「祈るよ。カズイが生きて、内地に帰りますように」
カズイの夢は、南方の最前線基地、航空隊の華・ラバウルで一旗揚げて内地に帰って出世をすること。
着任早々、少尉が乗る九九式艦上爆撃機の偵察員に抜擢されて大喜びするが、紹介された鷹居千歳少尉はどうやら貴族出身の、単なるお飾り少尉らしい。
その上なんと、彼は航空隊員にあるまじき高所恐怖症だった――。
貧乏くじを引いたと落ち込みつつもカズイは気を取りなおし、鷹居少尉とうまくやろうと頑張るが、少尉のさらなる秘密を知ってしまって……。
1945シリーズ 本編・最終巻!!
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