2022-6-28 14:28 /
原文:http://pakupaku-style.seesaa.net/article/18342740.html

総合評価点数:86点
(総合シナリオ点数:78点 )

        パソゲー、コンシューマゲーム。映画やアニメ、漫画と偏りがないようにいろんな作品を見て遊んで楽しんでいるパクパクですが、全部ひっくるめて「プリンセスワルツ」は久々に充分な満足が得られた作品でした! いやぁ、パクパクはこーいう作品を待ってましたよ。18禁のパソゲーだけど、すっごく面白かった。 ここまで大満足させてもらったので本来なら名作扱いの90点以上の評価にしたいところだけど、欠点もそれなりに多い作品なのでこの点数です(笑)

作品の内容は
とある国の王子を巡って、6国を代表する姫様達が「プリンセスワルツ」と呼ばれる戦いを繰り広げ、唯一の勝者には王子の婚約者(プリンセス)となることが約束されている1000年も昔から続く神聖な儀式。 主人公の「深森新」はそんな儀式とは無関係な普通の学園生活を送るタダの一般人だが、謎の少年「クリス」が学園に転校してきたことで事態は一変していく。 「クリス」はそのプリンセスワルツで王子様となって姫達の戦いを見守る役目の存在だと知り、日常の世界とはかけ離れた存在のクリスに興味を持っていくうちに、「新」自身がいつしかクリスと共にプリンセスワルツの戦いに巻き込まれていくというストーリー。

シナリオは、前半部と後半部で大きく展開が分かれ全20章(1章がだいたい40分程度)で構成されています。この章分けが上手いせいか、テキストの描き方が上手いせいか、テンポがよくサクサク進められるので遊んでいてほとんど中だるみやストレスを感じることなく進められました。またパソゲーで最も重要なキャライラストは「たけやまさみ」さんという方が担当していてパクパクはこの絵柄(タッチ)がもろツボ! (この作品の原画集とか出たら即買いなんだけどなぁ。) プレイ中もイラストの美麗さにシナリオそっちのけで画面に見入ってしまうこともしばしば。たぶん、この人がキャラ絵を担当している作品は今後も無条件で買ってしまいそうなぐらいお気に入りなデザイナーさんの1人です。

ストーリーの雰囲気はアクション系の少年漫画のようなノリだったのもパクパクにとっては評価が高いポイントでした。主人公の「深森新」の考えや行動に疑問や違和感を感じることは何度かあったものの、王道な「深く考えるより身体が先に動く」っていう熱血少年っぷりで、周りをとりまくヒロイン達も個性豊かに描かれていて一人一人がとても魅力的で台詞のやりとりが面白かった。またバトルの描写が多い作品なので要所要所で流されるサウンドがこれまた秀逸で非常に盛り上がれました。こういうビジュアルノベル系のゲームだと本当にサウンドが重要だってことがよくわかります。

もちろん声優さんの演技も良質だし、システム周りも扱いやすくてとても洗練されている感じ。このWillというメーカーさんの「PULLTOP」というチームの作品は初めてプレイしましたけど、こんなに良質な作品を作っているなら、今後出る作品をチェックしていくのはもちろん。過去の作品もいろいろとやってみたくなりました。 メーカーへの信頼や期待度ってのはこういう丁寧に作られた作品1つ1つから少しずつ増えていくものなんでしょうねぇ。少なくともパクパクは今後応援していくファンの一人になりました。

と、長くなるので今回はここまで、続きは別ページ(明日)に分けて書きます。



パクパクとゲーム「PRINCESS WALTZ プリンセスワルツ」(中編-ネタバレ満載)
プレイ感想 中編はゲームのネタバレが殆どになると思うので、未プレイの方はここから先は読まないでください。


さて、前回(昨日)はずいぶんとベタ褒めしたので、ここからは欠点をズラズラと(笑)
前に「LOST CHILD」をプレイしたときも面倒な戦闘シーンにうんざりっていうことを言及して書きましたけど、この「プリンセスワルツ」でも戦闘システムにカードバトルが組み込まれていて、その出来が非常に微妙でした。敵と自分とでカードを出し合ってその数値で戦闘をして、エフェクトやボイスを織り交ぜながら戦いを演出し、経験値を稼いで強くなる~・・・って感じのものを作ろうとしたんでしょうけど、ぶっちゃけ面白くありません。

そもそもストーリーとカードの戦闘が直結してないし(カードで圧倒的に勝っても、ストーリー上で負けるとか)敵と自分のカードバランスもインチキ臭くてどうも盛り上がれない。また戦闘によって経験値を稼ぐといっても、ストーリー上でイベント的な戦闘しか行えないために、自由にレベル上げとかできないので、ストーリーを追うごとにパラメーターは勝手に上がって強くなっていっているので、プレイヤーが成長させた・・・っていう感じが全くしない。

どれだけ時間をかけてこのカードシステムを組み込んだのか知りませんが、こんなに中途半端で面白くないものだったら無い方が良かったんじゃないの?? 唯一、救いなのは「EASYモード」っていうのを選べばほぼ無敵に近い感じで圧倒できるので時間短縮できて爽快なんだけど、どうせだったら戦闘スキップの方が良かったかもねぇ。

