彩京よ甦れ

flankoi 创建于 2019-11-9 02:41 / 2 人收藏
  • ガンバード

    1994年(ARC) / ARC、PS、SS等 / 纵版STG

    濃いキャラたちとコミカルな演出に目を奪われがちだが、その実シンプルで奥の深い作りによって万人にやり応えのあるゲーム性も実現した、「良いキャラゲー」のお手本のような作品。 さすがに初見でも一発でクリアできるほど簡単な訳ではないが、ツボを押さえることで一気に攻略が楽になるため、上手い人がプレイすると非常に簡単そうに見えるというのもポイント。 難しいというイメージから敬遠されがちなシューティングにおいて「自分にもできそう」と思わせることの重要性を再確認させてくれるタイトルと言えよう。 当時は格闘ゲームブームが全盛を迎えていた時期だったが、『戦国エース』『ガンバード』とキャラクター色とインカムの強いタイトルで独自の立ち位置を確立した彩京は、以降も『ストライカーズ1945』『戦国ブレード』『ソルディバイド』『ストライカーズ1945 II』といったバラエティに富んだ作品を次々にリリースし、シューティングの中興に大きく貢献することとなる。
  • ガンバード2

    1998年12月(ARC) / ARC、DC、PS2 / STG

    稼ぎや演出の大幅な強化で一部のプレイヤーに好評を得た一方、彩京シューティング特有の難しさをそのままに弾幕系の要素を取り入れた本作は、整合性が取れているとは言い難い極端なゲームになってしまった。 なまじ前作が誰でもクリアを目指せる低難度とキャラの魅力で人気を得た、良い意味での「キャラゲー」であっただけに、ライトユーザ層からは難しすぎるとの声が多く見られた。 一応、この失敗は以降の作品に活かされており、『ストライカーズ1945 PLUS』は彩京弾と弾幕系の良いところが上手く融合された良作となった。 同じく弾幕系の影響が顕著な『ストライカーズ1999』でもかなりマイルドに調理されており、決定的な問題点となっている訳ではない…のだが、高難度化の流れは止まらず、2000年には『ドラゴンブレイズ』という最凶の彩京シューティングが生み出されるに至る。
  • ドラゴンブレイズ

    2000 / ARC / STG

    もはや完全に開き直って最初から初心者を相手にしていないかのようなパターンゲー全開のゲーム性は、逆にシューターたちへの挑戦状とも取ることができるほど、ある意味清々しい。 接近戦を突き詰めたアグレッシブなゲームデザイン、多彩な攻撃手段、スコア稼ぎの面白さ、グラフィックや演出のレベルの高さといった長所も光る分、もう少しとっつきやすいゲームになっていれば振り向いていたプレイヤーも多かったのではないかと思われるのだが…。 今となっては彩京の最後の2Dシューティングとなってしまっただけに、いろんな意味で惜しいゲームである。 ただし、攻略パターンの確立さえできれば決してクリア不可能ではないどころか、高難度揃いの後期彩京シューティングの中ではむしろ中間的な難度のゲームですらあるのもまた確か。 先入観を捨て、覚えるところを徹底的に覚え、弾幕の壁を乗り越えて…彩京が散った今だからこそ、彼らが残した最強の挑戦状をもう一度受け取ってみるのも、また悪くはないだろう。 実際にクリア出来るかどうかは別問題として。
  • ストライカーズ1945

    1995 / ARC / STG

    自機の選択による攻略の幅広さ、シンプルにまとめられた操作系統、シューティングの基本に忠実な作りと、オーソドックスなシューティングとしての完成度の高さを見せた本作。 練り込まれたスコアアタックや激烈難度の2周目の奥も深く、初心者から上級者までがっちりと対応した調整の上手さは見事と言うしかない。 また、歴史上は実戦投入されることのなかった兵器が多数登場するロマンある設定や、その一方で変型メカや巨大ミサイル、宇宙に飛び立つレシプロ機など、独特のケレン味を持つ演出が好評を博した。 彩京シューティング特有の高速弾が一周目から容赦なく飛んでくるため全体的な難易度は高いが、初見でもそこそこのところまでは進めるため決して初心者お断りという訳ではない。 敵や弾の配置に製作者の明確な意図が込められており、やり込むほどに徐々にそのカラクリが見えてくるのが魅力である。 2年後に稼動した『ストライカーズ1945 II』は本作の良さをそのまま引き継ぎつつも荒削りな部分を改善し、よりシューティングとして洗練された正統な続編に仕上がった。 しかしフォーメーションアタックという要素は本作でしか味わうことができず、第二次世界大戦の雰囲気の再現や演出のはっちゃけぶりという意味では本作に軍配が上がる面もあり、根強い人気を誇る一作である。
  • ストライカーズ1945 II

