カノコユリ

バナナオーシャンの有力王族であるカサブランカの使用人を務める花騎士で、ヤマユリの後輩。
幼い頃害虫の襲撃に遭った際に、逃げ惑う人々の中でカサブランカに命を救われて以来、
カサブランカを「殿下」と呼び慕い、彼女こそバナナオーシャンの王に相応しい人物と忠誠を誓って花騎士に成長した。褐色の肌と大きな帽子がトレードマーク。
鹿角を象った装飾のある帽子は、鹿は神の乗り物となる縁起の良い動物だからという験担ぎ。普段はカサブランカと団長への忠誠心篤く、まだ若輩ながらハキハキとした口調と凛々しい態度で騎士道に邁進する。
……が、余裕がなくなったり、気が緩んだりすると素が出る。
我慢や緊張が一線を越えると途端に声を上げて泣きじゃくったり、「バカーッ！アホーッ！」という子どもっぽい罵倒など、
年相応の一面が出る。逆に、嬉しい出来事があった際もとても素直に喜んでくれる。武器は、敵の武器を捌くための大型の鍔が付いた短剣の二刀流。
スキルでは「釵」の名称が使われている（ハギと同じ武器）が、釵には本来刃や鞘はないので、
形状としては西洋で盾の代わりに装備する短剣（英語でパリィイング・ダガー、フランス語でマン・ゴーシュ）に近い。
ただ、カノコユリの使用法は、掌の中で柄を回転させて順手・逆手を持ち変える（庭園モーション）など、確かに釵のそれである。