DAGGER 戦禍の絆 游戏

  • 游戏类型: adv
  • 游玩人数: 1
  • 官方网站: file:///E:/RJ030119/DAGGER%20%E6%88%A6%E7%A6%8D%E3%81%AE%E7%B5%86/%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB.html
  • 原画・CG・背景: 鯖夢
  • シナリオ・HP管理・プログラム: BLACKGAMER

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    そこは、小さな島国。
    その世界は三つに分かれていた。
    そして、そこには三種類の種族が共存していた。
    人間と精霊族と魔族が、それぞれに住んでいた。

    人間は、草原に。
    精霊族は、森に。
    魔族は、荒地に。

    種族間の仲もよく、全ては平和に過ごしていた。
    笑顔があふれ、笑い声は音楽のように響き渡る。
    みんなが笑っていられる、そんな平和な世界。

    そんな場所だったのに、今は、見る影もない。

    大地の枯渇にともなって起こる、種族間の諍(いさか)い。
    食料の減少によって起こる飢えと、それにより明確になる権力の差。
    互いが互いを疑い、監視をしあい、余裕(ゆとり)のない世界ができあがる。
    そこにあるのは、疑心暗鬼。

    世界は、張り詰められた糸のようだった。
    そして、張り詰めた糸は、その緊張に耐え切れずに切れることしかできなかった。
    きっかけは、誤解から。
    ある魔族の国王が、ある人間の国に攻め込んできたという誤った情報が、大陸中を駆け巡る。
    事実は、魔族の王が少なくなってきた食糧の交渉をしに、人間の国へ出かけただけのことなのに。
    そして、その情報が全ての緊張の糸を簡単に切り裂いた。

    こうして、大戦は始まった。
    悲しき血の海を、大陸に撒き散らすかのように。
    最初は一滴だった血が各地に広がり、そして世界に広がった。
    誰が望んだわけでもない戦い。
    ただ、そうしなければ、生きられなかった。
    そうしなければ、誰かに殺されていた。

    誰が何をしようとも、無関係に月日は流れる。
    戦い、血を流し、傷つき、倒れ、悲しみ、憎しみ、いがみあい、怒り、また戦う。
    終わることのない連鎖。
    それこそ、無機質な鎖をまわすように、同じ行為は続けられる。
    いつしか、相手の命を奪うことが目的になり、自分以外の種族を認めようとしなくなった。

    終わることがないと思われた大戦。
    それも、人間と魔族の王の必死の呼びかけにより、五年前に終結した。
    平和というには程遠い、そんな不安定な状態で。

    これは、その大戦を最前線で生きてきた、人間の戦士のお話。
    ティスト・レイアの物語である。
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