少女軌道のリユニオン - the Reincarnation of Maiden's trajectory - Episode3『ネバーエンド∽トゥルーエンド』

Episode 3『ネバーエンド∽トゥルーエンド』ピアレット&テレサ's ストーリー

◇テーマ『未来/憧憬』
　自らの足跡も歩むべき道も見失った少女と、彼女に寄り添う理解者が紡ぐ、
　ピアレットとテレサが主役のストーリーです。

『それでも私は恋をする。 何度だって恋をする。 あなたの生き方に、恋をする』

ピアレットがプリムヴェールで目覚めてから、1サイクルほどが過ぎた。
地上ではできないような楽しい体験や、ちょっとしたトラブルなんかもあったものの、
そんなあれこれを思い出として語れるくらいには、テレサたちとも打ち解けて、
ピアレットはすっかり、その平穏な日常に馴染んでいた。
むしろ、今の自分にとっては、みんなと、そして何よりテレサと過ごした素敵な日々が、
自分を形作るかけがえのない時間なんだと、そんなふうにさえ思えるわけで。
たとえばそう、ポーレアとマリューシカの天体ショーを観たり、
ラムダやメオリムと一緒に、プリムヴェール内を探検したり、
テレサと一緒にガーデンの菜園で土いじりをしたり、テレサの手料理を頬張ったり、
テレサのきらめくような髪を撫で、テレサの透き通るような瞳を見つめ、
テレサの幾重にも傷ついた肌に触れ……あれ?
そんなこと、あったっけ……?
あったけど、なかったような気がする。なかったけど、あったような気がする。
ねぇ、どうしたんだろう、テレサ。
ねぇ、テレサ、なんで何も言ってくれないの?
ねぇ、あたしはいったい、誰なの……?