Knife 小说

小説の原作になっている楽曲『Knife』は、れるりりが2010年10月に発表した、和楽器の音色とファンクやジャズの軽快なリズムを取り入れた和風ロックの名曲。
セガのリズムゲーム『初音ミク -Project DIVA- F 2nd』に収録されたので、その小気味いいサウンドを耳にした人も多いでしょう。

小説では、妖刀・彩咲（あやさき）を握ってしまったことから、運命を狂わせてしまう少年・弓月とその恋人・鈴音（りりね）が主人公。彩咲の命ずるままに鈴音の父を手にかけた弓月は、次に鈴音の命を狙いを定める。

父の死を目撃し、弓月の豹変ぶりに驚きながら、命からがら逃げ出した鈴音は、やがて現代とはガラリと景色の違う異世界・憂鬼（ゆうき）の町に迷い込んでしまう。

そこへ鈴音を助けようと現われた女剣士・朔夜（さくや）は、因縁深い妖刀・彩咲と弓月に刀を向け、鈴音をかばって必死に戦うものの……。
恋人の目を覚まさせて、優しかった元の弓月を取り戻したい鈴音は、二人の争いを止めようと……。
恐ろしく強い彩咲の能力に魅了されてしまった弓月の意思は……。
三人の思いが微妙にずれて交差する。その結末は!?

楽曲『Knife』の動画では、激しく刀で斬り合っている三人。それぞれの戦う理由がこの小説で明らかになります。

心惑わす妖刀―彩咲を手にした少年・弓月。弓月から逃れ、鈴音が迷い込んだのは、異世界の町―憂鬼。そこには、妖刀彩咲を追う少女剣士・朔夜がいた。絡み合う恋情と非情―凄絶な剣劇の末、三人は何処へ辿り着く?迷い込んだ平行世界で運命を斬り開くれるりりの和風ロックが小説化!