バーディーソフト 多鸟软件

  • 简体中文名: 多鸟软件
  • 别名: Baadiisofuto

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    职业: 制作人员

    DOS時代のPC美少女ゲーム界で91年から93年にかけて彗星のように颯爽と現れて、そして彗星のように散っていったバーディーソフトについて書いてみました。

    第一章:バーディソフト

     恐らく若いPC美少女ゲームファンの方々は(こう書くと年寄臭い・・・)バーディーソフトと言うソフトハウスはご存じでは無いと思います、このバーディーはPC美少女ゲームの主流がWinでは無く、未だDOSだった時代。今や美少女ゲーム界の双璧となっているLeafやKEYが時代に登場してなく、今やトップの座をLeafに譲ったアリスソフト、エルフが「西のアリス、東のエルフ」と讃えられていた頃、F&Cがアイデスと言う社名だった時代にアリスとエルフ相手に対等に渡り合ったソフトハウスです。
     そのバーディーのデビュー作は「CAL」で、「CAL」シリーズ、「JOKER」シリーズ、「ビースト」シリーズ等が主な作品です、デビュー作の「CAL」から当時としては巧みなシナリオ、今でも十分通用する音楽、当時では最高レベルのCGを武器として、次々にシリーズ物を展開するバーディーは91年から92年にかけて最も輝いていたソフトハウスだと思います。
     特に音楽では今のように美少女ゲームが市民権を得ていない92年に「CAL」シリーズのサントラCDが発売されたことからも音楽のレベルの高さが察して頂けると思います、当時の私自身このバーディーは必ずアリス、エルフに続く勢力になり、将来PC美少女ゲーム界の顔となると思って応援していたのですが、「CAL」シリーズの完結編となる「CALⅢ」製作を間近に控えて栄光の座を上りつめたと思われた92年後半からバーディーに不吉な影が忍び寄ります。
     まずはバーディソフト第三開発室(当時バーディーは3つのラインを持ってました)のディスカバリーが、バーディーからの独立を表明(この騒動に対する双方の主張は当時雑誌パソコンパラダイスでも取り上げられましたが、かなりきな臭かったです)します。
     まあ第三開発室を失った程度なら良かったのですが、その後それまでバーデイーを支えてきた「CAL」「JOKER」の開発スタッフと会社側で意見が対立、ついには主要スタッフがこぞってバーデイーを退社して、自分たちで新しいソフトハウスを立ち上げると言うどこかで聞いた事があるような事件(^^;)が発生しました。
     このスタッフの一斉離脱はバーディーに計り知れない打撃を与え、93年を征するため満を持して発売する筈だった「ビースト3」「CALⅢ」は凄じくレベルの落ちた作品になってしまったのです、私自身「CAL」シリーズの完結編たる「CALⅢ」には期待して購入したのですが、その駄目駄目ぶりに今までの1&2の感動すら薄れ悲しくなってしまいました(涙)、そんな「CALⅢ」は93年夏に発売されたのですが、この夏はアリスは「ぷろすちゅーでんとG」、アイデスは「きゃんきゃんバニーエクストラ」、そしてエルフは「同級生」とその飛躍に繋がる傑作を発売して、事実飛躍していったのに対し、これまでこれらと互角の争いを演じてきたバーデイーは「CALⅢ」の失敗で失速していきます・・・。
     それでも諦めずに意地を持ち続けたバーディーは翌年「CAL外伝・タイニィステップ」を発売します、これは「よくあれだけの人材に抜けられてここまでの作品を作ったな」と称賛されたまるで「鈴うた」のような作品で、私としても高いレベルの作品と感じたのですが、何故か世間にはほとんど評価されませんでした(涙)、この後バーディーは今までのシリーズ物に縛られない学園物を製作しますが、「時の勢いを失った者が何をしても時代の流れを変えることは出来ない」の言葉通り、バーディーソフトは人知れず消滅したのです。
     しかし、優秀なスタッフに支えられて一時は栄光を上りつめたが、そのスタッフに見捨てられて栄光から奈落の底に転がり落ちたバーディーの歴史は、どこかのソフトハウスを彷彿すると思うのですが・・・。

    *追記(2002/1/14)
     バーディー第三開発室に関する雑誌「パソコンパラダイス」上のバーディー・ディスカバリーのきな臭いやりあいの説明ですが、「ソフトハウス訪問」と言うコーナーで最初に紹介されたバーディーが「新たにディスカバリーと言うブランドを立ち上げて」と書いたのに対して、後日紹介されたディスカバリーがそれを否定した事です。
     ただ否定したくせにディスカバリーのファンクラブ会報三号では、伏字ながら「某Hソフト会社バーディーソフトのスタッフだった四人で立ち上げました」と書いてるんですよね。