次に、このゲームって選択肢がほとんど存在しない究極な1本道ゲーム。パクパクは前のレビューでも書いたけど選択肢だらけの複雑な分岐ゲームは否定的なんですが、ここまで1本道すぎるのもちょっと問題アリだと思う。そもそも主人公の「深森新」の考えや行動をこちらで選べないから、決定的な場面でタダ見てるだけ~の展開ばかりでかなり萎える。「新」はおバカなお子様すぎるので、もうちょっと賢い行動を取らせてあげたかったなぁ。
また、プリンセス達が戦いを繰り広げるので、結構な数のヒロインはいるんだけど分岐のない1本道なので、少々浮気は出来るものの最終ヒロインは何度やっても同じ・・・・ガガ~~ン。 メインヒロインの扱いは別格でいいから、「新」にサブヒロインにもアタックさせてエンドを迎えさせてよ~と強く思った。

あと、後半になるにつれて敵がどんどんチープになっていくのには笑ったなぁ。合体ロボじゃないんだから、あんなデザインはやめてー(笑)それに、何、剣とか盾とか持った頭壊れた石像のようなあの最終ボスは。スタッフも終盤にきて疲れちゃったのかなぁ・・・・。あんなのと必死に戦っている姫様たちが不憫でならない。(笑)
そんなこんなで結構気になる点が多い内容だったので、本来ならもっと高得点を取れる作品にも関わらず、86点止まりになっています。こうしてみるとホントパソゲーって勿体ないなぁ~という作品が多い。練ってる時間の余裕がないのかなぁ。

さて、ここからシナリオ感想でも。
巷では散々酷評されているシナリオ展開ですが、パクパクとしては終盤を含めてさほど悪くなかった感じがするというか、むしろ良かった方かな。 だいたい姫様って6人しかいないので、ガチンコバトルをするだけでは1人が2回ぐらい戦うだけでもうNO.1になってしまう訳だし、姫様達が戦い合うだけでは主人公の新が各ヒロインに好意を寄せる展開には成りえないので、途中で目標をぐいっと曲げてみんなが倒すべき諸悪の根源と呼べる存在を別に用意し、敵対していた姫様全員が一致団結し、新とクリスを王子様として中心に据えて強大すぎる敵と戦っていくっていうのは見事な流れだと思った。

またクリスが敵の手に落ちたことで新と他の姫とが融合できて戦えるってのも良い意味で興奮できた。(ただ融合した後の強さというのがあんまり描かれていないのは残念だけど。これじゃ誰と融合しても一緒だ・・。)特に融合することで、エロエロな展開に持っていくのに不都合がない設定は結構良かったんじゃないかと。 敵を倒すためという大義名分があるので、新&姫様両方ともにノリノリでエッチできていたし。 パクパクがこれまでのゲームで違和感を感じていた、18禁パソゲーの宿命とも言えるべき不必要な突然のエロ展開も、こういうストーリー設定上の必然性があると妙に納得して楽しめました。

ラストは、主人公なのに戦わずに終わってしまう訳ですが、クリスを助けるための設定としては自分を犠牲にして助け出そうとするっていう安易な流れは誰もが予想できるので、もうちょっと違う展開で救い出して欲しかったなぁ。本当の意味でクラウンを授かるべき存在なのは、エルディンなのか新なのかということで王としての証明を示す戦いを描いて欲しかった。

ちなみに最後の最後で6国の姫の力を集約してエルディアークで敵を粉砕するってのは王道だけどアリです。最後はやっぱり「みんなの力をオラに分けてくれ!」が少年漫画っぽくて最も安心する流れだよねぇ~。
そういや、エイプリルの存在はいらなかったなぁ。ピジョンとクロウだけでも最後まで成り立ってたんじゃない?パクパクにはちょっと必要のないウザキャラに思えたんだけど。

次に各ヒロイン達の感想ですが、長くなりそうなので、今回はここまで。
続きは別ページ(明日)に書きます。




パクパクとゲーム「PRINCESS WALTZ プリンセスワルツ」(後編-ネタバレ満載)
プレイ感想 後編はゲームのネタバレが殆どになると思うので、未プレイの方はここから先は読まないでください。


プレイ感想の最後となる今回は、各姫様達含め新を取り巻く女性キャラ(ヒロイン達)の印象をランキング形式で書いていきます。

1位:リリアーナ
2位:式神楽 清白
3位:深森 静
4位:アンジェラ
5位:野々宮 のどか
6位:リーゼル&理子
7位:クリス

やっぱり、ダントツ1位は誰がなんと言おうと「リリアーナ」様でしょうねぇ。一見すると目立ちたがりでよく喋るウザキャラに思われてしまいそうなポジションなんだけど、健気に新に想いを寄せるシーンや、ワルツを戦いながらもクリスではなく新のことを考えて戸惑うシーン、アンジェラに追い込まれながらも意地とプライドをかけて全力で戦うシーン、キャピキャピしていても時折見せる年上らしい大人な発言など、彼女を好意的に捉えたシーンが多くてかなり惚れこみました。 一度はアンジェラに敗れて強制退去させられた彼女ですが、再び新の前へ元気に顔を出したときはゲームとは言えホントに喜んでしまったパクパクなのでした。 だからこそ、新がエッチシーン前に吐いた暴言には納得がいかない(笑) 1番はクリスじゃなくて「リリアーナ」だろ~。 あんな酷いことを言われても新の言葉に納得しちゃえる彼女はやっぱり年上だなぁ~と思う。 またシャチ吉との掛け合いも面白く描けていて良かった感じ。