    1997 / Arcade、PS、SS等 / STG

    シンプルにして爽快、硬派なように見えて遊び心もあり、それでいて絶妙なバランスに支えられた、極上の「弾速シューティング」の世界。 彩京シューティングの集大成にして、オーソドックスな「王道」シューティングの到達点の一つとも言える完成度の高さを誇り、とにかく安心してコインを投入できる出来に仕上がっている。 往年の名戦闘機を駆り、何も考えずにスーパーショットをぶっぱなして巨大なボスを撃破するだけでもシンプルなカタルシスを得ることができ、ゆえに非常に初心者受けが良かった作品でもある。 本格的にクリアを目指すにはそれなりのやり込みが必要になるが、苦労に見合うだけの達成感を得られることは間違いないだろう。実際に性に合うか、クリアまで到達出来るかはともかくとして。 また、「短く激しく」楽しめるストライカーズはインカム(店の収益)に優れ、オペレーターサイドからの高い支持を得ることにも成功している。 プレイできる環境の多さもあり、今もってシューティングの面白さを余すところなく堪能できる名作である。
  • ストライカーズ1999

    1999-10-14 / ARC / STG

    ストライカーズシリーズの持ち味を生かしつつ、「テクニカルボーナス」による革新を図った本作。 評価できる部分は随所にあるものの、それ以上にあまりにも初心者をないがしろにした遠慮のなさが、この作品の評価を芳しくないものにしている最大の原因となっている。 楽しめる人と楽しめない人が大きく分かれてしまったという点において、80年代後半あたりから緩やかに進行していたシューティングジャンルの衰退を更に加速させてしまった一因となったのは否めない。 本作の翌年稼動する『ドラゴンブレイズ』でも同じように極端な高難度化が問題となっており、かつては初心者でも気軽に楽しめる作風でシューティング復権の一翼を担った彩京が、晩年には全く逆の原因で自らの首を絞めてしまったというのは皮肉である。 非常に出来が良かった『ストライカーズ1945II』の続編ということで入荷したゲームセンターが多かったのであろう、アーケードではかなり出回りが良い作品だが、長らく移植は行われないまま放置されていた。 結局、彩京は2002年にクロスノーツに吸収合併、翌年にはゲーム開発部署自体が解散の憂き目に遭い、時代の徒花となってしまった。
  • 戦国エース

    1993 / ARC / STG

    奇天烈極まりない不条理な世界観の裏に、シンプルに遊べるとっつきやすさと質の良さあり。 一歩間違えればバカゲーと見なされそうなインパクトを持ちながら多くのゲーマーに歓迎された驚異のルーキー・彩京の一撃は、格闘ゲームブームの影に埋もれつつあったシューティングに異変を起こす存在となった。 『ソニックウイングス』で成功を収めた要素を下地に、「彩京弾」の新たな方向性が生み出した独自の面白さは今も色褪せていない。 グラフィック・サウンド面やスコアシステムなどまだまだ未成熟な部分も見られるが、処女作にしてこれだけの完成度と衝撃をもたらしたことは特筆に値するだろう。 また、濃い連中揃いのキャラクターも人気を集め、シューティングでもキャラで魅せられるということを如実に示した一作でもある。 本作のアクが強すぎた部分、尖りすぎていた部分は彩京の次作『ガンバード』でよりマイルドに、幅広く楽しめる方向に進化を見せ、数々の個性的な彩京作品へと発展していく。
  • ソルディバイド

