前回の事件後の残務処理のため、病原体を媒介させる昆虫が船内に残っている可能性に、虫かご探しを続けていたカイと三四郎。結局虫かごは三四郎の部屋から見つかったのだったが、重力発生装置を稼動させた瞬間、突発的にカイが床を蹴り…頭を打ったカイが意識を取り戻したとき、それはカイではなく13歳のイシスになっていたのだ。記憶退行。困った三四郎たちは、コールドスリープ状態に入っていた上官兼医者である凱を目覚めさせる。凱ならカイの治療も含めて指示を仰げるだろう。だが奔放なイシスにクルーたちはとまどい、翻弄される。カイが退行してしまった原因とはいったい?カイの内側を、カイの姿が暴いていく…。
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