伏し目がちな少女が舞台に立ち、両手を広げる。伴奏するバンドもなく、その娘-マルガリータの声のみがホールに響いた瞬間。空気の色が変わった…。辺境の砂漠で"なんでも屋"を営む火乃香のもとに舞い込んだ依頼は、"氷の天使"の異名を持つ歌手マルガリータの護衛の依頼だった。文字通り人の心を奪ってしまう歌い手に隠された秘密とは!?(「いつか時が流れても」より)月刊ドラゴンマガジンに掲載された幼少の頃から、駆け出し時代まで様々な時代の火乃香の短編に表題作の中編を加えた(オマケに火乃香母のエピソード付き!)ザ・サード初の短編集。
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