フリチラリア

リリィウッド神殿総本山、フォレステマ神殿の娘である花騎士。
神官であると同時にプロテア・タラゴン・アグロステンマらと共に、花騎士と元老院議員を兼任する改革派の一人。
友人の名前を変なところで区切って愛称にすることに定評のあるアグロステンマからは「チラリちゃん」と呼ばれる。
国家存亡どころかスプリングガーデン全体の危機であるミズウォルム討伐戦の指揮官を任されたことからも、その地位と実力が窺われる。「イエーイ！フリちゃん今日もかわいい～♪」（戦闘開始）のように、語尾に音符をつける軽い口調が特徴で、
深刻な戦況下においてもその態度は変わることはない。
一見して軽薄な印象を与えるが、その発言内容はよく聞けばいたって真面目かつ的確であり、
「リリィウッドが誇る食えば食うほど強くなる花騎士は、補給線が限られる地下での戦いには不向きなので他国の援護に回す」
「プロテアの予言がもし変わったらそれに従って（＝地下に向かう自分達を見捨ててでも）作戦を変えろ」（いずれも要約）
など、冷静な指揮能力と仕事に対する覚悟を持ち合わせている。
各国から派遣された大量の花騎士をまとめる立場にあっても、無数の報告を逐一頭に入れ、誰が今何をしているか全て把握しているほど記憶能力も高い。
自国リリィウッドのエース級花騎士でありながら、かつては自らの命を顧みない捨て鉢の戦法に走りがちだったクロユリのことは特に気にかけている。
また、大神殿の娘という家柄からイチョウは神官としての部下筋に当たるが、本人はいたってフランクな関係を強調している。……このように口調を除けば完璧スーパーウーマンな印象の彼女であるが、
依然として守旧派が主勢力である元老院の体質や、年かさの議員たちからのイビりには人並みにストレスを溜めている様子。
公の場を離れると普段の軽口も鳴りを潜めて愚痴を飛ばしていたり、カツ丼にビールで思い切りストレス発散していたりする。
国の宗教界のトップに立つだけでなくメンドクサイ議会の改革に励み、花騎士としても指揮能力を期待される…そりゃヤケ食いしたくもなろう。
お迎えした団長諸兄は、しっかりと彼女の支えになってあげよう。