コスモス楽園記 漫画系列

1986年から1989年までの3年間で隔週誌コミックバーガー(現コミックバーズ)に連載されたますむらひろしが連載した青年漫画。名誉の為に未開の島に降り立った藤田康介がその島に生きる進化した猫人達と出会い、50年前にその島で起きた核実験の真実に迫る。表向きは１話25ページのギャグ漫画だが、アタゴオルシリーズや夢降るラビットタウンと同様に全編通して緻密な世界観が構築されている推理(サスペンス)漫画的な要素が強い。また青年誌に連載されていただけあって80年代当時の日本を思わせる不良描写が強く、ブラックな労働問題や金銭問題が話の根幹を成してる事から作者の他の作品とは一線を画してる。単行本1巻には本作と同一の世界観と思われる描き下ろしフルカラー短編「植物ポスター」が収録されている。