明周围有那么多人,三桥却是孤零零的”的样子,寓言般的感觉很好,就这样拜托了大家。

── そして、なんといっても花井のバックホームの2カット。
── 然后,不知为什么,花井的本垒回传有2个镜头。

水島 あそこはホント、大変でしたねえ。俺じゃないですけどね、大変なのは(笑)。
水岛 那里真的是非·常辛苦啊。虽说辛苦的不是我(笑)。

── デジタルの使い方もダイナミックで素晴らしかったです。
── 计分板的使用方式也非常抓准了时机,真是太妙了。

水島 多分、本物の3Dを組んだのって、あのバックホームのところだけじゃないかな。あとはガイドとして3Dで球場をいっぱい起こしましたけど、ああいう使い方をしたのは、あのカットだけだったと思いますよ。
水岛 大概,真正的3D组合,只有那个本垒回传的地方吧。然后就是为了完整展示这一幕而在3D上充分使用了这个球场,不过我想能这样用的场合,应该只有那一个镜头。

── 他で3Dをそのまま使っているのは、球ぐらいですか?
── 其他原封不动地使用3D的,只有球吗?

水島 そうですね、球ぐらい。あのバックホームも、実は球の見た目じゃないんですよね。
水岛 是的,好像只有球。那个本垒回传的时候其实也是不是正常看球的视角。

── そうなんですか?
── 是这样吗?

水島 ええ。球の見た目そのままだと、高いところを飛んでいるので、スピード感が出ないんですよ。だからなるべくカメラを低くして、ボールがフレームの上を飛んでいるようにさせてスピード感を出しています。それと、実はあそこだけ、実際の球場より距離が長いんですよね。多分200メートルぐらい飛んでいるんだと思いますよ。
水岛 嗯。正常看球的话,因为是在高的地方飞行,因此不会有速度感。所以我们尽量把摄像机调低,让球像在打击用架子那么高的上面飞翔,表现出速度感。而且,球场那里其实比实际的距离要长呢。我觉得球大概飞了有200米左右(注:棒球场中外野本垒打墙到本垒距离为121.92米)。

── (笑)

水島 それもまあ、ハッタリのひとつなんですけど。そうやってスピード感重視でやっちゃいましたね、あそこは。
水岛 当然这种嘛,也是在虚张声势。那里这样做还是以速度感为重。

── そういう派手な演出は、その前の話数ではなるべくしないようにセーブしたんですか。
── 如此华丽的演出,是以之前的话数中都尽量不这样使用来营造反差感吗?

水島 ポイントで使うのはいいんですよ。ただ、それを全部でやっちゃうと、そういうところが全然目立たなくなっちゃう。だからこの作品では、やっぱり普通にやっているところは普通に描いた方がいいと思います。例えば、9話で榛名が本気で投げるところは、作画で榛名の横顔からトラックバックしたりとか。そういう反則的なハッタリは全然OKですよね。ここ一番という場面 なら。
水岛 我觉得看时机使用就行。只是,如果全部都做那种效果的话,关键的地方就完全不引人注目了。所以在这部作品中,我觉得普通地打的地方还是普通地画为好。而例如第9话中榛名全力投球的地方,在作画中从榛名的侧脸开始拉镜头(注:トラックバック,摄影机从被摄体一边后退一边拍摄)之类的。如果这是非常棒的场面的话,那样犯规的耍帅是完全可以的。

── そういう意味では、24話はかなり盛りだくさんで、見応えがありました。
── 从这个意义上来说,24话非常热闹,值得一看。

水島 そうですね。それに巧い人がいっぱい参加してくれた、というのもありました。やっぱりクライマックスなんで押さえておかないとな、って。
水岛 是啊。也有很多非常厉害的画师参加了这一集。果然是最高潮所以得做好它才行啊。

── もう原作越えぐらいの勢いがあったと思うんですが(笑)。
── 我想已经有超越原作的气势了(笑)。

水島 そこまではいかないけど……まあ、いきたいですけどね。それよりは、せっかくアニメで動いているので、動きの部分で勝負するという感じですかね。それと音。
水岛 虽然我觉得还没到那个地步……当然想还是想到达的。比起这个,原作难得是作为动画动起来了,所以感觉要在动作部分决胜负。还有声音。

