明治時代後期の日本と東アジアを舞台にした作品。日露戦争の開戦間際という緊迫した時代の中で翻弄される青年の姿が描かれるが、近代史だけでなく古代史にも焦点を当て歴史を捉え直そうと試みられている。作者の安彦は『月刊アフタヌーン』での連載は初となる。
作者の安彦によれば、これまで古代と近代を題材として作品を発表してきたが、いずれは双方をリンクさせた作品を描きたいとの希望があったという。また、近代史のテーマについては『虹色のトロツキー』と『王道の狗』の執筆により一つの区切りがついたとしつつ、いずれは二つの作品の中間点にあたる時代を描きたいとも語っていた。この作品において題材として選ばれた神功皇后(息長帯比売命)の時代と日露戦争の時代は共に外征の時代であり東アジア諸国が密接に関わるが、主人公・安積亮を介在して2本の軸が上手く絡み合えば自身が「歴史好き漫画家」として関わった仕事の集大成となるのではないか、としている。
作者の安彦は、2013年7月に行われた日本マンガ学会第13回大会ではアジアを題材として作品を発表している動機について「満州を巡る戦争は侵略ということで決着した筈だったが、古い写真を眺めるうちに、そこで営まれていた日常生活の中で人々は盲目的に権力を受け入れていたのか、と疑問が沸き起こった」と語っている。また、漫画として難しいテーマを描くことについては「漫画であるからと読者が許す鷹揚さが功を奏している」とも語っている。
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作者の安彦によれば、これまで古代と近代を題材として作品を発表してきたが、いずれは双方をリンクさせた作品を描きたいとの希望があったという。また、近代史のテーマについては『虹色のトロツキー』と『王道の狗』の執筆により一つの区切りがついたとしつつ、いずれは二つの作品の中間点にあたる時代を描きたいとも語っていた。この作品において題材として選ばれた神功皇后(息長帯比売命)の時代と日露戦争の時代は共に外征の時代であり東アジア諸国が密接に関わるが、主人公・安積亮を介在して2本の軸が上手く絡み合えば自身が「歴史好き漫画家」として関わった仕事の集大成となるのではないか、としている。
作者の安彦は、2013年7月に行われた日本マンガ学会第13回大会ではアジアを題材として作品を発表している動機について「満州を巡る戦争は侵略ということで決着した筈だったが、古い写真を眺めるうちに、そこで営まれていた日常生活の中で人々は盲目的に権力を受け入れていたのか、と疑問が沸き起こった」と語っている。また、漫画として難しいテーマを描くことについては「漫画であるからと読者が許す鷹揚さが功を奏している」とも語っている。
这个结局和“虹色的托洛茨基”太像了,姑且是完结了,又算不上完结,敷衍程度仅次于陨石遁 || 安彦的历史漫画的一大问题就是喜欢拿知名历史人物当背景板,对实际剧情没啥推动力,这手法看多了也腻。