クラウ・クロム

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    紅指のクラウとして隣国に名をはせている現ローランド帝国元帥にして、シオンの右腕。身長190cm。幼少時から貴族の私兵育成機関で過酷極まる訓練を受けて、ライナ以上の戦闘力を身につけた。ライナやカルネらからは「筋肉バカ」とも呼ばれているが魔法能力も極めて高く、ライナからはローランド最強の魔道兵という評価を受け、指揮官としてもその地位に相応しい能力を持つ。
    「殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)」保持者ティーア・ルミブルに右腕の一部を食いちぎられた経験があり、腕の機能を維持するために右腕に赤い魔方陣の刺青が刻まれている。そのため、複写眼保持者(クラウは殲滅眼の存在を知らず、ティーアを複写眼保持者だと思っていた)を化け物扱いして嫌っている。後に再びティーアと戦った際には憎悪を剥き出しにして襲いかかるが全く歯が立たずに右腕を完全に喰われ、敗北する。ティーアへの復讐のために禁呪詛により新たな腕、漆黒の呪詛義手を手に入れた。この腕のため最近の通り名は黒手の死神となっている。元エスタブールの王女であるノア・エンと恋仲であるが、戦場に出ればいつ死ぬかわからない軍人という、自分の立場から一線を越えられないらしい。
    人が死ぬのとその中で自分だけ安全な場所にいるのが嫌いなため常に前線に出たがるが、元帥に任命されてからは苦手な書類仕事に忙殺されている。重度の貴族嫌い。

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