── 先ほども話に出た「夏祭り」「Runner」のブラバン演奏も、劇的な音の演出でしたね。あと、試合終了後に片づけする河合の背後に聞こえてくる、浜田のエール交換。芝居も音のボリュームも、絶妙でした。
── 前面的访谈中也提到过的《夏日祭典》和《Runner》的吹奏乐团演奏也是戏剧性的音乐演出呢。还有,比赛结束后,从收拾东西的河合背后传来的浜田的声援交换。那一段的演技也好,声音的音量也好,都是绝妙的表现。

水島 試合が終わった後のエール交換って、なんか清々しいじゃないですか。実際に試合を観に行くと、ああいうところが凄くいいな、と思うんですよね。だからこれは活かしたいと思いました。あの声は一発録りで、「失敗してもいいから」という感じで録っちゃいました。むしろ巧くいっていない方が、声も裏返っちゃった方が絶対リアルでいいと思ったので。
水岛 在比赛结束后交换声援,总感觉很让人神清气爽对吧。实际去看比赛的话,就会感受到那样的地方真好啊,所以我想让它在动画中发挥作用。那个声音是一次性录下来的,以“即使失败也没关系”的感觉进行的录音。或者说我认为不用技巧性的方式会使效果更好,反过来想,这样的声音也就绝对是真实的。

── 24話は、わりと先行してコンテを描かれていたんですか。
── 第24话是不是提前画好了分镜呢?

水島 いや全然。カッティングの2日前までかかっちゃいましたね。
水岛 哎呀完全不是。我到编集作业前两天为止才刚刚画完呢。

── カッティングの2日前!?
── 在编集的两天前!?

水島 はい。描き上げたら、そのまま引き続きコンテ撮の準備、みたいな。
水岛 是的。画完之后,就那样接着准备分镜稿合成之类的。

── じゃあ、やっぱり相当キツキツだったんですか。今回は2クールだからクオリティが保てたけど、もし52回だったら……。
── 那么,果然还是相当辛苦啊。这次因为只是2个季度的长度所以能保持质量,但是如果是52集的话……

水島 ああ、途中でみんな死にますね(軽く)。無理です。
水岛 啊,那中途大家都会累死的(小声),所以不行。

── 25回がギリギリ?
── 难道说25集就差点了?

水島 多分、折り返し直後がキツいだろうから、28話ぐらいでみんな死んでますね(笑)。そのあたりでまだ何十本も残っているという、その現実の重みでまたグッタリするんじゃないですか。残りあと数本とかだと、多少キツくても頑張れたりするんですけど。いやあ、4クールは難しいですよ。2クールでもしんどかったです。
水岛 大概,在做到一半之后状况就会逐渐严峻起来吧,如果是28话左右大家就都死完了呢(笑)。如果一想到还有几十集要做,这不就正是所谓可怕的现实的重量吗。如果是只剩下几集的话,虽然多少会辛苦,但还是让人会想要努力的。哎呀,四个季度实在太难了。即使只是两个季度的长度已经够折磨人了。

── 客席のモブシーンとかも、相当大変だったと思うんですけれども。
── 我觉得观众席上众多路人的场景也相当辛苦吧。

水島 あー、大変だったでしょうねえ。
水岛 啊——很辛苦吧。

── そんな、全く他人事のように(笑)。
── 真是的,简直像事不关己一样(笑)。

水島 吉田さんとか谷口さんが大変な思いをしていても、俺は手伝える事がないんですよね。オロオロしてるしかない(笑)。
水岛 即使吉田先生和谷口先生觉得很辛苦,我也是无能为力的。我们别无选择,只能一路走下去(笑)。


▲名場面の多い第24話「決着」
▲名场面很多的第24话「决战」

── キャラクターの感じといい、全体の空気感といい、「なんとなくいい感じ」というのが全編で維持できていると思うんですけど、これはなぜなんでしょう。
── 角色给人的感觉也好,整体的气氛也好,我觉得全篇都维持在了“不知为何就是感觉很舒服”的水准,这是为什么呢?

