5歳の時に母親に捨てられ、児童養護施設で育った中山佐知(門脇 麦)。20歳になった今は、24時間営業のスーパーマーケットで深夜にアルバイトをする日々だ。ある日、佐知はスーパーの常連客である家出少女・マユ(広瀬アリス)から声をかけられる。マユは出会ったその日に、野良猫のように佐知のアパートに転がり込み、そのまま居ついてしまう。数日が過ぎたころ、佐知は叔父の直之(本田大輔)から、母親の由美(富田靖子)が見つかったことを聞く。激しく動揺しながらアパートに戻ると、マユが男を連れ込んでいた。マユの姿にかつての母・由美の姿が重なり、佐知の幼い日の記憶がよみがえる。怒りのままにマユを追い出した佐知だが、ほどなく戻ってきたマユの、とんでもない秘密を知ることに。佐知とマユ、二人の孤独な心が、少しずつ寄り添いはじめる。
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