Monthly 土門熱 Type-A

――『……これで向こうでも頑張れる』
急に告げられた彼の他店へのヘルプ。
期間はひと月と短期の出張だが、突然の遠距離恋愛に彼も“あなた”も寂しさを募らせる。
毎日時間を見つけては連絡をくれる彼。
しかし、電話を切る時の寂しさは、一層会いたい気持ちを膨らませ、焦がれてしまう。
――『君の声聞くだけで……欲しくなる』
電話で、彼の気持ちを聞いた“あなた”は、秘密の告白をする。
二人は電話越しに、お互いを求め合うことに……。
――『ずっとこうやって抱きしめたかった』
不意に鳴ったインターフォン。
玄関を開けると、今まさに電話をしていた彼が立っていた。
何日かぶりの彼の熱は、激しく“あなた”を乱していく――