水島 やっぱり、キャラクターの味じゃないですかね。性格とか、そういうものだと思うんですけど。作画も含めて。
水岛 果然还是角色的味道吧。性格什么的,我想就是这种东西带来的。还有作画的作用。

── いい意味で、イヤな感じがしないですよね。
── 从好的角度来说,不会感到不愉快。

水島 そう、悪人がいないんですよ。性格づけにキツいのがいても、実はいい子だったりして、毒々しいキャラが一切いない。全然、殺伐としてないですからね。敵も味方も、なんか(人間的に)理解できる人達というか、いい人達が多い。
水岛 没错,没有坏人呢。有些角色虽然性格很别扭,实际上还是个好孩子,没有任何恶毒的角色。根本就没有杀气啊。不管是敌人还是己方,都是些能(从人性上)理解的人们,好人很多的。

── ちょっとみんな、もの分かりがよすぎるかな、とか思ったりはしなかったですか?
── 有没有想过,大家是不是都太过懂事了呢?

水島 いや、むしろそう思っちゃう人は、逆にひねくれているのかなって思いますけどね(笑)。
水岛 没有,倒不如说会那样想的人,反倒是乖僻的吧(笑)。

── 主人公の三橋君の可愛さは凄かったですね。
── 主人公三桥君的可爱程度很高呢。

水島 うん、自分も三橋は可愛いと思うし、これもいろんなところで話しているんですけど、一歩間違うとウザイんですよ。だから、視聴者に嫌われるのがいちばんイヤだったんですよね。「可愛い」って思ってもらえるか。自信のないところも含めて、共感を覚えてもらえるか。その2点には凄く注意しました。
水岛 嗯,我也觉得三桥很可爱,不过这方面也是我也在很多地方聊过的,如果搞错了一步的话会令人厌烦。所以,要注意不能被观众讨厌。大家认为他可爱吗?包括没有自信的地方,情感上能够引起共鸣吗?我非常注意这两点。

── キャスティングの要だったのは、やっぱり三橋ですか。
── 塑造角色的关键,果然是三桥吗。

水島 そうですね。
水岛 是的。

── オーディションとかされたんですか?
── 选择声优的时候也经过试音了吗?

水島 ええ。3次オーディションまでやりましたよ、ダラダラと(笑)。
水岛  嗯。进行了3次试音哦,断断续续地(笑)。

── で、もう代永翼さんしかいない、と。
── 结果就是,非代永翼先生不可了。

水島 いろんな意見があったんですけど、俺はやっぱり代永さんがいちばんいいなと思いました。ああいう喋り方なのにねちっこくないところ、あと媚びた声になっていないところが、魅力だと思います。だからもし媚びちゃったり、ウェットな声だったりすると、さっきも言った「ウザイ」という方向に行ってしまうのかな、って思いますよね。
水岛 虽然有很多意见传过来,但我还是觉得代永是最好的。即便使用那种说话方式也不会显得缠人的技巧性的地方,以及不会给人有谄媚感的声音,这就是他的魅力所在吧。我想如果声音显得谄媚而湿润的话,就会往刚才也说过的“烦人”的方向走的。

── キャスティング全体のコンセプトは何かあったんですか。
── 有一个对角色塑造的整体的概念吗?

水島 うーん、まあ強いて言えば、「自然な感じで」(笑)。そんなに大きな狙いはないですね。演劇のようなお芝居はいらないし、アニメの『ドカベン』みたいなアクもいらないので、なるべく自然な感じでやってもらうのがいいかなと思っていました。
水岛 嗯,硬要说的话,是“自然的感觉”(笑)。我们没有那么大的目标。既不需要戏剧般的演技,也不需要像动画《大饭桶》这样的气势,我觉得尽量用自然的感觉来演比较好。

── 女性声優さんを使うという考えはなかったんですか?
── 考虑过使用女声优吗?