    第二章:スタジオトウィンクル

     そんなわけでTacticsがバーデイーなら、そこから独立したスタジオ・トゥインクルはKeyとなるのですがトウィンクルもまた激動の歴史を味わいます。
     独立してすぐにトゥインクルは「鏡~ミラー~」を発売、まあまあの秀作で「流石はバーデイーから離脱した優秀なスタッフによって作られた作品だ」高評価を得ました、そして第二作に「分裂守護神トゥインクルスター」と言う自分たちの社名を使った社運を賭けての作品を発表しました、そしてこの賭けは成功しラブコメ系では現在でも十分通じる非常にレベルの高い作品となりました。しかもEDがあからさま「2」を作るよと言うような終わり方だったので、誰もが今後のトウィンクルの活動に期待していたと思います。
     実際この後「トワイライト何とか」と言う調教ゲームを出して、こういう系も作れる事を表明、また「舞夢」と言うRPGを作るなど作品のバリエーションをアピールした後、いよいよ「トウィンクルスター2」の開発かと思われた矢先に突如トゥインクルも解散します。
     当時はインターネットと言う便利なものも無かったので詳しい理由は知りませんが、色々聞いた限りではどうやら独立したスタッフ間で意見の対立が起きて、修復不可能のまま解散したそうです。極端な話もしこれが利益の追及のみ考える会社なら意見の対立が起きても利害が一致する限り一緒に頑張るでしょうが、トゥインクルは利益よりも自分たちが作りたい作品を作ろうと発足した会社だけに、その理想が一致しなくなった時には、利益追求を計る会社よりも脆いのかもしれませんね、・・そしてこの脆さはKEYにも繋がるのでは無いかとちょっと懸念しています、実際いつKEYにトウィンクルを襲った悲劇が起きるとも限らないのですから、なまじ優秀で志が高いスタッフと言うのは、反面いつその志の高さから意見が対立すると限らないのですから・・・。

    第三章:ディスカバリー

     こうして時代の風雲児バーディーソフトも滅び、そこから離脱したスタジオ・トウィンクルも滅んだ後、バーディーの血は絶えたかに思えました。しかし、そこはかつてアリス、エルフ、アイデスと対等に渡り合ったバーディーの血が簡単に絶えるはずがありません、最初に書いたバーデイー第三開発室改めディスカバリーはバーディー、トゥインクル亡き後も頑張ってました。
     デビュー作「スィートエモーション」で注目を浴びた後、RPGの「ミラージュ」でディスカバリーも一流メーカーの仲間入りをしたと思います、そして三作目「RED」は本当にレベルの高い作品(推理系)で私も大好きな作品の一つです。またこの作品は93年にサントラCDが発売された所かもシナリオだけで無く音楽も素晴らしかったと言うのが判って頂けると思います。
     この後、「ミラージュ2」「ちゃくら」「ヴァルキリー」等々の作品を作り続けたのですが、95、96年辺りからPC美少女ゲーム界自体が変わり始め、その時代の流れに残念ながらディスカバリーは乗れなかったみたいです、一方この頃からLeafやTacticsが歴史の表舞台に登場し、またWin時代になりディスカバリーは完全に歴史の表舞台から姿を消しました、それでも去年に「ミラージュ」のリメイクや新作を出すなどまだ活動をしてますが、昔日の栄光は感じられなくなっていました。

    第五章:BLACK PACKAGE

     しかし、意外なところでバーディーの血は未だ生きてます、ディスカバリーが95年辺りから元気が無くなった理由の一つは、時代の流れに乗れなかったのもありますが、ディスカバリーから独立したソフトハウスが生まれ優秀な若手がそちらに多く流失したと言うのもディスカバリー衰退の理由の一つだと思います。ですがバーディーから独立して生まれたディスカバリーから新しいソフトハウスが独立して生まれたと言うのも面白いなと思いました。
     そしてそのディスカバリーから独立したのがブラックパッケージです、このブラックパッケージの代表作としては初期の『殻の中の小鳥』シリーズが挙げられると思いますが、どうやらブラックパッケージの初期の代表作の『殻の中の小鳥』シリーズのスタッフはブラックパッケージから分裂して次の章で書かせてもらうStudio B-ROOMを立ち上げるのですが、正直言って今やブラックパッケージよりこのStudio B-ROOMの方が勢いがある感じです。う~んバーディーからディスカバリー、そのディスカバリーからブラックパッケージ、そのブラックパッケージからStudio B-ROOMが生まれるのを見てると「歴史は繰り替えす」と言うものを感じてしまいます(^^;)
     ただブラックパッケージがバーディーやディスカバリーと違うのは、Studio B-ROOM陣営が去った後も決して衰退する事なく未だに活躍してる事ですね。それに今度のブルーム陣営の脱退は、あくまで『殻の中の小鳥』シリーズのスタッフの脱退で、バーディーソフト・ディスカバリーからのスタッフの多くは未だブラックパッケージに留まってますので、そう言う意味ではブラックパッケージこそがバーディソフトの正式な後継者だと思います。・・・「今の時点では」ですけどね(^^;)

