jupiter

ep.6 ベンチとコーヒー

时长: / 首播:
青いベンチに座って
あったかいコーヒーを飲みました
これから昇る太陽が 東の空を染めました

それはもう嘘みたいで キレイで驚いたなぁ

駅へ急ぐスーツの人 
Yシャツの襟が立っていて
それに気付いて直す時 
辺りをキョロキョロ伺って

まるで自分を見てるようでもどかしくてまいるなぁ

格好つけて強がって理屈ばかりの俺です
無駄に強がって取り繕ってそれすら認めません

あの人が会社に間に合いますように
シャドーボクシングする人 
ジグザグに並木を往復
一心不乱のその目は汗など気にしない模様

かたや自分はこのザマで情けなくてまいるなぁ

格好つけて強がって言い訳くさい俺です
無駄に悟ったフリばっかりで知る努力もしません

あの人が試合で負けませんように

俺は唄っているんだろう?
誰に唄っているんだろう?
俺は解っているんだろう?
何を解っていたんだろう?

家路を巡るランドセル並んだ赤黒二人分
「君が好きだよ」と容易く目の前で言ってのけた

それは自分に無いモノで羨ましくてまいるなぁ

格好つけて強がって大人気取りの俺です
スナオな気持ち 言えないままで 
笑ってみたりします

黒の想いが赤に届きますように

どこで迷っているんだろう?
何を迷っていたんだろう?
誰に唄えばいいんだろう?
俺に唄えばいいんだろう?

青いベンチのまわりに鳩が集まってきました
あいにくエサは持ってないよ
君らの役には立たないよ

いい加減家に帰るかな冷たいコーヒーを飲んだら       
コーヒー好きなオマエのさ
馴染んだ顔が浮かんだよ

こんな一日の話を笑ってくれるんだろうなぁ
こんな一日の想いはお見通しなんだろうなぁ

「格好つけて強がって」繰り返してる俺です
覗いてみれば全然ダメでホントにまいるなぁ

いつもの顔でコーヒー飲んでいるオマエです
いつもの顔で全然ダメな俺のとなりに居ます

こんな唄を明日オマエに渡せますように
冷たいコーヒーが暖めてくれた

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