水と花と舞い降りるネージュ

広大な沙の大地のどこかでひっそりと栄える楽園の話

生命を阻むかのように佇む辺境の此の地に、水を自在に生み出しあやつる事が出来た一族が訪れ豊な緑と命を宿し、いつしか沙漠でたゆとう民が住み始め、都として栄えていった。

だが長い歳月の末にその一族の力も枯れ果て、望みを山ノ神に託して捧げ物を献上して山水を得て都を支えるようになっていった。

さらに長い時が経ち山水すらも尽きようとしている此の楽園で、一族の末裔にして若き当主の「瑞希」と瑞希に使える巫女の「花詠」。

そんな二人の静かで終わらない物語が紡ぎだされる・・・。

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