angelica-高村光太郎-

あなたに出会い、僕は悲しい過去に別れを告げた。

小さなからだで僕を包み込んでくれる、優しいあなた。
子供のような笑顔で無邪気に笑う、可愛いあなた。
モノクロだった僕の世界に沢山の色をくれた、あなた――

フレームごしに見るあなたは儚くも美しい姿で、
僕にあたたかな夢を見せてくれる。
そしてそんな夢のような真実の世界を共に歩みたいと、
つよくつよく願うんだ。

そんなあなたが微笑みながら好きだと語る、
一人の詩人。
そんなあなたが空を見上げながら口ずさむ、
彼の遺した詩たち。

代わりに今度は僕が詠おう。
あなたを想って大切に、大切に――