ミルク・カラード


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    軍部でその名を上げるために貴族のカラード家に引き取られた元孤児。身長145cm。幼い頃ライナと結婚する約束を交わしたと思い込んでいる(もっともそれはミルクの中で勝手に歪曲されていて、実際はそんな約束はしていない)。
    亜麻色の巻きポニーテイルに愛らしい童顔。
    しかしその容姿と無邪気な性格であるにもかかわらず、能力は非常に高く魔法構築や格闘技術の技術から理論において、水準以上の能力を有し、幼さの残る容姿を活かした、他者を統率して行う彼女の戦術、戦略は常人をはるかに上回る。本人いわく首以外の関節は全て外せる。
    シオンの策略によって中尉として忌破り追撃隊のルーク隊の隊長に任命され、「忌破り」ライナ・リュートを追うこととなる。
    人並み外れた人望があり、部下の心を一瞬にして掌握する技術(本人が意図して発揮しているわけではない)は天性の才とミラーに言わしめたほど。隊のメンバーには保護者的気分で忠誠を誓われている。隊長であるにもかかわらず隊のメンバー、特にルークからは過保護とも取れる扱いを受けることも少なくない。
    当初は半ば自身の執着のために盲目的にライナを追っていたが、次第にライナを追う命令自体に不自然さを感じ、自分がライナをローランドに引き止めておくための人質ではないかという推測に至る。
    ライナの父親であるリューラ・リュートルーに何らかの呪いをかけられた。リューラが言うところによれば狂った勇者の回す歯車を一つ外したのであってミルク自身に害のあるものではないとのこと。
    実は「円命の女神」(ミルク・エフィレト)という、アスルード・ローランドを宿した人間を、狂わせようと画策する存在である。「勇者」と敵対している「女神」のなかで、唯一「勇者」と共に歩むことを選択した存在で、アスルードを宿した人間が最も手を出してはいけないと考える人間として生まれ、自らを抱きたいというアスルードの欲望を利用して、宿主を狂わせアスルードを目覚めさせようとしている。またその力はルシルですら手も足も出ないほど。だが人間として生れるため人間としての人格も存在する。それがミルクである。前述の呪いは円命の女神を抱いたアスルードを殺す呪い。
    現在は「円命の女神」に肉体を乗っ取られてしまったが、ライナへの想いの強さゆえに徐々に「円命の女神」の意識を喰らいつつある。一方で降臨した「円命の女神」はシオンの命で、行方不明となったカルネの捜索と救出のため、レムルス帝国に潜入している。
    本作の三大ヒロインの一人で、もっとも長くライナのことを想い続けているが、ライナがローランドを出奔してからは出会う機会がなく、さらにアニメ版ではクラウが大きくクローズアップされているせいか、ヒロインという設定も希薄である。

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