ep.35 苦い盃
时长: / 首播:2022-09-11
源実朝の御台所
治天の君である後鳥羽上皇から「実朝」という名を賜り、「従五位下」「征夷大将軍」に叙任した源実朝。御台所として迎えたのは、後鳥羽上皇の母・七条院殖子の弟である坊門信清の娘(千世)でした。つまり、千世は後鳥羽上皇のいとこにあたる人物です。
藤原定家の日記『明月記』元久元年(1204)12月10日条によると、後鳥羽上皇は延勝寺の増円法眼に命じて法勝寺の西大路鳥居の西に桟敷を作らせ、華麗に装った千世一行が鎌倉へ向けて出立する様子を見学したといいます。自身が名付けを行った実朝、そして、鎌倉のことを気にかけていたのでしょう。実朝の御台所となった千世は、実朝だけではなく、幕府にとっても特別な存在でした。
源実朝の御台所
治天の君である後鳥羽上皇から「実朝」という名を賜り、「従五位下」「征夷大将軍」に叙任した源実朝。御台所として迎えたのは、後鳥羽上皇の母・七条院殖子の弟である坊門信清の娘(千世)でした。つまり、千世は後鳥羽上皇のいとこにあたる人物です。
藤原定家の日記『明月記』元久元年(1204)12月10日条によると、後鳥羽上皇は延勝寺の増円法眼に命じて法勝寺の西大路鳥居の西に桟敷を作らせ、華麗に装った千世一行が鎌倉へ向けて出立する様子を見学したといいます。自身が名付けを行った実朝、そして、鎌倉のことを気にかけていたのでしょう。実朝の御台所となった千世は、実朝だけではなく、幕府にとっても特別な存在でした。