Episode 2『星くずのReminiscence』ラムダ&メオリム's ストーリー
◇テーマ『過去/記憶』
過去から逃げ続ける守護者と、記憶にとらわれない少女が織り成す、
ラムダとメオリムが主役のストーリーです。
『その透明な輝きに、触れてしまいそうになる。忘れてしまいたいはずなのに』
ラムダは日々の業務として、プリムヴェール施設内の警備や点検、
メンテナンスドローンのセッティングなどを欠かさず行っている。
そしてその傍ら、メオリムの探検ごっこのお供をするのが、日課になっていた。
同じ施設の同じルートを、毎日のように巡っても、メオリムはいつだって楽しそう。
定期的に記憶を取りこぼしてしまう彼女にとっては、その毎日が新鮮に感じられるのだから。
そしてメオリムは、遊んでくれたお礼と言って、いつもラムダのつまらない話を聞いてくれる。
地上でいた頃の、辛い話も。
家族や仲間を守るため、サイボーグ化の処置を受け、戦争に身を投じた話も。
全部、もうずっと、何サイクルも昔の出来事だ。
それは、ただの愚痴や弱音かもしれない。
こんな自分は、頼りないのかもしれない。
全て忘れてくれるメオリムに、甘えてしまっているのかもしれない。
そんな煩悶ばかりが先に立ち、ラムダは気付くことができなかった。
いつしかメオリムの姿が、目の前から失われていることに。
自分のこの手では、大切な何かを繋ぎ止めておくことさえできないの?
すり抜けていくその姿を、守ることなど、叶わないの……?
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◇テーマ『過去/記憶』
過去から逃げ続ける守護者と、記憶にとらわれない少女が織り成す、
ラムダとメオリムが主役のストーリーです。
『その透明な輝きに、触れてしまいそうになる。忘れてしまいたいはずなのに』
ラムダは日々の業務として、プリムヴェール施設内の警備や点検、
メンテナンスドローンのセッティングなどを欠かさず行っている。
そしてその傍ら、メオリムの探検ごっこのお供をするのが、日課になっていた。
同じ施設の同じルートを、毎日のように巡っても、メオリムはいつだって楽しそう。
定期的に記憶を取りこぼしてしまう彼女にとっては、その毎日が新鮮に感じられるのだから。
そしてメオリムは、遊んでくれたお礼と言って、いつもラムダのつまらない話を聞いてくれる。
地上でいた頃の、辛い話も。
家族や仲間を守るため、サイボーグ化の処置を受け、戦争に身を投じた話も。
全部、もうずっと、何サイクルも昔の出来事だ。
それは、ただの愚痴や弱音かもしれない。
こんな自分は、頼りないのかもしれない。
全て忘れてくれるメオリムに、甘えてしまっているのかもしれない。
そんな煩悶ばかりが先に立ち、ラムダは気付くことができなかった。
いつしかメオリムの姿が、目の前から失われていることに。
自分のこの手では、大切な何かを繋ぎ止めておくことさえできないの?
すり抜けていくその姿を、守ることなど、叶わないの……?