魔術士オーフェンはぐれ旅　新装版4 小说

●我が遺志を伝えよ魔王

　　タフレムを後にしてキムラック教会の総本山を目指すオーフェン一行は、遺跡を狙う盗掘団と出会う。盗掘団のメンバーに懇願され、彼らのリーダーであるメッチェンを救うために遺跡へと足を踏み入れたオーフェンは、あの忌まわしき殺人人形と再会する。そこは、「カミスンダ劇場」。この世界について語った戯曲『魔王』を伝えるために天人種族によって作られ、資格あるものにだけ殺人人形による戯曲が上演される特別なステージだ。殺人人形により不適格と判断されたオーフェンを数十体の人形が取り囲む。「生かして帰すわけにはいかない」。魔術文字が煌き、オーフェンと人形たちとの闘争が始まった。果たして、「資格」とは何か。戯曲『魔王』に隠されたこの世界の秘密とは?
　　第一部のメインエピソード・教会総本山編に突入!


●我が聖都を濡らせ血涙

　　オーフェンはメッチェンに導かれてキムラック教会の聖都を訪れた。教会管理区の入り口にマジク、クリーオウを残し、聖都の奥へと分け入る。無事、検問を通過したかに見えたオーフェンだったが、余所者であることを看破されて町人に取り囲まれてしまう。そのピンチを救ってくれたのは、王都の常駐調査員・ラニオットだった。ラニオットによれば、教会の中心地・ユグドラシル神殿に入るためには、「学びの壁」と呼ばれる巨大な壁を突破しなければならないという。正面突破は難しいと、迷路のような地下道を進むオーフェンだったが、すべては教会側の仕掛けた罠だった。そして戦いの最中、オーフェンは自らの禁忌に触れることとなる。
　　オーフェンの身に劇的な変化の訪れる、裏切りと絶望の物語!