2012Spark

ep.2 9.9㎡

时长:00:03:24 / 首播:
作詞・作曲:岡野昭仁 編曲:江口 亮、ポルノグラフィティ

メジャーからマイナーへ、マイナーからメジャーへと、テンポとともにめまぐるしく転調する激しい曲。アレンジャーは、「ブルーバード」や「気まぐれロマンティック」などをはじめ、いきものがかりの楽曲のアレンジを手掛けるStereo Fabrication of Youthの江口 亮。江口がこの曲で行ったアレンジに、岡野、新藤ともに衝撃と刺激を受けたといい(メンバー曰く、「爆発する江口ワールド」)、アルバム『PANORAMA PORNO』ではそれぞれ作った曲(新藤は「メジャー」、岡野は「電光石火」)のアレンジを江口に依頼するきっかけとなった。
歌詞は、状況を打破できないことに燻ぶりながら悶々と日々を過ごす、主人公の狭い部屋の住人は、薄い壁の向こうに住む隣人(ミュージシャンの卵)にやさぐれた親近感を抱くも、次第にその隣人が「人知れず着実に進歩し続けていること」に気付く。その様を目の当たりにした主人公は、置いてけぼりにされた気になり、焦燥感と心の乱高下にあえぐ、という隣り合った小さな部屋の2人の住人の対比を描いたもの。最初は自分に嫌気がさして嘆くも、葛藤の末に“今”へ踏み出すため、最後は弾みを得ようとする主人公の視点は、アマチュア時代に岡野が経験した精神状態がモデルとなっており、「どんなに遅々であってもめげずに一歩ずつ進み続けること。そこにこそ意味がある」といったメッセージが込められた、「ワンモアタイム」や「ゆきのいろ」とまた異なる形のメッセージソング。ちなみに新藤は曲紹介に当たり、「主人公はダメな奴だけど、歌詞の最後に救いがちょっとある」と述べた。
藤井美保は、「デフレ・スパイラルにハマった成長のない現在のこの日本をそのまま凝縮したような歌」と例えている。
読み方は「9.9(きゅうてんきゅう)平方メートル」。タイトルは歌詞に登場する部屋の広さをイメージしたもの。なお、9.9平方メートルは、地域によって異なるものの、その広さはおよそ6畳(ワンルーム)相当である。正式なタイトルが決まる以前は、Sony Music Shopなどで「薄い壁のワンルーム(仮)」と紹介されていた。

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