マティルダ・マンリーク

生真面目な軍人で、軍なりの正義というものを尊重している。
国政が乱れきっていて、国軍も職務を外れて利権を漁る人間達がうようよしていることも承知しているが、このような国情だからこそ自分が範を示して市民を守り、国政を立て直さなければならないと考えている。ゲリラ達が国政の枠組みから外れたところで国を立て直そうと反政府闘争を繰り広げているとすれば、彼女は内部から国軍を立ち直らせようとしている。他の役人や軍人達が、賄賂を渡してくる人間から順番に優遇し、賄賂を渡さない人間には法令と武力を後ろ盾に圧力をかけるようなやり方をして自分の懐を暖めているのに対し、彼女は公正無私の態度で、自分の権限を使い、法と秩序を広めようとしている。反政府ゲリラに対しては、政府は腐敗しているという彼らの主張に対しては同感ではあるのだが、それにしても破壊工作や殺人などの反秩序の行動を取ることが正当化されるわけではないと考えている。