2位は眉毛姫こと「清白」ですが、クリスにゾッコンLOVEな彼女を新が寝取るみたいな展開にちょっとドキドキ。(とはいってもそういうゲームじゃないから全然エロくはないけど(笑))彼女の場合、想いを寄せるクリスの前ではすこぶる良い子を演じているけど、それ以外のキャラに対しては別人のような「冷めた態度」「キツイ表情」「挑発する台詞」のギャップがとても面白い。ここまで裏表がハッキリしていると嫌われそうなもんだけど、途中フォローするようなシーンもあったのでトータル的には良い印象で終わった感じ。ちなみにクリスが女だと分かったら彼女はエルディラントに戻って今後どーするんだろ?

3位は獣姫こと新の姉ちゃんの静さん。終盤での唯一の選択肢で分岐するけど、他の姫を選択してしまうルートだと獣姫の正体がうやむやで終わるし、エルディラントには静さんと七重さんが戻らないことになるので、一番のメインルートは静ルートなんだろうなぁ・・・と思う。 最後に全ての姫が一同に介するCGもこのルートでなければ埋まらないし。
静さんは良き姉として新を影で支える役目だと思っていたら、終盤で姫様だったと発覚したのにはさすがに驚いた。なるほどねぇ。そもそも王子である新が深森家にどーしているのかが不思議だったし、プリンセスワルツがエルディラントではなくこっちの世界で引き起こされているかが謎だったんだけど、七重さんがエルディラントの出身で本当の王子である新を連れて逃げてきたとなれば全ての筋が通る。 融合前のエッチシーンでは、それまでやさしい姉として見ていた静さんと抱き合う描写にちょっとコーフンした。

4位は龍族の姫こと「アンジェラ」様。6姫の中ではぶっちぎり強く描かれている彼女ですが、気高く美しくプライドが高いまさにキングオブ姫様として振舞う彼女は、なかなかに魅力的。一番年齢も高いということで全てにおいて余裕のある発言と、実力に裏付けされた高飛車な台詞は彼女のカッコよさを更に際立たせていて良かったなぁ。またお付のグレンもいいキャラで、2人はかなりお似合いなコンビだと思う。

5位は新の幼なじみの「野々宮のどか」。彼女はこういうゲームでは欠かせない幼なじみという安定したポジションにも関わらず、姫ではないので終始蚊帳の外扱いだったのがカワイソ。唯一の見せ場は着替えのシーンだけか・・・(笑) そんな彼女も、最終エンドで新が忘れ物を取りにエルディラントから現実世界に戻ってきて再びのどかに会い、彼女が新に対する想いを再認識し、「好き」ということを伝えるために「エルディラント」への扉を開ける意味深な描写は、続編とかファンディスクが確実に出るってことを意味しているんだろうか? パクパクはこの作品がとても好きなので実現してくれたらすっごい嬉しいんだけど。

6位は、クラスメイトの理子こと「リーゼル」姫。彼女の設定に関してはバラされるまで全く気付かず「うわっ、ヤラレた~」という印象がとても強い。1部と2部では完全に別人の姫様でその性格のギャップという意味ではインパクトがあるんだけど、どうにもこういう控えめすぎるキャラは好きになれないのでこんな位置に。月をバックに飛び立つ姿や、新の前で初めて眼鏡を外して理子からリーゼルになった時のホンキモード全開な彼女はカッコ良いんですけどねぇ。

7位は、メインヒロインなんだけど他の姫達に完全に喰われたカタチのクリス姫。最下位とはいえそんなに悪い点も無いキャラ設定なんだけど、新が思いを寄せれば寄せるほど、プレイヤーとしてのパクパクは逆に冷めていったというか、淡々とボタンをクリックするだけのシーンが多くなってしまった感じ。
特に、どの姫様を選んでも、クリスがメインヒロインのままなので他の姫達があまりにも報われなさすぎるんだよねぇ。

総合的に見ると、どの姫様も押さえるべきポイントはしっかり押さえつつかわいく描かれていて、美麗なCGを含めとても大満足な作品でした。せっかくこんなにも魅力的なキャラを揃えたんだから、新作よりも続編に期待してますので、どのようなカタチでもいいからエルディラントに戻ってからのその後を見せて欲しいですねぇ。




この記事へのコメント
(他の所にも投稿しましたが)
プリンセスワルツで、妊娠している事がわかって失格した姫が、少なくとも今回1人、前回1人いるわけですが、プリンセスワルツの出場者は、処女か非処女かは重要ではないということなのだろうか?
Tags: 游戏

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