天羽悠加

優秀だが、どこかボケボケした姉『悠紀』をサポートするしっかり者の妹。「口よりも先に手が出る」と言われてしまう彼女だが、天羽家の家事担当だったり、料理が上手かったりと、女の子らしい一面も持っている。
ガムとジャンクフードの国・アメリカに住んでいたが、「お祖母様を１人にしておけません」と主張する悠紀を１人、野に放つ事が出来ず、一緒に帰国した。
自由の国アメリカに適応していた悠加は、日本の堅苦しい学園生活に順応する事を最初から諦め、「自分の好きな事を」「自分らしく」をモットーに、スポーツにばかり全力を尽くした。結果として、成績は落ち込むが、スポーツ……ことに陸上においては、あっさり全国クラスのアスリートの仲間入りを果たしてしまう。
その爽快な走りと、さっぱりとした性格。そして並の男よりも凛々しく、頼りになる彼女の周りには、いつも倒錯気味の女の子が鈴なりになっている。ちなみに、走り終わった彼女にタオルを渡すことは、最高の名誉であり、それを得た少女は、嫉妬と呪術の対象になると言う。
対して、彼女の脚線美と、ちょっと無防備な――男の視線を気にしない――彼女に心惹かれる男もいるのだが、豪快なパンチと、きつい物言いに少々腰が引けている。
そんな彼女の最近の悩みは、対処に困る少女達の「愛」と、遠巻きに熱い視線を送ってくる男子生徒、そして必要以上にボケボケした姉に関してといったところだろう。