火乃香は空を見上げ、パイフウのことを思った。彼女との関係を。友達。ちょっと違う。先生。勝手に呼んでいるだけだ。仲間。一緒に組んでなにかやる間柄でもない。そう、簡単に言葉では語ることができない。だが、パイフウはそこにいた。確かにいたのだ。砂漠の果て。学校の保健室。多くの闘いを、ともに乗り越えてきた。だから、連れて帰ると誓ったのだ。舞台を石の街に移し、白き虎と過去との闘いは、その激しさを増す。黒き天使、三刀の剣士、獣に近き男、紅き女。そして闇の中に蠢く王-ハデス。すべては、あの街に帰るために!バトル・アクション・ファンタジー第七弾、下巻。
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