    第五章:Studio B-ROOM

     そして「殻の中の小鳥」シリーズで高名を馳せるスタジオブルームです、そんなわけでバーディーソフトは知らなくても、この「殻の中の小鳥」シリーズを知らない人は居ないと思います、PC美少女ゲーム界に「メイド属性」と言う社会現象(^^;)を生み出したブルームの母体がかつてエルフ、アリス、アイデスと対等に渡り合ったバーディーソフトだと言うのは「バーディソフトもしぶといな」と思ってしまいます(^^;)

    番外編:FRONTIER

     95年に『ROND0』と言うDOS作品を作ったソフトハウスです、詳しい事はよく判りませんが、どうやらこのフロンティアがブラックパッケージの母体みたいですね。『RONDO』のマニュアルには「企画・制作:フロンティア、著作:ディスカバリー」と書かれていて、スタッフが元バーディーのスタッフや後のブラックパッケージのスタッフが含まれてるのを見ると、まずディスカバリーからフロンティアが分裂して、それが更にブラックパッケージとなったって感じですね、フロンティアが『RONDO』一作品の制作のみで名前を聞かなくなった所を見ると恐らくそうだと思います。

    最終章:結びにかえて・・・

     そんなわけでバーディソフトは滅びましたが、その血を受け継がれ未だに多くの方の支持を受けてると言うのは不思議な気分反面面白いと思います。
     どうも世間ではTacticsとKEYの分裂・引き抜きばかり話題になってますが、「劇的」と言う意味ではこのバーディーソフトの興亡ほど劇的な話はないと思うのですが・・・。

    ~第二章の始まり~
    (2002年1月14日追記)

     てっきりもうバーディーソフトの話題はネタが無くなったと思ってたのですが、突如2001年12月にメディアボックスと言う会社がバーディーソフトと言うブランドを復活させて、『BEAST』シリーズの続編である『BEAST21』の製作を発表します。まあ『BEAST3』の次となるのですから、実質『BEAST4』になるのかな?

     それにしてもバーディーソフトと言うブランドを復活させるのは良いとしても、何で『BEAST』なんですかね?、確かに『BEAST』もバーディーソフト作品の三本柱の一つだと思いますが、三本柱の残りの二つの『CAL』シリーズや『JORKER』シリーズと比べると、『BEAST』シリーズは作品としての出来も知名度も今一つ低いので、正直当時のファンでない限り『BEAST』の名前は知らないと思うので(実際私もメインヒロインの一人が本野詩織と言うふざけた名前だったくらいしか印象に残ってません、まあ初期の「館物」って感じですね)、どうせバーディーソフトブランドを復活させるなら『CAL4』ないし『CAL外伝2』にした方が話題になったと思うんですけどね。

     でもよく考えるとある意味懸命な判断だったかもしれませんね、バーディーソフトの代名詞であり三本柱の一つだった『CAL』シリーズは、スタジオトゥインクル絡みのスタッフ離脱による『CAL3』の失敗によってケチがついてますし、同じく三本柱の一つだった『JORKER』は既に物語が完結してますから、続編も作りにくいでしょうからね。そう意味では確かに『BEAST』が一番続編を作りやすいのかな。
     ただですね最大の問題としては、今更バーディーソフトを復活させるとしても当時のバーディーのスタッフは各地に散ってるのですから、はっきり言って名前だけバーディーソフトを掲げても果たしてバーディーの雰囲気を継ぐ事が出来るんですかね?。
     正直意地の悪い事を言わせてもらえば、現存するソフトハウスで一番バーディーの血を色濃く受け継いでるBLACKPACKAGE辺りに頼んで作ってもらう方が成功するような気がするのですが・・・。
     そんなわけで完結したと思ってたバーディーソフト興亡記ですが、引き続き第二章を書いていきたいと思います(^^;)

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