風谷立夏

「皐月ちゃん、たぶんコスプレしたらすっごく似合うよ！」
家庭の事情で転校を繰り返している女の子。 趣味はコスプレ。隙だらけのプロポーションの持ち主。 中途半端に膨らんだ胸。申し訳程度にくびれた腰。いかにも運動が苦手そうな尻。 低い背丈。そんなメリハリの少ない体型を気にしている。
ひとつの場所に長く住まない事から、 学校等の地域に根ざすコミュニティには深入りしないよう心掛けている。 その代替として、ネットや趣味のコスプレの世界等に属している。 人付き合いはあまり得意ではなく中々他人とは打ち解けない。 しかし、一度打ち解けてしまえば、明るく饒舌で、不用意なスキンシップ等をしてしまう。

【第三章紹介】 「友情なのか恋なのか」
青葉皐月はどこにでもいる普通の女の子。 学業の成績や友達の恋話に一喜一憂する、当たり前の学生生活を送っている。 夏休みを目前に控えた或る日、転校生・風谷立夏がやってくる。 クラスに今ひとつ溶け込めない立夏。 皐月は親切にしようとするが、良い反応を得られない。 そんなある時、立夏の趣味がコスプレである事を知った皐月。 それは近寄り難い未知の世界だった。 立夏と仲良くなろうと、皐月は自らの足を趣味の世界に踏み入れて行く。 やがて、趣味の話題を切欠に、打ち解けるようになった皐月と立夏。 皐月は次第に、友情以上の感情を胸の内に覚え始め……。