ep.26 悲しむ前に
时长: / 首播:2022-07-03
せつとつつじ
源頼朝の嫡男・頼家がまず妻としたのは、乳母父でもある武蔵の豪族・比企能員の娘・せつ(若狭局)でした。『吾妻鏡』建仁3年(1203)8月27日条や中世に集成された系図集『尊卑分脈』によると、建久9年(1198)に彼女との間に長男・一幡が生まれており、二人の婚姻は建久7、8年ごろであったと考えられます。
その一方で、頼家にはほかにも愛した女性がいました。賀茂重長の娘・つつじ(辻殿)です。賀茂重長は河内源氏に仕えていた武士で、『吾妻鏡』によると、彼女の母は、剛弓の使い手としても知られる頼朝の叔父・為朝の娘とされています。つまり、つつじは源氏の血縁でした。
せつとつつじ
源頼朝の嫡男・頼家がまず妻としたのは、乳母父でもある武蔵の豪族・比企能員の娘・せつ(若狭局)でした。『吾妻鏡』建仁3年(1203)8月27日条や中世に集成された系図集『尊卑分脈』によると、建久9年(1198)に彼女との間に長男・一幡が生まれており、二人の婚姻は建久7、8年ごろであったと考えられます。
その一方で、頼家にはほかにも愛した女性がいました。賀茂重長の娘・つつじ(辻殿)です。賀茂重長は河内源氏に仕えていた武士で、『吾妻鏡』によると、彼女の母は、剛弓の使い手としても知られる頼朝の叔父・為朝の娘とされています。つまり、つつじは源氏の血縁でした。