恋愛時代

ep.8 別れて!土下座男が衝撃の発言…別居妻は

时长: / 首播:2015-05-21
カフェで喜多嶋(佐藤隆太)といい雰囲気になっていたはる(比嘉愛未)の前に突然現れた女性。彼女は「喜多嶋の家内です」と、微笑みを浮かべながら言った。喜多嶋は、既婚者だったのだ。その事実を聞かされていなかったはるはショックを受けてしまう。
「喜多嶋先生がバツイチなら何も言いません。わたしもそうですから。でも……先生とさっきのあの方は籍が入っているってことですか?」
「はい」淡々と語る喜多嶋に、何も言えないはる。
「ただ、2年以上前から別居しています。わたしが出世レースから脱落したことに彼女が腹を立てて、『今まで援助してきたのに、これじゃあ詐欺だ』と言ったことがきっかけでした」
喜多嶋の弁明も、もはやはるの耳には入らない。
「わたしと彼女という夫婦は、もう壊れてしまっています。ただ、書類の上でだけ夫婦なんです」
書類の上の夫婦という言葉が、はるの胸に刺さった。
「でも……その書類が大事だから、みんな真剣に考えるんです。結婚も離婚も」
今度は、喜多嶋が言い返せずに黙る番だった。

数日後、はるが家に戻ると妹のしず夏(松川星)がケーキを買って待っていた。しず夏は知らなかったとはいえ、既婚者の喜多嶋をはるにすすめてしまった事を詫びるのだった。探るようなしず夏の視線を避けるように、ヤケ食いのようにケーキを食べ始めるはる。

その頃、理一郎(満島真之介)は同窓会で再会した織田多実子(芦名星)が講師をつとめる料理教室へ足しげく通い始めていた。男ばかりのクラスで、中には明らかに多実子目当ての生徒もいるようだ。授業で教わったオムレツをさっそく友人の海江田(中尾明慶)に振舞う理一郎。
「……料理学校でお前が何を学んだかは知らないけど、織田さんに夢中だってことは分かった」
今となってはかすみに去られた頃のしおれた様子が嘘のようだ。海江田は驚きを隠せない。
「……初恋って最強だな」

多実子のおかげで料理に興味を持ち出した理一郎は、食材を買出しに訪れたスーパーで、はると遭遇する。何とはなしにお互いの近況を報告しあう2人。多実子のことは、はるも聞かされたことがあった。隠し撮りをしてしまうほど好きだった初恋の人だ。理一郎が多実子と再会したことを複雑な気持ちで受け止めるはる。
「そっちはどうなんだ?」理一郎に聞かれ、はるは喜多嶋の存在を理一郎に報告した。もちろん、既婚者であるという事実は除いて。はるの意地と、理一郎に心配をかけたくないという気持ちのためだ。
「しず夏の大学の准教授。仕事で評価されてて……大人で、物知り」

だが実際は、電話をかけてくる喜多嶋の誘いにも応じることができないはるだった。「花籠」で来ないはるを待ち続ける喜多嶋に女将の江利がはるの気持ちを代弁した。
「はるちゃんは、体育会系です。ルールを重んじるし、その中で戦う。自分がルールから外れている気がすると、すごく不安なんですよ」
仲が冷えているとはいえ既婚者の自分がしたことは、はるを不安に陥れたのだと、改めて気づく喜多嶋。

はるはマンションで1人どうしたらいいのか分からず取り乱していた。頼みの綱の父・銀一(大石吾朗)のラジオに電話をする気もおきない。心配するしず夏に言い放つはる。
「……喜多嶋先生みたいに話を聞いてくれる人……すごく嬉しいよ。能天気かもしれないけど、あ、この人かもって思っちゃったよ。でも……結婚してたんだよ。なんだろうこれ。何のばちが当たってるんだろう……」

理一郎は、熱心に多実子の料理教室へ通い続けていた。そこで多実子の熱心なファンの生徒、岡山に多実子がもうすぐ仕事でイタリアに行くことを知らされる。そんな折、仕事中の理一郎のもとにしず夏が現れる。喜多嶋の件ですっかり元気をなくしてしまったはるの事を相談するためだ。
「准教授とうまく行ってるんだろ?俺が口出すこと無い」そういなした理一郎だったが、しず夏に押しきられる形で話を聞くことにする。

その夜、理一郎のマンションでは海江田としず夏にまたもやオムレツをふるまう理一郎の姿があった。
「はる、大学の准教授と付き合ってるんだろ?」
「実は……その人、結婚してるってことがわかったの」
しず夏の言葉に、理一郎の料理の手が止まった。
「……その喜多嶋先生と会えないかな」理一郎は、しず夏に聞くのだった。

数日後、あるバーには向き合う理一郎と喜多嶋の姿があった。
そこで理一郎はある行動に出るのだった……。

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