英雄伝説VI 空の軌跡 SUPER ARRANGE VERSION

キングレコード?ファルコムレーベル時代の作品から数えて七年ぶりに生演奏が収録されたアレンジアルバムとなった。アコースティック?ギターやピアノソロのものなどは、実際に演奏されたサウンドが録音されていて、楽器は一つながらも、サウンドに重みが出ている。しかし、ヴォーカルは二曲とも淡々と歌いつづるタイプで、イマイチ盛り上がりに欠けるのが残念。
ファルコムのサウンドは、M-1のような”臭い”メロディーで押しまくるタイプが元気があって良い。

このアルバムで、ようやく僕の中で何かが繋がった。2001年のイースI?II完全版で登場した、オーケストラサウンドのアレンジを聴き、このアレンジは、"今までのファルコムサウンドチームjdk"のものとは違う切り口だ"、とか、"外部のアレンジャーに頼んだものではなかろうか？"、などと考えていた。なぜなら、いままでのjdkのMIDI音源っぽいサウンドとは異質の存在だったからだ。「交響曲イース 21st Century」を皮切りに、「イース?ヒーリング」、「交響曲ガガーブトリロジー」、「交響幻想曲?白き魔女」とクラシックミュージック寄りのアレンジ盤が一年半もの間に四枚リリースされたが、本作も含めてそれらをjdkとは別の人がアレンジに加わったものだと考えるべきだろう。