水島 最初はちょっとそれもアリかな、とは思っていたんですけどね。でも、どうせなら全員男の方が、チームとしてまとまるかなって。
水岛 最开始我也觉得那样好像也行呢。不过干脆全用男人吧,作为队伍来说也许更能团结一致。

── ああ、アフレコ現場でも。
── 啊,在录音现场也是。

水島 ええ。それはちょっと狙っていました。
水岛 嗯。我也有点刻意考虑到这里。

── 一方で、マネージャーの篠岡のキャラがだんだん薄くなっていくんですが、あれは原作どおりなんですよね。途中からいなくなっちゃうような感じで。
── 另一方面,作为经理的筱冈的角色形象渐渐单薄了,那是和原作一样吧。逐渐没给人什么印象了的感觉。

水島 試合が始まるとあんまり喋らないんですよね。前半の練習試合とか、練習風景とかではよく出てくるんですけど。ホント、試合の時はやる事ないんですよ。
水岛 比赛开始后她就不怎么说话吧。虽说动画前半部分的练习赛和日常练习中还是经常出场的。不过说真的,比赛的时候也没什么可干的啊。

── 野球ものとかスポーツものの定石で、アニメになると女の子キャラの出番が増えるというのがあると思うんですけど、それは今回なかったですね。
── 棒球,或者说是运动类的惯例了吧,会在动画中增加女孩子角色的出场,不过这次没有呢。

水島 ええ。元々の性格づけ自体が大人しい子ですし、あんまりサービスしたつもりで出しすぎるのもよくないかなと思っていました。(篠岡に関して)個人的に注意しなきゃいけないと思っていたのは、紅一点じゃないですか。あんまり出張ると、やきもち焼かれるかな、って。
水岛 嗯。她原本的性格就是个老实的孩子,所以我觉得作出过分的服务画面也不太好吧?(关于筱冈)我个人认为必须注意的应该是点到即止。经常出场的话,会不会被嫉妒呢。

── ああ、観てる女性ファンに。
── 啊,被女性观众粉丝们。

水島 はい。考えすぎかもしれないですけど。だからなるべく慎ましくしておこう、とはちょっと思っていましたね。
水岛 是的。虽说可能是我想得太多了。所以我还是想尽量谨慎一些地做。

── 作品全体を通して、基本的に狙ったのは「リアル感」?
── 在作品整体上,基本上是在瞄准“真实感”?

水島 そうです。
水岛 是的。

── それは、原作を読んでいる時にも感じた事なんですか。
── 这是在读原作的时候也感受到的吗?

水島 うーん、スポーツものは初めてなので、自分としてはその魅力をどこに持っていくかを考えると、そこかなと思うんですよね。リアル感の中に、キャラをきちんと立ててあげれば、架空の存在でも現実味をもって観てもらえるかな、と。
水岛 嗯,因为是第一次做运动题材,所以在我考虑自己要把运动的魅力带到哪里去时,就觉得应该瞄准这个方向吧。论真实感,我认为如果能够将角色好好地塑造起来,就算是虚构的存在也能给观众带来真实存在的味道。

── その点に関しては、達成できたのではないかという事ですね。
── 关于这一点,其实还有没到达成的程度吧。

水島 そうですね。まあTVシリーズなので、スケジュール的な事もあって、100パーセントは無理ですけれども(苦笑)。自分が贅沢なのは重々分かっているんですけど、やっぱり「もっといきたかった」という思いはありますよ。これだけ枚数使わせといて何言ってんだ、って思われちゃうでしょうけど。「まだまだ、次はもっと」みたいな感じですね。
水岛 对啊。因为是TV系列,也有日程性的限制,百分之百是不行的(苦笑)。虽然知道在制作要求上自己已经很奢侈了,还是有“再多一点”的想法。虽说肯定会被吐槽“都用这么多张数了你还要求什么呢”,但就是感觉“还差得远,下次想再多一点”。

── 第2期の話が来たら、ぜひやるという感じなんでしょうか。
── 如果有第二季的话,一定要增加张数,这种感觉吗?

水島 そりゃあ、やりたいですよね。ただ、そこら辺は水ものなので。タイミングとか。
水岛 那肯定啊,我很想这样做。只是保持一个平衡也很重要,要注意应用的时机什么的。

── やりきった感想というか、『おお振り』はどんな作品だったでしょうか。
── 要说彻底一点的感想的话,《大振》是怎样的作品呢?