    1997年 / ARC、SS、PS等 / STG

    シューティングにアクションやRPGの要素を取り入れ、本格的なファンタジー世界に仕上げた一作だが、同時期にヒットを飛ばしていた他の彩京シューティングほどの人気は得られなかった。 「コンセプトは良かったが…」といった歯切れの悪い意見が聞かれることが多い、典型的な「あと一歩の佳作」という感じの評価に留まっている。 総じて独特、かつ地味であるがゆえにとっつきが悪く、プレイヤーを選ぶゲームになってしまったことは否定できないだろう。 とはいえ、決して悪いゲームな訳ではなく、本作の方向性がアーケードゲームの形式に上手く噛み合わなかったことは考慮すべきかもしれない。 移植版でやる分には十分に遊べる出来なので、世界観に魅力を感じられるのであれば手に取ってみても損はないゲームである。
  • 戦国ブレード

    1996 / ARC / STG

    横スクロールSTG。各キャラが戦闘機に乗り込んでいた前作とは違い、キャラ自身が自機となった。 目測を合わせ辛い横スクロール+高速の彩京弾の組み合わせで難度はかなりのものだが、キャラ人気も手伝ってまずまずのヒットを飛ばした。
  • ゼロガンナー2

    2001-09-06 / ARC、DC、Nintendo Switch / 多方向STG

    ヒット作に恵まれなかった彩京が起死回生を狙ったとも取れる意欲作だが、ターンマーカーという独自の操作体系のとっつきにくさが敬遠されたようで、客付きはさほど伸びなかったようだ。 結果的にこれが彩京最後の作品となってしまった。
  • ガンバリッチ

    2001年 / ARC、NS (2017-08-03)、PC / Breakout

    彩京末期に出された、ポップな雰囲気のブロック崩しSTG。
  • 戦国キャノン -SENGOKU ACE EPISODE III-

    2005年7月28日 / PSP、PC / 横版STG

    明らかに前ニ作と比べ愛情が感じられない平坦な作りとなり、シリーズファンからは総スカン、最悪の場合はクソゲー未満とも同人ゲームレベルとも取れる出来となってしまった。 クロスノーツのセンスの無さもあるのだろうが、過去ニ作があまりにも偉大で、ファンは必然的にそれ以上のものを期待してしまったのが、大きなガッカリ要素に結びついたのかもしれない。 但し、致命的なクソ要素は特になく、ガッカリゲー枠から落ちるまでには至っていない。遊ぼうと思えばとりあえず遊べるゲームではある。 ゲームとは直接関係ない部分ではあるが、本作の発売をきっかけに人気キャラである富樫こよりのフィギュアが相次いで発売されており、(主にエロ方面で)多少なりともキャラクター人気を復活させたことはファンにとっても喜ばしいことだった。
  • ストライカーズ1945 PLUS

    1999年 / PSP、Arcade / STG

    前情報や出回りの少なさ、日本語表記無しの胡散臭さゆえに色眼鏡で見られてしまう時期もあったが、シューティングとしての完成度は確実に並以上に高い。 シリーズとしては異色の作品だが、現在では「弾幕系のストライカーズ外伝」として密かな名作と評されることが多く、典型的な「弾速系」の彩京シューティングが肌に合わなかった人にもオススメできる一品である。 海外展開を前提として作られただけあって、特に海外では「シリーズ最高傑作」と言われることもあるほど評価が高いようだ。 出回りが少なく遊べる手段の少ないという難点があったが、現在では後述の『アケアカNEOGEO』版の配信により手軽に遊べるようになっている。
  • ゼロガンナー

    1997年 / Arcade / STG

    ルート選択という新機軸はあったものの、全体的に地味な雰囲気もあって、本作は彩京系STGの中ではかなりマイナーである。
  • スペースボンバー

    1998年7月 / Arcade / STG

    敵を捕まえて武器にするという意欲的な要素を取り入れた固定画面STG。 …だが、とにかくキワモノの演出が目に付くバカゲー。 ウンモ星人「チ・キュ・ウ・ク・レ」→大統領「ダメだっ!よそあたって!」
  • パイロットキッズ

    1999 / Arcade / STG

    おもちゃの世界で繰り広げられるポリゴン横スクロールSTG。 ライトユーザー層への売り込みを目論んだものと思われるが、出回りが悪すぎて不発。