恋愛時代

ep.11 幸せ願う...嘘に込められた深い愛 元夫結婚へ

时长: / 首播:2015-06-11
元夫の理一郎(満島真之介)とその結婚相手の多実子(芦名星)を相手に結婚式前の「結婚講座」を行う衛藤はる(比嘉愛未)。理一郎の元妻としてではなく、牧師役としてだ。
「おかしいでしょ?元の妻が牧師やって、『健やかなるときも、病めるときも』ってやるって」
元妻が自分の結婚式の牧師役をすることに理一郎は違和感を持っているようだったが、自分が理一郎を送り出すことで、これまでの生活に正式に区切りがつく……。そんな気持ちがはるの中にはあった。

だが、はるは多実子から役所に提出するように頼まれた婚姻届をまだ提出できていなかった。そして喜多嶋竜一(佐藤隆太)の妻・貴子(霧島れいか)から預かった離婚届もまだはるの手の中にあるままだった。婚姻届と離婚届を同時に手にして迷うはる。妹のしず夏(松川星)や友人の小百合(江口のりこ)は
「本当にそれでいいの?」
と聞いてくる。理一郎のことは祝福したいと思っている。だが、はるは喜多嶋の本当の気持ちを図りかねていた。
「……わたし、喜多嶋さんにフラれるのかもしれない」
もちろん今すぐにではないが、そんな予感がしていた。
喜多嶋は自分にとっての運命の相手じゃないのかもしれない。その迷いと、まだ喜多嶋のことが好きなのではないかと感じさせる貴子の態度が、はるに離婚届を出すことを踏みとどまらせているのだった。

多実子は自分が担当する料理教室で生徒たちに退職することを伝えていた。
「仕事をどういうふうに続けていくか全く決めてないんです。ただ……結婚して、人生のペースを見直すつもりでいます」
岡山をはじめとした生徒たちが、結婚という言葉にざわめいた。多実子は言葉を続けた。
「幸せになるつもりです」
その言葉を聞いて、何とも言えない恥ずかしさを感じる理一郎。
多実子の同僚のさつきは、伝えようと思っていた話をしないまま、多実子を送り出した。
「……織田先生の夢が叶うお話なのに」
助手は残念そうにしているが、今の多実子には興味のないことだった。

結婚講座について牧師の元で勉強しているはるのところへ理一郎が1人でやってきて、はるに改めて牧師役を引き受けてくれたことへの礼を述べる。
「あんたに頼まれたらやらなかったよ。多実子さんのためだから……」
そしてはるもまた、喜多嶋の離婚を成立させるために理一郎が土下座までしてくれたことに礼を言う。長く続いた2人の「夫婦でも他人でもない関係」にいよいよ終わりが近づいてきていた。

喜多嶋ははるの努めるスポーツクラブに来て、泳ぎを練習していた。時間はかかってしまったが、何とか25メートルを泳ぎ切り、カナヅチを克服したことを喜び合うはると喜多嶋。

その夜、喜多嶋ははるに言った。
「私の『泳げない時代』終わりました。はるさんも、ご自分の新しい時代を迎えてください」
喜多嶋は自分がトラウマを克服できた礼をはるに告げ、はるにも自分の中の恐怖や迷いを克服するべきだと諭すのだった。
「人生にはいろんな不幸や出来事がありますが、本人たちが家族でありたいと思う限り、どんな力も家族を壊すことはできない」
喜多嶋の言葉が、はるの胸に沁みていく。
「怖がらなくていいんですよ。わたしが泳げたように、はるさんも家族を作れます」

一方、理一郎と多実子の結婚をどうしても心の底から喜べない海江田は、小百合と「花籠」で飲んでいた。
「まだはると理一郎にうまくいってほしいとか思ってんの?」
と海江田に問う小百合。
「ここまで来たら諦めますけどね……ただ……実は……」
何か言いたげな海江田の態度にイラつく小百合。
海江田は、どうやら何かはると理一郎のことで秘密を持っているようだった。
その話を聞かされた小百合の顔色が変わる。

食事をしようとしていたはるの元に突然の来客。それは小百合と海江田だった。
言いにくそうにしていた海江田だったが、小百合に背中を押され、ついに口を開いた。
「はるちゃんの……子供がだめになった時のことなんだけど。実はあの日……」

はるの人生で最も悲しかったあの日。悲しみにくれるはるの知らないところで、ある事が行われていたのだった。

その秘密を海江田から知らされ、はるの心は激しく揺れるのだった……。

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