水島 萌えものじゃないし、シリアスものでもないし、今やっているアニメのジャンルの中では、かなり異質な作品になったのかなと思っています。結果としてそれでちょっとだけ目立つ事もできたわけだし、多少なりとも注目してもらえたのは、凄くありがたい事だと思いますね。今の自分の気持ちとしては、やってよかったとかいうよりは、ちょっと一休みさせて……という感じですかね(笑)。すいませんね、オチてないんですけど。
水岛 既不是卖萌向,也不是完全严肃的,在现在流行的动画种类中,我想大概变成了相当独特的作品。不过在结果上也有点明显了,能够得到这样的关注的事在我看来是相当值得感谢的事。要问现在的自己的心情,与其说是“能制作这部作品真的太好了”,不如说是想稍微休息一下……这种感觉(笑)。真对不起啊,故事还没有完结我就说这种话。

── いえいえ。
── 没有没有。

水島 野球はやりたい!
水岛 我想打棒球!

── あ、現実にですか(笑)。
── 啊,在现实中吗(笑)。

水島 ええ。この前やったら面白かったので。
水岛 嗯。之前又去试了一次感觉真有趣。

── それは25本やりきって野球に目覚めたとか?
── 难道说坚持做完了25集就觉醒了棒球梦吗?

水島 いや、オンエア前からいろいろ練習はしていたんですよ。本当はシリーズの制作途中でもずっとやりたかったんですけれど、作業に入っちゃうとそれどころじゃなくなっちゃって。その悶々としたものが、終わった時に打ち上げを兼ねた野球大会に発展したんですよね。負けちゃったんですけど。
水岛 也不是,我们从开播前就开始多加练习了。其实在整部作品的制作过程中也一直想打,但是一进入工作就没戏了。那个闷闷不乐的情绪积攒到工作结束的时候就变成了动画庆功宴兼棒球大赛的发展。不过我输了。

── そうなんですか。練習をしていたというのは、『おお振り』のため?
── 这样啊。做练习是为了《大振》吗?

水島 そうですね。
水岛 是的。

── シンエイ動画にいる頃とかに野球をやったりはしていないですよね。
── 你不会在SHIN-EI动画公司里的时候也在打棒球吧?

水島 いや、報道健保(報道事業健康保険組合)の大会とかには出てましたよ。年に1回、野球大会があって、人数が足りない時とかに呼ばれて行ってました。その時はいつもセカンドを守っていて、全然打てなかったし、守備もエラーしなければいいや、ぐらいな感じでしたけどね。でも、とにかく今は、野球がやりたい!
水岛 没有,我是参加了报道健保(报道事业健康保险工会)的大赛啊。每年有一次棒球大赛,人手不够的时候喊我我就会去的。那个时候我总是守着二垒,打是完全打不着,防守的时候也只想着只要不失误就好了,差不多就这样的吧。不过,总之现在我非常想打棒球!

── ありがとうございました。今後の作品も楽しみにしています!
── 非常感谢。也期待着您今后的作品!
#4 - 2019-8-9 10:50
(别去,别人有木头)
好长,lz辛苦了
#4-1 - 2019-8-9 11:17
只想当小孩
谢谢支持(*´∀`*)
#5 - 2019-8-10 13:19
辛苦了
#5-1 - 2019-8-10 22:08
只想当小孩
(≧∇≦)
#6 - 2019-9-23 16:23
看完之后,三个感想。努哥的拖延症真是由来已久;日本动画真是一直在赶工期,只是现在更可怕;黑田洋介的手速真快,节奏掐的好舒服。
#6-1 - 2019-9-23 23:39
只想当小孩
是的,我现在正在翻的努哥05年xxxholic剧场版访谈中,他大夸由于IG的优秀管理能力,自己头一次体会到了在合成音画阶段还能在傍晚六点的时候回家,感叹居然不用在公司里住下来!笑死我了。大振的节奏舒服确实要归功于黑田,不过对比原作还可以看出,虽然剧情是还原的,但节奏和分镜都进行了大刀阔斧的修改以做出动画独有的魅力,也是本篇访谈开头的评价中提到过的,努哥真是有才华的人,嘴上说着还原还原但还是很好地修修改改了ww