天羽悠紀

成績優秀で生徒会の役員もこなし、剣道部副部長もつとめているパーフェクトっぽい女の子。だが、その内面は実の妹にさえ「真面目なんだかボケなんだか判らない」とまで言われるほど、特殊なお方であった。
両親と共に、超軍事大国アメリカに住んでいたのだが、１人寂しく祖母が実家の神社を護っているという話を聞いて、姉は日本に帰ると主張。姉思い（だと悠紀は思っている）の妹『悠加』は、姉をサポートするために、一緒に日本へ。
いざ帰国しては見たものの、元来生活能力の低い彼女は、祖母を助けると言うよりも、祖母と悠加に面倒を見てもらっている状態である。しかし、彼女が巫女として神社に立つようになってから、参拝者も増え、御神籤やお守りなどの売り上げも伸び、一応、役にはたっているようである。
ちょっぴりのんびりして、どことなくはずしている彼女は、その性格を学園生活でも発揮し、男子生徒の数々のアプローチを全く気が付くことなく葬り去ってきた。もっとも、彼女の裏の仕事を知った生徒は、本当に葬られたとも伝え聞く。
そんな彼女の悩みは、「殿方が良く禅問答を仕掛けてくる」事だろう。もっとも、この悠紀に謎めいた、恋のアプローチを仕掛ける方が悪いのだが。