魔術士オーフェンはぐれ旅　新装版5 小说

●我が神に弓引け背約者(上)

　　とある人物の死により魔術を使えなくなったオーフェンは、地下道の底でようやくクリーオウ、マジクと合流を果たし、ディープ・ドラゴン=レキの誘導によって教会の中心地へと突き進んでいく。一方、暗躍するアザリーも聖都への潜入を果たし、「ブラウニング家の世界書」を読み解き、自らの目的を果たそうとしていた。オーフェン一行は、牢獄からサルア・リュードを救出し、神殿上部への脱出を試みるが、彼らの前に立ちふさがったのは24人の神官兵と、キムラック最強の「死の教師」クオ・ヴァディス・パテルだった。一番の武器である魔術を奪われ。追い詰められたオーフェンの前に、一人の人物が天人種族の遺産を携えて現れるのだった。
　　教会の中心部で、再会と別離が繰り返される!


●我が神に弓引け背約者(下)

　　教会の中心部「詩聖の間」には天人・オーリオウルが磔となっている。虚空から伸びた何者かの腕によって、力無く。そこはキエサルヒマ大陸の果てにして、事実上の中心。大陸を滅ぼそうとする女神たちの力と、それを防ごうとする始祖魔術士との均衡点だった。マジクとクリーオウは深手を負ったオーフェンを残し、なんとかサルア・リュードたちとともに神殿より脱出。サルアの兄であり、教師長でもあるラポワントと合流するが、そこにクオの腹心であり、圧倒的な任務遂行率を誇る「死の教師」カーロッタ・マウセンが現れる。一方、瀕死のオーフェンは「詩聖の間」でキムラック教会の教主・始祖魔術士ラモニロックとの邂逅を果たし、この大陸の危機について聞かされるのだった。
　　教会の謎が解き明かされる、第一部・西部編クライマックス!