BOSSIZM！

モヒカンサンドバッグ
ネオモヒ系 第三张

タイトル通りボスイズムという6面ボス曲オンリーのコンセプトCD(一部例外あり)。
6面ボス曲オンリーという作品コンセプトをはじめ亡き王女の為のセプテット＋ベートーヴェンの悲愴など、
誰もが思いつきそうな切り口を躊躇することなく最後までやり遂げてしまう潔さが清々しい。

1曲目・・・亡き王女の為のセプテットでは、恐らく多くの人が原曲から連想したであろうベートーヴェン悲愴のピアノ旋律をストレートに取り入れ、ハードテクノなリズムとベース、ハードロックなギター、無国籍な女性ボーカル、エスニックな楽器音とトランシーな電子音を絶妙なバランスで調和させることで、幻想的な映画のサウンドトラックのような新しいセプテットの世界を演出している。
3曲目・・・竹取飛翔では、これも多くのSTG好きが原曲から連想したであろうチープでピコピコしたゼビウスの旋律を軸に、ハードテクノなリズムとハードロックなギターを融合させることで独自世界を構築している。
7曲目・・・霊知の太陽信仰は、CD全体を通して唯一ロックギターがフィーチャーされていない硬質なテクノサウンド。原曲が持つ妖しい雰囲気を継承しつつサイケデリックな本質にはブレが無い、このサークルならではの独特な世界観を展開した作品。

ボス曲オンリーという選曲と耳ざわりの良いロックギターによって全体的に親しみやすい作品に仕上がっているが、
聴く人を選ぶマニアックな音構成で組み立てられているのでテクノビギナーは購入前には試聴した方が無難。
高品質な珍品好きには無条件でオススメできる一枚。
-- 名無しさん (2009-03-09 22:37:25)